3階9列26番の狭い席に16:15〜21:37の間拘束される顔見世らしいハードさです。エコノミークラス症候群になりそう。
傾城反魂香 吃又
大石最後の一日
紅葉狩
源氏物語 夕顔
古典、新歌舞伎、景事、新作と盛り沢山の狂言立てに満足です。
吃又のマイベストは今は無き中座の桟敷席で見た孝夫&勘九郎なので、何を見ても物足りず。地味な芝居なので余計にそうです。まあこれは肩慣らし。
大石最後の一日は真山青果の元禄忠臣蔵の一部。素晴らしく理屈のオンパレードですが、完成度が高い上、大石が吉右衛門なので、程よくマイルド。これが幸四郎だと理屈で頭が痛くなります。
紅葉狩は景事で簡単に言うと舞踏なのですが、玉三郎バージョンは普通の日本舞踏の様に見てるだけとはいきません。バレエに近いと言うか、ポーズ、ポジションの一つ一つに意味がある。玉三郎の才気が出てますが、本舞台にかけるより舞踏公演にかける方が玉三郎の意図を体現できます。鬼女の皆さんの力量が揃っていません。本舞台は松竹の意向があるので出さなきゃならない役者がありますからね。
夕顔は舞踏劇。題材は源氏物語の夕顔。海老蔵の光源氏はこれほどハマるものはないでしょう。紅葉狩の平維茂の武将ぶりとはがらりと変えた優男ぶり。侮りがたし御曹司です。六条御息所の玉三郎はさすがの踊りです。嫉妬の青白いオーラが見えました。
さて、これで年内の観劇は終了です。これで終わったのは「終わりよければ全てよし」でしょう。

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