2008/11/30

くるり Team Rock  NO Music NO Life

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皆様こんばんわ、お気に入りのCDを紹介するNO Music NO Lifeの時間がやってきました。
今宵も私達の平凡な日常を照らしてくれる素敵な名盤をご紹介しましょう。
くるりの音が幅を広げた傑作。
キャッチーな打ち込み楽曲が増えたぶん、生々しさは薄れて多少の物足りなさも感じるが、前作のアナーキズムを補って余りあるねじれた感覚に陶酔してしまうアルバムだ。代表的シングルもしっかり3曲収録されて「NIKKI」と並ぶ聴きやすさを誇るが、「永遠」「C'mon C'mon」などインスト色の強い曲が深みを持たせている。
まず不思議なくるり流ラップ「TEAM ROCK」で幕を開ける。なんともオリジナルな展開がクセになる。そしてポップな「ワンダーフォーゲル」に「愛なき世界」、おかしなタイトルとはギャップのあるバラード「カレーの歌」や岸田の趣味爆発のロック「トレインロックフェスティバル」などカラフルに曲が並んでいる。そして最高傑作のひとつ「ばらの花」とラストの「リバー」には泣ける。本当にくるりは僕らの違和感を表現するのがうまい。心の奥のモヤモヤを晴らすのがうまい。
ここまでポップ感を打ち出しながら、この作品もくるりの試行錯誤の塊に思える。それは「図鑑」でくるりの理想に近い音楽を表現してしまったからではないだろうか。当時の摩擦のない純粋なくるりの音楽を作れたにもかかわらず、完全な理想にはあと一歩辿り着けなかった。そんな岸田繁の葛藤を1曲目「TEAM ROCK」から感じた。しかしその結果、新たな扉が開けくるりの存続を決定づけた作品になったように思う。
一貫した信念を掲げながら全てが異なる色を持つ作品を作り続けたくるり。この深みのある輝きを持つ青いアルバムは、くるりが起こした最もポップな革命である。
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