今年、2010年のGWは、前半に一日有給を付加しての7連休。

今年のGWの予定は、実は早い段階で決まってヲリました。 それは何かと申すれば、あの忌まわしの
エブリィ号オイルパンカチ割り事件 の落とし前を着けるべく

、山犬ノ段から南アルプス深南部へと続く未踏のエリアを経由して、深南部の明峰
黒法師岳 、並びに寸又三山の一つ
前黒法師岳 に登る事なのであります。



今年は異常ともいえる低温が続き、4月に入ってからも関東近県エリアに雪

が降るという、おかしいにも程がある異常気候で、ちょいと山の具合も心配ではあったのであるが、そこはそれ。 冬山登山に比ぶれば、そりは赤子の扱い同然よ

等と虚勢を張って出撃したのは言うまでもない。
出撃は、4月30日の深夜

。 正確には、5月1日の深夜といった方が正解なのであるが、中央線の最終電車

で山梨に合流したカミさんをピックアップして、諸々買出し

だの準備だので、家を出たのが深夜2時過ぎ。 そこからは一路静岡へと向かう国道52号線(R52)を南下して、清水(R1)経由で中川根(R362)へと進軍したのであります。 初日は足慣らしの意味もあって、寸又峡温泉

をベースに寸又三山の一つ、
沢口山 へと登りました。 そして明けての5月2日(日)、この日からがリベンジの本番戦なのでありました。
此処は何処かと申すれば、昨年末に来て以来となる4ヶ月ぶりの山犬ノ段の非難小屋前駐車場

であ〜〜る。
いやはや、しかしサスガはGW

ですな。 このGWは好天

予想がかなり早い段階ででていたのもあってか、こんな辺鄙な山奥の小屋も登山客

に写真家

と大賑わいでありました。

我々も何とかエブリィ号を停めるスペースを確保して、早速出撃準備。
因みに此処、山犬段に来るまでの
蕎麦粒林道 【 杉川林道終点合流部から上のエリアは、南赤石林道ではなく一時的に蕎麦粒林道という呼称になる。 】 のダート路面は、前回来た時と同じ位の荒れ具合ですた。 途中部分には、あのオイルパンをカチ割ったと思しき凸凸デカ石が飛び出た箇所がいくつもあり、相応に気を付けて行かないと再びオイルパンを割りかねない状況ですた。

ンマァ〜〜〜、、、今回は同じ轍は二度と踏まないぜぇ〜〜〜い

とばかりにウルテクかまして行きましたので、極荒れ区間でもお腹を擦った事は皆無でありましたが。
さて、でわでわ今日の一泊目の幕営地、
バラ谷の頭と黒法師岳の間のコル(水場付) に行くとしませう。
歩き出して先ず一発目に登場するのが、お馴染みの南赤石林道入り口ゲートである。
林道のゲート脇は、この様に
”登山者
の為に、脇がちょいとばかし開いている” のである。
ホントにまっことバイク1台が辛うじて通過出来るくらいの隙間なんですが、これは間違っても林道バイクノリャ〜

の皆様方がモゴモゴする為に開いている訳ではございませんので、一応念の為、前口上建前的にのたまっておきます。


ゲートから先、未だ緑本番には程遠い早春の様相濃い林道を進んで行きます。 先は長いのだ。
歩き

出して10分足らずで、最初の崩落現場に出くわしました。 この先の大崩落箇所に比べれば、この程度の崩落は、ホント序の口かわいいモンです。
林道の先には今回の登山の目玉、
黒法師岳 がピョンと笠を立てた様な姿で鎮座してヲリます。 まだ先は長い。
程なくして、林道の大崩落地点の修復工事現場を通過。 このドデカい修復護岸の現場は、遠方から林道を見た時に、いい目印になるので助かるのである。
この奈落の底まで続く大崩落したガレ..。

こんな所を修復せにゃならんのですから大変です。
そして修復工事現場から先は、春先の雪解けで発生したと思しき崩落のオンパレード。 こんなんやら....。
こ〜〜〜んな箇所やらが、それこそ茶飯事とばかりに出てきます。
歩き出して30分程で、前回に来たときに
高塚山 からのエスケープルートで下山した、
五樽沢のコルへの登山口に着きました。
今回はこの五樽沢のコルへのルートは使わずに、その先にある
千石沢 から上部の
千石平 へと続く沢道ルートを行くことにしたのだ。
五樽沢のコル登山口から先、林道はいよいよその崩落の本領を発揮し始める。 先ずオードブルは倒木入りの崩落箇所。
そして倒木入り崩落箇所の先には、おてんこ盛りの土砂崩落。
しかも土砂崩落の三段波状攻撃になってるし
ごくタマ〜〜に、こんなまともな路面が出てきたかと思えば..。 何やら前方にバイクと思しき乗り物を発見。
んでもって登場したのは、ヲイヲイ

、まさかぁ〜
ウソでしょ〜!!!

