これがターニングポイントと言うのか。自分の人生の1回目の終着点であり、2回目の始発点:就活があっけなく終わった。
それはつい先週のある日やってきた。「合格」という電話越しの声に、疑いの念と言葉にならない喜びがわいてきた。疑うのも無理はないか。例えるなら、やっと両思いになれた恋人同士のような感覚。しかし夢から覚めていないだけではないか、そんな馬鹿な事も考えたりした。こうして1つの夢である旅行会社にお世話になることとなった。俺はまだ始発点にすら立てていない。ただ自信はある。やりたいことがいくらでも浮かんでくるからかもしれない。そんな自分がとても贅沢に思えてならない。そんな思いにさせてくれるのは、周りにいてくれる人々が俺を見捨てないでいてくれているからだろう。
内定が決まったその日、誰にも電話をかけられずにいた。一度目にいただいた内定をこらえきれずにすでに電話しまくっていたからだ。この時点ですでにウザイだろうなと思いつつ、電話しまくっていた。知っていてほしかった。俺が感謝している人達に。喜んでほしかった。「ありがとう。」と言いたかった。そして2回目の内定こそが本命の旅行会社。離職率最高の業界だが、やりたいことをちゃんとやれるまで、ここから離れない。そう決めた。と言った具合に電話したかったが、いいかげんウザイかと思い、思い止まった。
1人で頑張った気になっていたのかもしれない。俺っていつまでたっても馬鹿な男。「この前の旅行会社の面接どうだった?」とある友人から1通のメール。すぐに報告しなかった自分を悔いた。自分の中ですでに就活を終わらせていたからだ。友人は忘れていなかった。ありがたいことに記憶の片隅にとどめていてくれた。その友人はその日北欧に旅立つというので、邪魔しては悪いと電話こそしなかったが、今度帰国してくれた時にこの胸が詰まるほどの思いをゆっくり話そうと思った。
人は1人で生きて行ける。しかし何も得るものがなく、ひどくつまらない。俺は必ず周りにいてくれる人達と繋がっていたい、と思う。他人同士だから、傷つくし傷つける。でも喜び合える。そんな、人と繋がっている時間を良いも悪いも大切に生きていたい。それは就活というターニングポイントから見出した、俺の1つの答え。就活はただ職を得るためだけのチャンスではないと改めて思う。当たり前のことから幸福を見出し、真剣に自分と向き合う。そんな中で自分が「生きている」と思えるのは何よりの心の支えだ。周りにいてくれる人達にまた改めて言うことにしよう。5文字の感謝の言葉。

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