ワサビ(アブラナ科)
〜 食欲増進、抗菌作用、血栓予防に〜

ピリリと辛いと言えば、思い出すのは、ワサビ・カラシでしょうか。ワサビは刺し身に、寿司に使いますね。何の目的で使うのでしょうか?
子供の頃は、辛いから、ワサビの入っていないお寿司と言うと、 ハイ、サビ抜きね”と寿司屋の大将が卵焼きのニギリを握ってくれたのを思い出します。ワサビには、大変強い抗菌作用が有ります。その作用を巧みに利用したのが日本人です。生の魚介類を食べるときには、食中毒が大変恐いので、抗菌作用の大変強いワサビと一緒に食べるわけです。またワサビには食欲増進作用、血栓の生成を抑制する効果が有ります。
ワサビと言えば根茎の部分だけを思い浮かべるでしょうが、茎葉も大変美味しく、ワサビ茎葉を醤油で和えると格別です。
作り方
1)ワサビ茎葉を水洗いする。
2)60度位のお湯にワサビ茎葉を入れ
3)1分ぐらいして鍋の蓋をしたたまお湯を素早く捨てる。
4)鍋に蓋をした状態で蓋と鍋の底に当たるように強く振る。
5)開けるとツーンとした香りがします。適当に切り、醤油・味醂などで味を調え、密封出来る容器に保存する。
最初はワサビは辛くありません。すりおろすことで、細胞が壊れ、中にある酵素が働き、辛みのツーンとした香りがします。酵素は35度〜40度位の温度で良く働きます。それを利用したのがワサビ茎葉醤油漬の作り方です。温度と巧く細胞をこわすことがコツです。
鏡餅のカビが生えやすいところに薄くワサビ(練りワサビで良い)を塗っておくとカビが生えにくいです。お試しください。
注意)もし山に行ってワサビの茎葉を取るときに、根茎は絶対に取らないでください。取ってしまうと来年は茎葉を取ることが出来ません。また、野生の根茎には線虫が入って黒くなり、美味しいワサビは出来ません。目先のことだけを考えないで、長く楽しむ方法で美味しい食事をしましょう。
熊本大学大学院薬学教育部附属薬用植物園 園長 矢原 正治