の
モンキー ちゃんコンビ。
え〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!!!
こんな処まで、いったいどうやってあの大崩落箇所を潜り抜けて来たんかいな!?

と驚きまくることしきり。 タイヤやステップに付着した泥の状態からして、このモンキー2台はここ数日の内に此処まで来たらしいことが伺えた。
このモンキー2兄弟、一台は相応に改造してあったが、もう一台は完全なノーマル車である。 しかも改造してある方も、ロンスイにオンタイヤとあくま街乗り仕様なのである。
此処まで来たということは、あのド派手な倒木崩落に三段波状攻撃崩落を潜り抜けて来たということになる。

ワタシもエイプ号で、テラ荒れ林道を進むことは良くありますが、それにしてもあれだけの崩落箇所を、車高なんて無いに等しいノーマルモンキーで超えてくるとは、いったいどないな猛者達でんねん。
そしてそこから先の林道には、このモンキー兄弟が付けたと思しきまだ新しい轍の跡が残されていた。 我々も先へと進む。
程なくして、またしても豪快な崩落箇所に遭遇した。 此処は谷川がエグられる様に崩落しており、崩落した落石も大きくオマケに倒木まで混じっていた。
しか〜〜〜し、しかしで、
ナント

驚くことに、あの2台のモンキーはこの崩落箇所も越えようとしたらしい。
とは言え、サスガにバカデカ石と倒木丸太が混じった崩落箇所は手に負えなかったらしく善戦した痕跡はあったものの、どうやら此処で引き返した模様であった。 いやはや、それにしてもツワモノモンキー兄弟である。



モンキー兄弟の善戦を讃えつつ、我々も先へと足を進める。 まだ先は長いのだ。
林道途中には、この様な造林作業小屋が所々で現れる。 中で泊まるには耐えれないが、雨宿くらいは出来よう。
そこから先も、ド派手な崩落箇所のオンパレ〜ド

状態れすた..。
所々で、まっとうな路面も出てきますが、割合的にこの手の良道は酷く少ない。
千石沢取り付きまでは、こんな極荒れ箇所続き。 やっぱ人間が居ると、その極荒れ規模が分かり易いですね。
崩落石サイズは、このくらいがレギュラーサイズといったところ。w
歩き出して1時間とチョイで、林道から尾根筋への登り口である千石沢取り付きに到着しました。
一応、此処にはご立派な標識看板が建ってヲリます。
そして此処から先、林道歩きはしばらくパスモードになります。 この千石沢を遡るルートは、かなりヘヴィな凹凸ルートでした...。

そして、お次の林道話は尾根筋上から眺めるモードへと変化していくのであ〜〜〜る。
千石平から先、
鋸山 〜 房小山 へと続く尾根道上から見た、南赤石林道である。
拡大写真

である。 本来ならば、あの林道を歩き

続けたいものであるのだが、肉眼でもハッキリ確認出来る

くらいの大規模な崩落箇所があちこちに存在しているのだ。

因みに山向こうを右から左下方向へと横切っているのは、山犬ノ段先から分岐している
蕎麦粒林道 である。
そしてこちらは明けて二日目、
黒法師岳から前黒法師 へと続くヤブ漕ぎ縦走路上から遠望した、南赤石林道である。 例の大崩落修復工事現場が目印として良く見えます。
そうして、二日目は幕営地点から4時間程を費やして、ヤブ道コブ道漕ぎまくり



、、、やって来ました
南赤石林道終点付近 。
そ〜〜して、ワタシは林道ヲタク前人未到の地、南赤石林度終点広場に初めて足を踏み入れたのだぁぁ〜〜〜


っって、ヲイ、そこのヒト!!!

ワタシが感慨深げに余韻に浸っているのに、我関せず

とばかりに広場の真ん中に陣取って、くつろぎまくるのヤメテくんないかね。
こちらは広場の奥側から進んで来た尾根筋登山道を見た図。 林道終点広場の広大さが分かるかと。
終点広場の北側からは、雪を被った昨年縦走した南アルプス南部の
3000mトリオ(悪沢岳・赤石岳・聖岳) 
が見える。
そして、正面には朝一番で越えて来た名峰、
黒法師岳 の雄姿が。
さ〜〜て、でわでわこの辺りで林道の状況なんぞを見てみますか。

先ずは、この尾根上に広がる広場の先に延びている箇所がど〜なっているかというと..。 因みに
地図上 
では林道は稜線に沿って、そのまま前黒法師岳の登山道に接続して終わっておりますが、実は南赤石林道そのものは稜線伝いに沿って直進してはおらずに、
尾根を乗っ越して反対側の谷へと下っている のであります。

んで、その状態がど〜なっているかというと..。
ホイ、こぉ〜〜〜んな感じの
大崩落状態なのであります..。
近づいてみましたが、崩落が激しすぎて歩いて渡るのも難儀する状況でした。

