サッカーのなでしこジャパンがワールドカップで優勝した。
日本では海の日とあって、起きてリアルタイムに試合を観戦した人も多かったのではないだろうか?
河童はこの3連休は日曜まで仕事だったが、この日だけは公休を死守した。もちろん、試合を見るため。夏の野鳥がお休みの間、今年はホームズスタジアムでのJリーグの試合観戦など、スポーツ観戦に足を運んでいる。そういや、一昨年はバレーボールだったかな?普段はCSでセリエAの試合を見るくらい我が家はサッカーファン。普段奥さんはスペインのバルサ、河童はイタリアのインテルを応援している。しかし、これまでは国内Jリーグの試合や正直女子の試合は見る機会がなかった。
アジアカップ辺りからの日本の男女代表の試合は躍進ぶりが凄まじく、今回の女子ワールドカップは予選から録画して見ていた。
2大会連続王者で3連覇を目論むドイツを破り、FIFAランク1位のアメリカを粘りの試合展開で破ったなでしこジャパンは、本当に素晴らしかった。
正直な話、相性というものもあってドイツを破ったからといって、アメリカに勝てるとは思っていなかった。実際、試合開始からペースはアメリカが支配し、プレーの質はアメリカの方が一枚上手に見えた。強いチームは研究も怠らない。日本が澤を中心にボールを回すバルサシステム(ポゼッションサッカー:早いパス回しでボールの支配率をあげ、相手を崩して点をとる形,男子バルセロナが得意とする)をとっていることで、そこからのパスカットから個人技でバイタルエリアまで持ち込んでシュートする形ができあがっていた。
しかし、なでしこ達はこれに耐えて徐々にゲームの中でシステムを変えていった。つまり、戦いながらレベルアップしていったわけだ。良いライバルというか、フィジカルもスピードも連携も良い、お手本とする相手に恵まれて、選手達は想像以上に成長した。ミックスアップという現象をみせつけられた。もう、河童は眠気も覚めて釘付けである。
こと男子の場合、アメリカはアメリカンフットボールや野球人気が高いため、世界的には一番人気のサッカーはそれほど人気がない。しかし、女子は別。実はアメリカの女子リーグはドイツリーグと並んで各国のプレーヤーが目指すあこがれの場所でもある。しかも選抜の全員がプロ契約の選手で弱いはずはない。っていうかこれまで日本はアメリカに勝った事がないのだ。その相手と決勝で当たるとは・・・・なんという巡り合わせ、何というドラマか。
アメリカの猛攻は早い時間で点差をつけて精神的に優位に運びたい表れでもあった。バーにも助けられたが、日本はよくこれに耐えた。試合が進むにつれてマークされている澤が高い位置に上がることで守備陣形を崩してスペースを作り、サイドに開いてからゴール前に攻め込む形が出来てくると、次第にシュートに持ち込めるようになった。ただ、この形はWボランチを組む相方の阪口が澤が上がってあくスペースをカバーする範囲が広くなる。
澤はボランチの位置にいながら起点となり、自身がシュートまで持っていく最高のプレーヤーだが、裏方でタフな運動量をみせつけた阪口にも拍手を送りたい。澤と得点王で争うストライカーのワンバックを終始マンツー気味で抑えた熊谷もよかった。
先に先に点を取られながら、諦めない粘りで同点に追いつく日本の戦いぶりは、それだけで感動を与えてくれたが、延長2−2ドローからのPKで海堀が止めたスーパーセーブは、更に見ている我々に鳥肌を立たせた。足を残して決めた最初のスーパーセーブで、プレッシャーが掛かったアメリカの2番手は必ず決める必要に迫られてゴールの枠ぎりぎりを狙うしか選択肢がなかった。PKは読み合いの勝負だが、海堀には癖がない。普通、キーパーには癖があって、蹴る瞬間の初動をみてキッカーは裏をかく。海堀は直前まで全く動かない、反射神経とバネだけで止めてみせる抜群のセンスをもっている。
だから、最初に止めたファインセーブが2番手にプレッシャーをかけ、ミスを誘ったというわけだ。この時点で、誰もの胸のうちに『優勝』の文字が浮かんだと思う。宮間はゲーム中のシュートだけでなく、PKでも落ち着いたキックで淡々と蹴りこんだ。蹴った後に笑いながらガッツポーズまでみせるメンタルの強さ。これもアメリカの選手達に大きなプレッシャーを与えただろう。そして勝利を決めた熊谷の最後のシュートは、ゴール隅に吸い込まれるキーパーが反応しても取れないコースに・・・・
近隣の皆様・・・
早朝だというのに大きな声で『やったー!!!!』と叫んでごめんなさい。
そして自分のことのようにガッツポーズをしながら、奥さんと顔を見合わせた目には自然と涙が・・・・いつ以来だろう?スポーツに感動して涙が出たのは?
男子に比べて実績が伴わなかった時代、観客を呼べなくて苦労してきた選手達。アルバイトをしなければ続けられない現実、代表に選ばれても遠征費を捻出できずに前借りをする選手、スポンサーによる経営の限界、撤退して解散していくチーム、海外に出て行かざるを得ない選手達の話はサッカーファンなら誰もが知っている。だからこそ、女子が成し遂げた偉業の大きさには価値がある。
なでしこジャパンは凱旋してすぐ、リーグ戦が始まるという。
ここまで強くなった選手達がいる。俄ファンだと言われても良い。これまで直に見てこなかったのは事実だ。だが、かつて中田がJリーグも応援してくださいとコメントしたように、選手達はこれをきっかけにお客さんが増えてくれることを望んでいるはずだ。
幸いなことに神戸を本拠地にするチームが目の前にある。感動をくれた選手達に今度は自分が恩返しをしよう。なでしこ達の戦いを生で見よう。代表は凱旋したら解散するが、選手個人は応援できる。
あぁ・・・・・バレーボール、柔道、フィギュアスケート、卓球、ボクシング、サッカー・・・
どんどん観る競技が増えていく。これに演劇と映画とバードウォッチと釣り・・・
すいませーん?社長、私にまともなお休みをください。(悲)

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