かま猫ゆうゆう記 

 郷土人形 花鳥風月 町の様子 などを
好奇心の赴くままに綴っています
       発信地;盛岡市

 

『敦盛』

人間五十年下天の内をくらぶれば、夢幻の如くなり。
ひとたび生を受け滅せぬ者の有るべきか。





 

『平家物語』 冒頭

祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり
沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらわす
おごれる人も久しからず ただ春の夜の夢のごとし
たけき者もついには滅びぬ 偏に風の前の塵に同じ

 

「方丈記」 鴨長明

行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず。
よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて
久しくとゞまることなし。
世の中にある人とすみかと、またかくの如し。
玉しきの都の中にむねをならべいらかをあらそへる、
たかきいやしき人のすまひは、代々を經て盡きせぬものなれど、
これをまことかと尋ぬれば、昔ありし家はまれなり。
或はこぞ破れてことしは造り、あるは大家ほろびて小家となる。
住む人もこれにおなじ。
所もかはらず、人も多かれど、
いにしへ見し人は、二三十人が中に、
わづかにひとりふたりなり。
あしたに死し、ゆふべに生るゝならひ、
たゞ水の泡にぞ似たりける。
知らず、生れ死ぬる人、
いづかたより來りて、いづかたへか去る。
又知らず、かりのやどり、
誰が爲に心を惱まし、何によりてか目をよろこばしむる。
そのあるじとすみかと、無常をあらそひ去るさま、
いはゞ朝顏の露にことならず。
或は露おちて花のこれり。のこるといへども朝日に枯れぬ。
或は花はしぼみて、露なほ消えず。
消えずといへども、ゆふべを待つことなし。

 

「川中島」(頼 山陽)

鞭声 粛々 夜 河を 渡る  暁に 見る 千兵の 大牙を 擁するを
遺恨なり 十年 一剣を 磨き  流星 光底 長蛇を 逸す

鞭聲粛々夜過河 暁見千兵擁大牙
遺恨十年磨一剣 流星光底逸長蛇

 

「奥の細道」 序

月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人なり。
舟の上に生涯をうかべ 馬の口とらへて老を迎ふる者は、
日々旅にして旅を栖とす。古人も多く旅に死せるあり。
予もいづれの年よりか、片雲の風にさそはれて
漂泊の思いやまず、             

 

夏草や兵(つわもの)どもが夢の跡 

卯の花に兼房みゆる白毛(しらが)かな   曾良

五月雨の降り残してや光堂

塚も動け我泣(わがなく)声は秋の風 

むざんやな甲(かぶと)の下のきりぎりす 

閑(しずかさ)や岩にしみいる蝉の声 

 

 

「春望」 杜甫

国破れて山河在り  城春にして草木深し
  時に感じては花にも涙を潅(そそ)ぎ  別れを恨んで鳥にも心を驚かす
  烽火 三月に連なり  家書 万金に抵(あた)る
  白頭掻けば更に短く  渾(す)べて簪(しん)に勝(た)えざらんと欲す 

国破山河在  城春草木深
感時花潅涙  恨別鳥驚心

烽火連三月  家書抵萬金
白頭掻更短  渾欲不勝簪

 

「巌頭之感」 藤村操

悠々たる哉天壊、遼々たる哉古今、
五尺の小躯を以て此大をはからむとす。
ホレーショの哲学、
竟に何等のオーソリチィーに値するものぞ。
萬有の真相は唯一言にして 悉す。
日く「不可解」。
我この恨を懐いて煩悶終に死を決するに至る。
既に巌頭に立つに及んで胸中何等の不安あるなし。
始めて知る大なる悲観は大なる楽観に一致するを。

 

「帰 郷」 中原中也

  柱も庭も乾いてゐる  今日は好い天気だ
  縁の下では蜘蛛の巣が  心細そうに揺れている

  山では枯木も息を吐く  あゝ今日は好い天気だ
  路傍(みちばた)の草影が  あどけない愁(かなし)みをする

  これが私の故里(ふるさと)だ  さやかに風も吹いてゐる
  心置きなく泣かれよと  年増婦(としま)の低い声もする

  あゝおまへはなにをして来たのだと・・・・・
  吹き来る風が私に云ふ

 

「早春散歩」 中原中也

空は晴れてても、建物には蔭があるよ、
春、早春は心なびかせ、
それがまるで薄絹ででもあるやうに
ハンケチででもあるやうに
我等の心を引千切り
きれぎれにして風に散らせる

私はもう、まるで過去がなかつたかのやうに
少なくとも通つてゐる人達の手前さうであるかの如くに感じ、
風の中を吹き過ぎる
異国人のやうな眼眸(まなざし)をして、
確固たるものの如く、
また隙間風にも消え去るものの如く

