うーん、1週間近くもブログを更新しそびれてしまいました。
月・火曜に野沢温泉にスキーに行ったので、
その話は追々書くことにします。
(といって書いた試しがありませんが……)
ところで今日は、恵比寿の
東京都写真美術館へ行って参りました。
午前中、合唱サークルの用で五反田に行ったので、そのついでです。
(美術館には一人で行きました)
イタリアで行われた
「おたく:人格=空間=都市」展の
帰国展があるというので、
以前から行こう行こうと考えていました。
とりあえずこの機会に実行。
何度来ても(まだ2度目ですが)、
恵比寿駅から遠いガーデンプレイス。
確かに駅舎の出口からは近いですが、
改札から駅舎の出口までの通路が長いこと長いこと。
まぁそんなで到着。
……
大嶋優木氏画のOTAKUポスターがそこかしこに貼られている美術館。
ここは本当に恵比寿か?
気を取り直して。
入場料がいくらだったか調べそびれていましたが、
学生250円とのことで抵抗なく入場。
(ちなみに一般は300円)
もっと高いかと思っていたので、ちょっとお得感があります。
さて。
こんな展示では客層もかなり偏るのでは……、と
少し身構えつつ地下展示室へ。
薄暗い通路を抜け、窓口の人にチケットに印を押してもらい、
いざ入場。
……。
意外と人が少ないです。
平日だからでしょうか。
それともこんなところに金を出してまで(以下略)
とりあえず展示を見て回ります。
まず、
AAで描かれたおたく2人の等身大(?)POPが出迎えます。
「ラブヒナ命」のシャツに、「Sofma」と書かれた手提げ袋。
何だかなぁ。
さらに中に進むと、床から天井から一面のポスターの嵐。
天井から吊されたポスターも、床に貼られたポスターも、
とにかく数が半端じゃありません。
向きが揃っているので雑然とした感じはありませんが、
それが逆に威圧感を醸すほどです。
入り口付近の展示は、大阪万博(1970)から。
時代背景とともに、憧れの対象が
「未来」→「架空未来」→「架空日常(萌え)」と変化してきました。
その変遷が時系列に沿ってショーケースに展示されています。
(飛行機→ロボット→美少女)
また、そのきっかけとなる出来事として、
高度経済成長の終焉や、地下鉄サリン事件が挙げられています。
次のエリアは、おたくの個室。
実在する人の部屋なのかどうかは知りませんが、
いろいろな「おたく」の部屋が30cm角くらいのジオラマにされ、
ずらりと並んでいます。
コミックの散らかっている部屋、
ポスターが所狭しと貼られている部屋、
はたまたパソコンと周辺機器に占拠されている部屋など、
いろいろバリエーションがあります。
何か音が聞こえると思ったら、
いくつかの部屋のテレビでアニメが流れています。
なかなか手の込んだジオラマです。
その展示エリア自体にも、
壁にずらりと小さな本棚が作られていたり、
ベッドの上に抱き枕が山積していたりと、
展示者のこだわりが見られます。
そのエリアから出て進むと、通路の両側に、
一辺50cmくらいの立方体の形をしたアクリル製ショーケースが、
4段重ねくらいになってびっしり並んでいます。
中にはいろいろなコミックやフィギュアやグッズなどが目白押し。
区画ごとにいろいろなものが展示されています。
私は今日初めて知ったのですが、
これは、秋葉原や中野に増えているという
「レンタルショーケース」だそうです。
月極料金を払ってケースを借り、値札をつけて私物を陳列、
売れたら店が手数料を引いて売り上げを借り主に還元する、というシステムで
個人の所持品を販売できる商空間だとか。
ところどころ
「予約済み区画」とか「借り主募集中」とか書かれた空き区画があって
何だろうと思っていたのですが、
そういう仕組みのレンタルショーケースだと知って納得。
機会があったら一度本物を見てみたいと思いました。
……買う買わないは別ですが。
それにしても、趣味は十人十色だなぁと実感します、
この展示を見ると。
入って左の方へ進むと、コミケエリア。
まず一番目立つのが、コミケの会場模型。
場内の出店スペース一つ一つに、
パンフレットに載るようなPR絵が並べられています。
そんな模型が8畳くらいの大きさで鎮座ましましています。
会場の広さと出店サークルの多さが、
コミケに行ったことのない私にも実感できる展示です。
顔を上げると、壁には巨大に引き延ばされた場内の写真が見えます。
この広さをこれだけの人が埋め尽くすという状況が想像できません。
そして壁際には、同人誌が展示されています。
ジャンルごとに分かれ、それぞれのジャンルの説明もついています。
展示されている同人誌はさすがに読めませんが、
過去のコミケパンフなどが読めるようになっていました。
30年も前からあったのか、コミケは……。
1980年代の画風が、現在もよく見る画風だということに
ちょっとびっくりしました。
(それとも私の感覚が古いだけでしょうか?)
コミケの隣は、秋葉原。
秋葉原の街の変遷がジオラマで表現されています。
先述の「対象の変遷」と関連しますが、
秋葉原が「萌えの街」になってしまったのは
1997年からわずか3年くらいの話だそうで。
確かに昔は「秋葉原=電気街」のイメージしかなかったからなぁ……。
一方、最近は、
友人が「秋葉原に行く」というとすぐ
「アニメ」を連想してしまいます。
よく話を聞いたら彼は「電子部品を買いに行く」目的だった、
ということが最近一度だけあって、気まずかったです。
閑話休題。
実際にジオラマを見ても、
1980年代は電器店がほとんどを占めていた中央通りが、
2004年にはアニメ系の店中心になっています。
これは、
「個室に隠匿されてきたおたく趣味が、公共空間にかつてない規模で露出」し、
「個室が都市へと巨大にブローアップされた姿」だそうです。(展示文章より)
そうか、これは先述の「おたくの個室」の巨大バージョンなのか。
なんだかすごい世界だなぁ。
(余談ですが、ジオラマに「1980年代にE231系は無いだろ」というツッコミをしたいです)
その他、オンラインのおたくコミュニティに関するパネルもありました。
ネットとおたくが最も密接に結びついているのは、
ネットインフラ整備のいち早く進んだ韓国だそうです。
韓国ではネットゲームが独特の発展を遂げているということで、
韓国のネットゲームの画像が壁に大きく展示されていました。
一通り展示を見て、再び会場全体を眺めます。
……やっぱり目に付くのは天井のポスター群です。
それにしても、こういう世界を一般の人に説明するという意味では
非常に良くできた展示だと思います。
こういう世界を客観的に見直してみることができるので、
一見の価値は大いにあります。
みなさんもぜひ一度見に行ってみてください。
ただし、係員が場内をうろうろしているので、
あまり落ち着いて萌えることはできません。
(気にしなければいいのですが)
あと、本当に「萌える」目的しかないのならば、
こんな所には来ずに秋葉原に行ってください。
……
1260円のパンフレット(フィギュア付き)。
売店にあったけど、
ちょっと高いので買わずに帰ってきてしまいました。
……今頃になって悔しくなってきた。
定期券で行ける場所だし、今度買いに行こうかな。
(売店のエリアは入場料無料のはず)
TB先:
お金で虹が架かる空
現代美術+ガンダム書店
Intermezzo
★シルキスの万華鏡★

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