夕方の裏路地と夕焼の路地裏

         〜〜 vie quotidienne 〜〜

 

   ――――黄昏時の大通りを少し外れた薄暗い路地。茜色に染まった世界。
    私は帰る道中、人ごみを避けここを通る。
   すると画面が割れ壊れたブラウン管テレビの上に三毛猫が丸まっているのが見えてくる。
   私が近づいていくとタイミングよく昼寝から眼が覚め、伸びをし、毛繕いを始める。
   私は立ち止まり、飼い猫か野良猫か…名前すらもわからないこの三毛猫に今日の出来事を話しかける。
   「やぁ、今日も会ったね――――。」
    挨拶をして話し始めると、猫は時に興味がなさそうに、時に興味津々に耳を傾ける。
   「―――じゃあね。」
    私は一通り話しかけ満足して帰路につく。
   猫も私の姿が見えなくなった頃、テレビから飛び降り何処かへと歩いていく。
   お互いにそれ以上の干渉しない。だけど毎日会っている―――そんな距離感。
   これからも続いていくだろうか…。それは私にも三毛猫にもわからない。

   「にゃー」
   猫が鳴いた気がした。


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