さうしてこの淋しい心を抱いて、
今年もまた春を迎へるものであることを
ゆるやかにも、茲(ここ)に春は立返つたのであることを
土の上の日射しをみながらつめたい風に吹かれながら
土手の上を歩きながら、遠くの空を見やりながら
僕は思ふ、思ふことにも慣れきつて僕は思ふ・・・・・・

 

「秋の歌(落葉)」 ポール・ヴェルレーヌ
              上田敏訳『海潮音』

秋の日の ヰ゛オロンの ためいきの
身にしみて ひたぶるに うら悲し。

鐘のおとに 胸ふたぎ 色かへて
涙ぐむ 過ぎし日の おもひでや。

げにわれは うらぶれて ここかしこ
さだめなく とび散らふ 落葉かな。

 

「巷(ちまた)に雨の降るごとく」堀口大学訳

巷に雨の降るごとく  われの心に涙ふる
かくも心ににじみ入る  この悲しみは何やらん?

やるせなの心のために  おお、雨の歌よ!
やさしき雨の響きは  地上にも屋上にも!

消えも入りなん心の奥に  ゆえなきに雨は涙す。
何ごとぞ!裏切りもなきにあらずや?
この喪そのゆえの知られず。

ゆえしれぬかなしみぞ  げにこよなくも堪えがたし。
恋もなく恨みもなきに  わが心かくもかなし。

 

「春と修羅」宮澤賢治

心象のはいいろはがねから
あけびのつるはくもにからまり
のばらのやぶや腐植の濕地
いちめんのいちめんの諂曲〔てんごく〕模様
(正午の管楽〔くわんがく〕よりもしげく
 琥珀のかけらがそそぐとき)
いかりのにがさまた青さ
四月の気層のひかりの底を
唾〔つばき〕し はぎしりゆききする
おれはひとりの修羅なのだ
(風景はなみだにゆすれ)
碎ける雲の眼路〔めじ〕をかぎり
 れいらうの天の海には
  聖玻璃〔せいはり〕の風が行き交ひ
   ZYPRESSEN春のいちれつ
    くろぐろと光素〔エーテル〕を吸ひ
     その暗い脚並からは
      天山の雪の稜さへひかるのに
      (かげらふの波と白い偏光)
      まことのことばはうしなはれ
     雲はちぎれてそらをとぶ
    ああかがやきの四月の底を
   はぎしり燃えてゆききする
  おれはひとりの修羅なのだ
  (玉髄の雲がながれて
   どこで啼くその春の鳥)
  日輪青くかげろへば
   修羅は樹林に交響し
   陥りくらむ天の椀から
    黒い木の群落が延び
      その枝はかなしくしげり
     すべて二重の風景を
    喪神の森の梢から
   ひらめいてとびたつからす
   (気層いよいよすみわたり
    ひのきもしんと天に立つころ)
草地の黄金をすぎてくるもの
ことなくひとのかたちのもの
けらをまとひおれを見るその農夫
ほんたうにおれが見えるのか
まばゆい気圏の海のそこに
(かなしみは青々ふかく)
ZYPRESSENしづかにゆすれ
鳥はまた青ぞらを截る
(まことのことばはここになく
 修羅のなみだはつちにふる)

あたらしくそらに息つけば
ほの白く肺はちぢまり
(このからだそらのみぢんにちらばれ)
いてふのこずえまたひかり
ZYPRESSENいよいよ黒く
雲の火ばなは降りそそぐ

 

「高原」宮沢賢治

海だべがど、おら、おもたれば
やっぱり光る山だたぢゃい
ホウ
髪毛〔かみけ〕 風吹けば
鹿〔しし〕踊りだぢゃい

 

「あどけない話」 高村光太郎

智恵子は東京に空が無いといふ。
ほんとの空が見たいといふ。
私は驚いて空を見る。
桜若葉の間(あいだ)に在るのは、
切っても切れない
むかしなじみのきれいな空だ。
どんよりけむる地平のぼかしは
うすもも色の朝のしめりだ。
智恵子は遠くを見ながら言ふ。
阿多多羅山(あたたらやま)の山の上に
毎日出ている青い空が
智恵子のほんとうの空だといふ。
あどけない空の話である。

 

    「海の微風」ステファヌ・マラルメ
          鈴木信太郎訳

肉體は悲し、ああ、われは、全ての書を讀みぬ。
遁(のが)れむ、彼處(かしこ)に遁れむ。未知の泡沫(みなわ)と天空の
央(さなか)に在りて 群鳥(むらどり)の酔(ゑ)い癡(し)れたるを、われは知る。… …


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