昨夜は、22時頃までは二人で話をしながら起きていたであろうか?? タダでさえ下界では夜の弱いあちきである。

買ってきた芋焼酎をストレートでグビリグビリとやっていれば、程よく+2度〜+5度程度に温まったテントの中で、知らぬ間にスヤスヤと深い淵に落ちていっても不思議はあるまい....。 夜9時頃に一度外の気温を確認した時は、
−12℃ ほどであった...。

同行の
SaltyDogさん は、夜中に一度用足しに行ったらしい。 相も変わらず脳天気なワタシは一人酔いに任せて高いびき。

気が付いたのは、辺りが薄っすらと明るくなった午前6時頃である。 薄ら眼で目覚めれば、そこは標高1600m、極寒の山の中...。

何もかも凍て付く厳冬の朝の到来である。
透明に近い東の空から

が昇りつつあった。
凍て付くばかりの朝のテントの中は、漢二人の吐く息が内部で凍ってテント内面全体を覆いつくす霜のバリアとなって現れる。
ちょいとでもテントを揺らそうもんなら、ご覧の通り。 上からドサリと大量の霜の塊が落ちてくる。
まぁ〜、、、凍った霜は氷点下のテント内では溶けずにそのまま氷の粉となって辺りに散らばっているだけ。 こんな時は落ちた霜をタオルでかき集めて手で掬ってそのまま外に捨てるだけ。 ひとつ極寒というのは確かに辛いことはあるが、ビチョビチョ露で濡れて難儀する夏山の朝よりは数段便利ではある。
寒い寒いと言ってシュラフに包まって惰眠を貪っていてばかりでは、訓練実験にはならん。 潔く起きてシュラフを片付けて、起き抜け一番ポットに入れておいたハーブ茶

を飲み、寝ぼけたアタマを覚醒させる。 ランタンを付け、少しテント内を暖めてから行動し易い様にして、ボチボチと朝飯の支度を始める。
おもむろにテントのジッパーを開けてテントの外フレームに吊るしておいた温度計を見てみる。
今朝のテント付近の外気温は
−12℃前後 だった様だ。 ふむ、昨夜と余り変わらないであるな...。 外とは言え、テントの外張りの内側に吊るしておいた温度計がこの位だとすると、一番冷え込む夜明け前の時間帯は、
−15℃くらいまで下がっていたかも知れない...。 しかし、その割には不思議と寒さを余り感じさせない朝であった。
さて、起きて寝具を片付けたらば朝飯である。 今朝の朝食は昨日の萬鍋の残りに、コレまた昨夜腹がいっぱいで食べれなかったウドンをブチ込んでの
キムチチゲ鍋風萬うどんである。
さぁ〜、、さぁ〜、、、朝からガッツリと食って頑張りましょう〜
朝飯をガッツリと食ったならば、小用を兼ねた朝の体操散歩である。 外に出てみると、昨夜の除雪作業のお陰で我々の幕営地を除いた駐車場広場は見事キレイに除雪されておりますた。
朝日を浴びて明るく光る幕営地。

スキー場のリフトは既に動き始めている様だ。
テントに戻ってマッタリしながらもボチボチと片付けを進めていく。 今日の予定は昨日の道を再び戻り、途中稲子湯経由で松原湖へと降りるルートである。
テントを畳んで荷物をまとめたならば、バイクのエンジンを掛けて出陣準備である。
全支度を終えて午前9時50分、いざ出発〜。

と意気込むものの駐車場を抜けたら先ずはスキー場のレストハウスで

タイムである。
八千穂高原スキー場のレストハウスで、先ずは朝の瞑想の儀式である。
用足しの後、外に出て明るいスキーゲレンデに行ってみる。 ふぐぅぅぅ〜〜〜ん...ヤパーリ此処は見紛う事なきスキー場である。 決してバイク野宿者が来る様な場所では無さそうだ...。
さて、身支度を終えたら再びの出発である。

が登り、既に気温は0℃を越えて+温度に転じ、汗ばむくらいの陽気になっている。 紫外線で目が痛いくらいの眩しい白銀の中、再びスノーロードを豪快に駆け上って行く。
眼前には見事なばかりの硫黄岳が顔を覗かせる。
今日もまた、
快速急行でスノーロードをゴキゲンにひた走る。
途中、小海リエックス・スキー場のリフト下を通過する。 物珍しそうに見るスキー客達がしきりに手を振ってくれる。
そして、往路の時は後回しにして通らなかった稲子湯方面へと進む分岐を、右折して進んで行く。
稲子湯への道へと分け入ると、前方には硫黄岳がズド〜〜ン!!

とそびえ立つ。
八ヶ岳の裾野へと続く山肌には、延々とスノーロードが続いているのが見える。
途中、R299へと続いている白駒林道の分岐に分け入ってみる。 当然ながらこの時期はR299同様、深い雪に閉ざされてNGである。
ゲートから先はこれまた同じくスノーハイカーが付けた足跡だけが先へと続いている。
再びメインルートに戻って下って行くと、右手に
大きな建物が現れた。 秘湯の
稲子湯温泉旅館 
である。
この稲子湯に来たのは、やはりかれこれ15〜16年ほど前であろうか??? 昨今の秘湯

