
あすま理彩(絵 樋口ゆうり)/プランタン出版(05・12月)



【あらすじ】時は大正。気難しい伯爵と噂の彬久は雪の中、可憐な少年・舞雪を拾う。働かせてほしいという彼に、屋敷におく代わりに身体を差し出せと傲慢に命じる。しかし、自分に尽くす健気な姿に、彬久の頑なな心も次弟に解かされていき…。
ひたすら
『耐えて、耐えて、耐えまくる健気な受け子ちゃん』がお好きなら、間違いなく萌えられる作品です。もう、何を言われても、何をされても、ひたすら耐えて口答えせず、自分が悪いわけじゃないところでも謝って、ひたすら主人である彬久に尽くす舞雪に萌えられるのなら、この作品は大好きになるはず!!なんとなく、本作品の傾向は、雪代鞠絵さんの十八番な気がしているBL初心者月子でございます。
とある誤解から、彬久に「今まで何人の男に!?」と疑われ、服をひん剥かれてチェックされても、
ひたすら耐えなければなりません。舞雪。どう考えても舞雪には落ち度がないのに、ひたすら
「ごめんなさい。ごめんなさい、彬久さま…」と謝らねばなりません。泣きながら許しをこわねばならないのです。。。しかも、許しをこうても許されないのです。
「や…っ」と一言、ほんの一言拒絶を口にしたら、なんと、いい年こいた大人の男彬久は、舞雪の腕を腰紐でしばりつけるのでございます。舞雪にできることは許しをこうことしかないのでございますが、お約束のようにゆるされるはずもなく…。
えぇ〜〜と、舞雪は16歳という設定でございます。精神的にも肉体的にも抵抗ができない舞雪に対して、
「それはあんまりにもな仕打ちじゃございませんか?彬久様。」
舞雪が彬久の元で働かせてほしいと願うのには理由があり、その理由を彬久に隠す事によって、図らずとも、過去の様々な人間関係のトラブルから人間不信に陥っている彬久は、激しく舞雪を苛めることになってしまう…というお話です。それでも、舞雪の純粋さ、無垢さ、幼さ、清純さ、美しさなどにひかれ、どうしても鬼畜になりきれない彬久。そして、鬼畜になりきれない彬久の優しさを感じる舞雪。
ひたすら耐えぬいた先に待っていたのは…。
私は健気な受は大好きなので、萌えさせていただきました。彬久は大人だけども心に傷を負っていて、人を信じる事ができない故に、ちょっと行動が子供っぽいです(汗)ある意味、人を信じ続けることができる舞雪の方がずっと大人かもしれない。舞雪にひどいことばっかりしていた彬久だけど、たまに見せるちょっとした優しさとか、心が通じ合った後の不器用な愛情表現とか、なかなか可愛い面もあります。だけど、やっぱりどこか子供なのかSなのかわかりませんが、その後も舞雪をちょっと苛めちゃう困ったちゃんです。
私の大好きな絵師さんである樋口ゆうりさんの絵もほんと素晴らしいです!!もしこれを劇画チックな激しい絵柄の絵師さんが描いていたら、もっと陰鬱な感じになっていたと思います。どこか雪の世界のような、ふわりとした優しい感触がするのは、イラストの力も大きいのではないかと思います。
あすまさんの作品の中でも大のお気に入りの作品なので、続編とか見たいなぁ。きっと、彬久はその後もちくちく舞雪を苛めては幸せを実感しているんだろうな(笑)だってあまりにかわいすぎるんですもの、舞雪


0