記憶の底に澱むそれはかしこか
雪の結晶はこんなにも可憐に構成しているのに
幼きあのときのままの記憶はいつの頃からか消え去っていく
ふと、それは勘違いかと思う
他の人の視線はまた違う立場を見据ているというのに
その想いは変わらないはずなのに、
いつしか気付いてもらえると信じ今日も過ごしていく
たった小さな、子供の頃の安っぽい指輪
ただ、ただ、それだけが、私の生きる糧
気付いてもらえない空しさ
口に出せば消えてしまう
行動に移せば壊れてしまう
その位置関係が壊れてしまえば、私はダメな子になってしまう
あたまの片隅でどこかその空ろの刃を隠し、
部屋の明かりから遠ざかる
いつしか気付かないことそのものが罪だと信じて

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