一頃よりは落ち着いたが、政権交代以降あらゆるメディアが新政権の動向をあれやこれやと取り沙汰するものだから、大した興味もなかった人達までもが、あれやこれやについては妙に詳しくなってしまった。「八ッ場ダム建設に伴う住民の立ち退きに関しては、きな臭い金の流れがあるらしい」とか「いやいや、そもそも建設反対の立場の人も多くいるわけで、利権絡みのオッチャン達が騒いでいるだけらしい」とか「だいたいやネ、この建設に関与している天下り系の会社が相当数あるらしいから」ってな調子で、本当かどうか知らないけど、ま、火のないところに・・・伝で行けばどれも怪しい。
脱官僚が当面のお題になっていて、天下り根絶などと勇ましくも、中々その全貌は見えてこない。ま、そう簡単に行かないことは分かる。
で、この本だ。3年前の新丸ビルでの仕事の休憩時間に見つけて買った。「闇権力の執行人」(鈴木宗男現衆議院議員(新党大地代表)著・2006年1月1日講談社刊)
帯に書かれた「命を賭した初めての告白」が生々しい。
反省も含めて、彼自身の様々な疑惑についての弁明に多くが割かれているのは当然なわけだが、ここに書かれている実名入りの外務官僚の暗躍ぶりが凄まじい。
簡単に伝わる一例を挙げれば、モスクワ大使館の幹部の住居手当てだ。限度額114万円。ロシア人の平均月収3万円。メイドや運転手も官費。このような待遇から特権意識が生まれるのではないかと鈴木さんは仰っているわけだ。世間がいくら騒ごうと天下りをやめる話は聞かないわけで、ま、人種が違う。
脱官僚はいいのだけど、相手が悪すぎるってのが正直なところなのだ。