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あらすじ:高瀬舟
高瀬舟とは島流しの罪人を運ぶ舟のこと。
同心の庄兵衛は、護送している罪人が嬉しげであることを訝しみ、
その理由を問うた。男は貧しさのため金を持ったことがこれまで一度もなく、
流される時渡された小銭が初めての自分の金なのだ、だから楽しいと答えた。
また訊けば、元の罪というのも、自殺して死に切れぬ弟を介抱しようとして誤って殺めたものらしい。
助かる見込みもなく苦しむ人の命を絶つことは、果たして罪だろうか。
感想:
文章が良いのはわかるが、中身の面白さがわからない。
本編を読んでいる時は、
人生の終わりともいえる状況にも関わらず少しの銭を手にして喜ぶ無邪気な罪人と、
役人というしがらみの多い身分の庄兵衛の姿が、
助かる見込みもなく苦しむ人を殺めたことに対する、二人の考えの違いを際立たせているのだろうか。うーむ、さすがは名作、よくできている、なんて考えていた。
さて、『高瀬舟』という作品には
小説の後に鷗外が自分で書いた解説が付いている。
その中で本人が言うには、貧乏人が二百文を財産として喜んだのが面白い。とある。
テーマの安楽死についても、従来の道徳では非とされるが、
楽にしてやりたいという情けは必ず起こる、という、
いかにも普通の意見の他には特に感想もないようだった。
…文豪のわりに大したこと言ってたわけじゃないのか、と、がっかり。
解説を読むと、人間や人間の悩みを上から見てるような、いやな話に見えてくる。
まして医者でもあるのに、もう少し何かないのか、と思ってしまう。
母の蔵書より

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