御即位20年記念 特別展<皇室の名宝−日本美の華> 1期:10/6〜11/3、2期:11/12〜11/29
午前11時20分頃到着、混雑は覚悟していましたが、受付〜エスカレーターは、混雑なく、すんなり2階へ上がれました。しかし、第1室へ入るといきなり人の動きが止ますが、これくらいは想定内。第1室、第2室は、人垣のなかに割り込まずに、どこにどの作品があるのか、確認しながら移動。第3室から始まる、第2章「近代の宮殿装飾と帝室技芸員」へ。
日本画では、横山大観<御苑春雨>、高取稚成<赤坂離宮御苑>、橋本雅邦<夏冬山水図><春秋山水図>、上村松園<雪月花>も好き。
そして、大小の工芸品に目を奪われました。 「大」のほうは、何と言っても、西陣織の壁掛二面、そして、ガラスの花瓶、陶磁器、七宝の花瓶、蒔絵の文台・硯箱。
池田泰真<山路菊蒔絵文台・料紙箱・硯箱>は、古今和歌集に取材した図柄に、かな文字が隠されていましたが、解説図が欲しかった。
川之邊一朝ほか<菊蒔絵螺鈿棚>は、蒔絵と螺鈿を使った文様が全面に散りばめられたもの。
濤川惣助<七宝月夜深林図額>は、一見、水墨画、どうしてこれが七宝なのか、と思う。
「小」のほうは、海野勝ミン(ミンの字:王へんに民)<蘭陵王置物><太平楽置物>
再び、第1室へ戻り、第1章「近世絵画の名品」
海北友松<浜松図屏風>(六曲一双)、金地と松の緑があざやか、琳派の作風を彷彿とさせ、千鳥の群れが弧を描いているのも装飾的。これを見たら、三の丸尚蔵館にある<網干図屏風>も見たくなりました。
伝・狩野永徳<源氏物語図屏風>(六曲一双)、永徳の描く人物を見るのは、初めて。顔が変だ、みょ〜だ。
狩野永徳・常信<唐獅子図屏風>(六曲一双)、一隻屏風だと思っていましたが、曾孫の常信が左隻を描いて一双になっていたのか!
伊藤若冲<旭日鳳凰図><動植綵絵>、2周してみたけれど、2周とも<旭日鳳凰図>の前は人だかりが途切れません。<動植綵絵>は、絵によって人の動きが多少違う。「鸚鵡」と「鵞鳥」は立ち止まっている人は少なめ。
円山応挙<源氏四季図屏風>(六曲一双)、「源應挙筆」と署名してありましたが?
岩佐又兵衛<小栗判官絵巻>(十五巻のうち三巻)、たぶんここが一番混んでました。係員が「止まらず少しずつ前へお進み下さい」「順路は決まっていませんので、すいている所からご覧下さい」と呼びかけていましたが、ここで固まってしまうのは、導線の設計ミスですな。第3室、第4室の展示空間に余裕があったのだから、第1章のうち数点を第3室へはみ出させてもよかったのではないか、と思いました。
酒井抱一<花鳥十二ヶ月図>(十二幅)、三年前の「プライスコレクション」、昨年の「大琳派展」のファインバーグ・コレクションの十二幅揃い、それから、山種、畠山、細見と少しずつみてきましたが、三の丸尚蔵館の十二幅揃いは、今回が初見。余白が多いせいか、絹焼けのせいか、はたまた、若冲の後のせいか、抱一作品の中では、地味な印象。それでも、胡粉の雪が飛び散る十一月と、薮柑子の赤い実に雪が積もる十二月などは好き、柿に目白もかわいい。
さて、1階企画展示室では、「大和絵屏風の伝統」と題して、六曲一双屏風の展示がありますが、過去の作品も小さい参考図を添えて掲示してあり、そのなかでは、
竹内栖鳳<大正度主基地方風俗歌屏風>(香川県)と川合玉堂<昭和度悠紀地方風俗歌屏風>(滋賀県)、機会があれば、実物を見てみたいと思いましたが、宮内庁用度課所蔵ということは、滅多なことでは外に出ない?
その隣では、約8分間のビデオを上映していて、若冲の裏彩色や「萬国絵図屏風」の謎、会場では見づらい鮮明なアップ映像などが見られます。これは、会場へ入る前に、見ておくべきだと思いました。これから行かれる方は、急いで2階へ行かないで、ここのビデオを1回見てから、入場されることをお勧めします。
第1章の近世絵画よりも、第2章の美と技の極みに大いに感動しました。
参照サイト
東京国立博物館 東京国立博物館ニュース
東京国立博物館ニュース697号に同展の記事が載っています。
メモ: 最寄り駅 JR上野駅公園口、JR鶯谷駅、メトロ銀座線・日比谷線上野駅
料金 1300円
滞在時間 約70分間(平成館のみ)
12日午後1時5分からNHK総合で「皇室の名宝 秘められた珠玉の技」という番組があるそうです。

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