近ごろやたらと聞く言葉が「こんてんつ」まず、何かというと政治家が使う。「要はコンテンツの・・・」と曰う。どうしてか知らないが、「中身」とか「内容」などよりちったぁ利口そうな気がするのか、はやりのお言葉らしい。ま、だいたい、僕らはゲー国語に弱い。車がブンブン走る外で排気ガスにまみれつつコーヒーを飲まされたとしても、「オープン・カフェ」などと洒落た言い方をされれば、そうかそうか、そうだったのかと有り難いような気がしてしまうし、庭とも言えぬ猫の額ほどの貧相な空間だって「テラス」と名がつけば別物。
で、住宅も「●●●荘」とか「●●●アパート」はすっかり影を潜め、「マンション」「コーポ」などから始まって、その呼び名は様々に変化を遂げた。分類としてはマンションに属し、ブランド名としての呼び名であるらしいが、「アーバンビュー」「キャッスル」「プラザ」「コート」「パレス」などなど凄まじい。かく言うウチも「メゾン」と言う。何がメゾンだ、バカヤローってのもあるけど、大家がそういうんだから仕方ない。とにかく聞きなれぬ名前で撹乱する算段であることは間違いない。しかしながら楽譜などを海外から取り寄せる場合、住所欄の建物名は省略する。「メゾン」ってのはフランス語での「建物」なんだけど、「キャッスル」とか「パレス」などより幾分マシとは言え、無節操な呼び名が恥ずかしい。
で、政策を語る政治家が「コンテンツ」などと曰う時の、使い慣れようとしているかのごとき所作が胡散臭い。どうして「内容」で拙いのか分からないし、そもそも親方は「友愛」で勝負なさっているはずでは・・。