ブームで、この稲子湯や更に上流にある本沢温泉辺りは昔とは比べ物にならないくらいに人でごった返す様になったという。。。。 さびれて潰れてしまうよりはマシだが、自分が入る時は静かな時期を選んで再び訪れてみたいものである。
稲子湯を後にスノーロードを下っていくと、道の勾配がだんだんと緩くなり、ところどころ乾いた舗装路も増えてくる。 そして、唐松林の中の最後のスノーロードをイッキに駆け抜ける。
スノーロードを抜け切ったところで、手頃な路肩にバイクを止め、SaltyDogさんのセロー君のタイヤーチェーンの取り外しを手伝う。 ここまで下りて来れば、後は少々の雪が残っていても何とかなるだろう。
乾いた舗装路の上を、海尻方面に向かって再び走り出す。
松原湖経由で海尻のR141に出た我々は、国道に沿って南下を始める。 国道はクルマの往来が激しく、ところどころ濡れて凍った箇所や塩カリで滑りやすくなった路面のカーブが多発して非常に走り難い。

こ〜〜言うときは四輪用のスタッドレスを履いたお陰で、二輪車としての走りが思うように出来ないのがツラいところである。

しかし、むやみに飛ばしてズッコケるよりはいいだろう。 後ろから飛ばしてくるクルマに道を譲りながら慎重に進んで行く。
と、R141佐久広瀬の駅に近い
最後の大きな右コーナーの手前でイキナリの渋滞...。 なんやねん??どうしたんだ!?と確認すれば、そりは乗用車同士の正面衝突事故の現場であった...。

どうやらどちらかのクルマ

がスリップして反対車線に飛び出したが為にクラッシュ

してしまた様だ...。

まだ事故ってから余り時間が経っていない様で、ドライバーが道路脇に寝転んで携帯電話をしていた。 我々もふんどしならぬヘルメットの紐を締め直す心持ちで安全運転で進んで行く。
そして途中、八ヶ岳方面の景色が開けたところで、晴れて大展望が開けていることだし大撮影大会と相成った。

同じことを考えている人達が居るらしく道路脇にカメラを構えている人を多く見た。
写真撮影が終わったならば、土産物買いとトイレ休憩を兼ねて、
JR野辺山駅に寄ってみた。
塩さんは東京へのお土産を物色している。 八ヶ岳と言えば名物は高原野菜と酪農製品である。 誠に珍しいことに、せっかくなのでワタシもソフトクリーム

なんぞを一つ買ってみた。 久々に食べるアイスであるが、牛乳の味が濃くてこれは美味しかったのだ。
この駅も、毎度お馴染みとなった感がある。 JRの最高標高駅なのだ。
トイレ休憩を終えた我々は、昼飯をどこで食うか!?ということで行き先決定会議。 今から甲府に向かって南進し、途中の界隈で名物の食い物屋というと、ワタシのアタマには1〜2件の名前が浮かぶ。 先ず一件はこのままR141を真っ直ぐ下って、旧高根町と須玉町との境にある、
ラーメン一心 
。 もう一件はR20号沿い穴山橋近くにある、
みどりや食堂の2件だ。
ラーメン一心の方は、ワタシの屁ブログ中でも何度か登場したことがあるお気に入りのラーメン屋

先ず日曜日も大丈夫であるのだが、みどりや食堂は日曜日は営業していたかどうかちょっと自信が無い。 何よりこの
みどりや食堂は、午後2時30分くらいで閉めてしまって夕方は営業してないし、売り切れ御免が多発する県内の人気店なのだ。 ここは先ずは手堅くラーメン一心

に行ってみませうということで、あっしの先導で先を急ぐ。
ダラダラと続く長い下りを進んで行くと、右手にラーメン一心の店が見えてきた。
んがっ!!!!
昼時だというのに駐車場には車が一台も見当たらない...。orz 非常に嫌な予感がした。 近寄ってみれば、本日定休日の看板が見せの入り口に立て掛けてあった...。

なんてぇ〜〜、、、こったい!!オ〜マイガッ!!

等と悩んでいても始まらない。 各なる上は、ダメモト承知で裏道街道まっしぐら!!! R20号線へとエスケープして、みどりや食堂まで一直線!!

感じからしてやっぱりアカンかな....と思いつつR20号線から店に入ると、駐車場はクルマ

がイパーイ停めてあるっ!! やったよかった、、、営業してますたよぉ〜。
これが韮崎市の名所食堂である、
みどりや食堂 なのだ。
一見、店はガラガラに見えるが、あにはからんやでお客は店内目一杯で、更に待ちのお客が店内に並んでいる。 爺ちゃん婆ちゃん孫連れの家族客から、ビジネスマンに我々の様な遊び人。 ありとあらゆるお客で店はごった返していた。
しばらく並んで待った我々は、左手奥のカウンター席が空いたのをゲットして、そそくさとオーダー。 ワタシはまたまた性懲りも無くワンパターンメニューのラーメン

&ライス。 SaltyDogさんは、スタミナばっちり!!の
肉煮定食である。
程なくして、ワタシのラーメン

&ライスがやってきた。 因みにこの
みどりや食堂 は、ラーメン

が最も定番な商品なのだぁ〜。
ボリューム満点の昼飯で腹を満たした我々は、帰りもR20は通らずに地元スペシャルな人通りの少ない県道、農道を巧みにぬって、午後2時前に我が家へと帰り着いたのであった。 SaltyDogさんとは、ここでお別れ。 ど〜〜〜も長旅(でもないですが)お疲れさまでした。 東京までの最後のひと踏ん張り、気を付けて帰ってくんなせぇ〜。
ワタシは部屋に荷物を運び入れ重々しい装備を着替えた後は、コーヒー

を入れてヒト心地である。 ヤ〜レ、お疲れ様でした。 しかし今回の雪中行軍野宿旅は、イロんな意味で中身の濃い旅であった。 それに雪道に適した装備さえ備えていれば、雪中行軍というのはある意味非常に楽しいツーリング旅になることも分かった。 これで今度の年末から来年の冬にかけてが楽しみである。
さぁ〜て、あっしの方は野宿装備のお片付けに、バイクの洗車をしてから再びお江戸に帰るべかなぁ〜。
【おわり】