2005/2/19
桃太郎の鬼退治伝説は有名だから、御存知の方も多いだろう。
婆さんが川を流れてくる桃の実を拾って持ち帰ったら、桃から男の子が生まれる。桃にちなんで桃太郎と名づけられる。やがて桃太郎が一人前になると、鬼が島へ黍団子を持って鬼退治に行く。
その途中、犬が黍団子をもらったお礼に家来となる。やがて猿や雉(きじ)も家来になり、一緒になって鬼を退治し、宝物を貰って帰るという物語である。
この伝説なのか、ただの物語なのか分からない昔話は、世界中に広がる物語と共通する要素もあるが、同時に日本独自の色彩も濃厚になっている。特に江戸時代に多くの文献に見られるわけで、江戸時代の五大童話の一つともされている。
さて、織田信長が天下を統一することで、長く続いた戦国時代に終止符を打ったことは、歴史の事実である。
その織田信長には名だたる家来が幾人もいる。その中で、先祖代代の家臣ではなく信長に認められて家臣となった者も多い。その代表格は、まず、第一にサルと信長に呼ばれ、また、歴史物語の中でもサルという愛称(?)で今も人気の高い豊臣秀吉を挙げるべきだろう。
同時に、若くして信長に取り立てられた前田利家も忘れてはならない存在だろうと思う。その幼名は犬千代である。信長に犬、犬と呼ばれたという。この犬さんは、一見すると地味なようだが、若い頃は信長に負けないカブキ者だったという。
この犬や猿を引き連れた信長が鬼退治に邁進し、やがて天下統一へと向かう。 この場合、鬼というのは、数多くの戦国大名たちであり、戦乱の世であり、更には王権そのもの(宗教勢力を含めた旧体制そのもの)だったと言っていいだろう。
その鬼退治が佳境に入ろうという頃、かの明智光秀が加わる。小生には明智光秀(それとも徳川家康か)を、つい、雉に模したくなる。この三者が揃ったところで、信長の偉業は達成される。
が、安土城を天下を睥睨するかのようにして築城した、まさにその時、信長の苛烈なる戦いの相手は戦国大名どもばかりではなく、究極の敵は王権そのものだと旧体制の連中に気付かれた時、雉に裏切られ本能寺にて果てるわけである。
その雉はただ、信長を討ち取るだけが目的だったのか、それとも天下が約束されていたのかは、分からない。真相が露見することなく、猿に油揚げを浚われてしまうのだ。
その猿もやがて狸に追い落とされてしまうのだが、犬こと前田利家(前田家)だけが狸の天下になっても生き残るわけである。
ということは、狸と犬は相性がいいということなのだろうか。
さて、今の改革流行りの昨今、小泉首相が信長だとしたら、誰を犬や猿や雉に喩えればいいのだろうか。間違ってもYKKトリオの山崎氏や加藤氏ではないってことは、小生にも分かるのだけど。
(01/12/15)

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