珍説百物語〜玉袋〜
蝋燭十本目「赤目の玩具」
暑さで、夜中に目が覚めた…。
見慣れない天井に微かな戸惑いを覚えた。
そうか、ここは実家だ。俺は故郷に帰ってきたんだ。
かつては、自分の部屋だった懐かしい場所から、重い身体を起こす。
しかしなぜ、こんなに暑いのだろう。
枕もとの時計を見ると、午前2時だった。
喉がカラカラに渇いている。
のっそりと布団から出て、立ち上がる。
部屋は薄暗く、先が見えない。
部屋の電気を点けるべく、歩き出す。
突然、何かを踏んでしまい足を滑らせ転んでしまった!
いてぇ、何だよ、チンコ起床! …いや、こんちきしょう!
よろめきながら立ち上がり、つまづいたモノを確認する。
足元で赤い二つの小さな目が、闇夜に光っていた。
「あ、亀の玩具だ…まだ有ったのか!?」
よく見ると、俺が子供の頃に、よく遊んでいた目に蛍光塗料が塗られて光る、ガメラのおもちゃだった。(おしまい)

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