いや、サスガは廃林道といった感じですた..。
今度は、林道終点広場から基点側の状況を見て参りましょう。 実は、手持ちの古い登山ガイド

には、この林道終点広場からほんの少し基点側に下った所に
水場(沢の源頭) が記されている。 此処までに至る前半戦のヤブ漕ぎ戦で予想以上に飲料水の消費が激しかったのもあって、基点側の林道調査も含めて水を探しに行くことにした。
林道終点広場からの下り始めは、イイ感じの雰囲気なのでおます。 ホントに最初だけなんですが..。
むぅ!! 
林道途中の幕営適地の脇には、焚き火

をした跡があるではないか..。 といっても、ど〜〜考えても林道ヲタク連中が此処で宴会をしたとは考え難く、山師の幕営跡と見るのが正解であろう。【 当たり前だがな..。 】
この焚き火跡から先は、道の状況はお約束のガレガレ崩落状態へと変化して行きます。
そして、見つけた後の結果論的にいうと、この林道に置かれた
消火器 が、
水場のマーク になります。 此処まで、林道終点広場から歩いて 5分ほど。
下を覗くと枯沢が見えるだけで、とても水量豊かな沢の源頭があるとは思えません..。
しかし、よぉ〜〜〜〜〜く耳

を澄ますと、林を吹き抜ける風音に混じって微かに水の流れる音が聞こえる。

例の意図的に置かれた消火器も気になったので、この枯沢を降りていくことにしました。
すると....。
枯沢に下降すること20m程で、倒木とガレ岩に隠れる様に、細いながらもしっかりと
水 が湧き出ていたのでした。
美味い水で心行くまで喉を潤し、たっぷりとプラティパスに水を確保させて頂く。
そして引き上げ際に水場から先の林道の状態を見てみると....。 今まで以上の崩落状態で、道は完全に土砂で埋まってヲリました。

我々は先を急ぐのもあり、林道調査は此処までダス。
飲料水も確保したしエネルギー補給も済んだしということで、先に進むとしましょうかね。 此処から先は稜線伝いに続く林道を進み、そのまま
前黒法師岳 へと接続する登山道が出てくる筈なのだ。
そして進むべき前黒法師岳方面には、ご立派な
林道標柱(石柱) がしつらえてありました。
恐らくはお初の公開になるであろうこの林道、その名は
林道黒法師線 と申します。【 って、そのまんまの名前やん

】
林道標柱に刻まれた、開設年度は
昭和58年。 今から28年程前になる訳ですが、少なくとも28年前、この林道は材木搬出やら林道工事やらで賑わっていたということになる。

昭和58年というとワタシが高校生の頃である..。 その頃はMTX125Rに乗って、屁タレ林道ライダーに片足を突っ込んでいた頃であるな..。
林道を先に進むと、しばらくは手前と同じく木材搬出用のヘリポート広場になっている。 しかしながらどちらもここ数年は全く使われた形跡がありませんが。
広場の先には、目指すべき
前黒法師岳 が、黒笠の様な様相で鎮座しております。
広場の先で林道は、やっとこさレギュラーサイズの道幅になりますた。
同じ使われていない林道でも、南赤石林道に比べれば崩落箇所は全然少ない。 但し、林道上には得体の知れん怪しい草が無数に生えまくってヲリましたが..。 ナンだか生き物の骸

の様で、ちょっとグロかったでおます。
歩き出して500m程で、登山道へと続く稜線分岐が現れました。
登山道へは、稜線の切れ目の様なところを右手に登って行きます。
我々は此処から登山道へと分け入り、
前黒法師岳 に向かいましたが、稜線上からチラ見出来る範囲では林道はこの先あと100mくらいは続いておりました。 残念ながら完全な林道の終点そのものは拝めませんでしたが..。
稜線上の登山道から見た、
黒法師林道終点付近。
未だ周りの景色が冬枯れ一色で、緑が無いせいでか、この林道は死んでしまっているかの様な印象を強く受けました。 実際この道が再び使われる可能性は限りなくゼロに近いのでしょうね...。
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【 あとがき 】
とまぁ〜、、、、以上が秘境中の秘境、
伝説の廃林道、南赤石線 終点付近の実踏状況レポ

でおます。 林道がまっとうな状態ならまだしも、これだけの壊滅的な崩落箇所だらけでは、ナカナカ一般のヒトが近づくことはままならないかと思いますが、数少ない登山記録の中に記述されていた好幕営地と称された林道終点広場の状態を、この目

で確認出来た事にワタシは満足でありました。 次回はこの広場で焚き火をしながら心ゆくまで周りの大展望を満喫しつつ一夜

を明かしてみたいものである。 二度目があるかどうかは、非常に微妙なところではありますが。

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