さて、いよいよT大付属で
予約してあった大腸の内視鏡検査だ。 予約時に説明してくれた看護士さんから、自覚症状もないのにチャレンジなんて勇気あるねぇ、みたいに言われていたのでガクブルだ。
あ、お知らせですが、これ以下、下部消化管の話になるので、
お食事しながら読むことはおすすめしませーん。
かいつまんで言えば、大腸を検査したらポリープが一個見つかったので取りました、てなことです。
大腸の内視鏡検査というのは、肛門からファイバースコープを入れて大腸を見る、いわば胃カメラの下から版だ。 よって、事前に大腸を空にしてきれいにしておく必要がある。 胃だと検査の朝に絶食すればいいだけだが、大腸はそういうわけにいかないので、下剤も使う。 準備手順は病院によって色々なようで、事前の食事制限はあったりなかったり、前夜に下剤を服用したり、それはしないで当日病院での下剤だけだったり。
それと、検査時に必ず麻酔をするところと苦痛に耐えられなくなった場合にだけ麻酔をするところとの差もあり、これも病院によって色々。 で、ここではしない派らしい。
ここの病院の場合、3日前からの食事制限アリ、繊維の多いもの(繊維の多い野菜、海草、きのこ、こんにゃく)は禁止、前日には乳製品も禁止。 当日朝は水分のみOK。 肉類は胃で消化されるためか特にコメントはないけれど、そんなのは別にどっちでもいい、わたしは野菜やナッツ類が食べられないのがかなりつらかった。 けれど、当日を少しでも楽にしたいので、できる限り努力して、主食もお粥やうどんなどにしてみた。 前日はミルクティの牛乳も使えなくてかなりさびしかった。
さて、当日は朝イチに開始だ。 ほうじ茶だけを飲んで電車にて向かうが、下剤を飲んでの移動とかではないのでトイレの心配がなくてよかった。
開始時刻に幅があるので、検査室はすでに大勢の患者さんで賑わっている。 同時スタートとなる5名ほどのグループで並べられて説明を受ける。 なんだかプライバシーがないけれど、この場合はひとりぼっちでがんばるよりは孤独な感じがしなくていいかも。
便の様子を示したフリップを見せられ、「今日の目標はこれでーす」と明るく言われる。 つまり、固形分のない薄黄色い状態を目指すのだ。
午前10時開始、まずは下剤のニフレック(正確には経口腸管洗浄剤)を2リットルを飲まなければならない、といっても全量一度にではなく、20分毎に紙コップ3杯ずついく。 2リットルという分量がつらいと聞くが、わたしは普段からお茶好きだし、造影剤を入れたときにもそれくらいガホガホ飲んでいたりもしてので、たぶん平気だろう。 リウマチャー的にはポリタンクの持ち上げが難関、減って軽くなるまでは看護士さんにお酌してもらった。 ま、ま、ま一杯っ、と注がれて、こわごわ味わう、なにしろ不味いことで評判だし。 でも、思ったより飲みやすい、レモンフレーバーかな、看護士さんによると、だいぶんと味は改良されたらしい。 でも塩味なのがやっぱり気持悪い。
ニフレックは水のように見えているが、実際には水としては吸収されずにむしろ脱水してしまうので、水やお茶(糖分入りは不可)も積極的に飲んでくださいとのことだ、へぇー。 というわけで、さっそく売店へ。 選んだのは暖かいジャスミティ、香りが後味の不味さを緩和してくれてナイスだ。 結局は合計3本のジャスミンティを飲んだ、つまり2リットル+1リットルも飲んだわけだ、我ながらすごい。
だいたい、3回目を飲んだあとくらいから便意を催す予定なので、それまでは院内をお散歩してくださいと言われる。 つまり・・・今まで知らなかったが、外来センターのフロアには、大腸検査のために便を出すべく彷徨している人々が、常に(特に午前中)かなりたくさんいるというわけだ、そうだったのか!(^^;
散歩コースは売店のほか、医学関連の図書を閲覧できるコーナーで立読み(座っているより効果的と思うので)したり、前半は余裕をもって20分をつぶしていたが、1時間くらいのところで予定通りトイレへ行きはじめると、20分のうちトイレタイム以外の残り時間が少なくなり、検査室から離れられなくなった。 あとは持参した自前の本を読むしかない、分厚いのを持ってきてよかった。
下剤のイメージは苦しくて腹痛を伴うものだけれど、排便はするするという感じ。 わたしの場合は普段から便秘症でないのと、食事制限を徹底的にしたのがよかったのか、ここまでは想像していたより楽。 看護士さんにこんなんでいいのかたずねてみたら、これでいいのだそうだ。
でも、やっぱり便がなかなか出なくて苦しんでいらっしゃる方も少なくなかったようだ。 ニフレックの追加や浣腸を必要とする方も。
看護士さんは全ての人について、ニフレックの分量やトイレの回数などを書きとめた用紙を見ながら、進め方を指示してくれる。 そろそろ目標達成かということになり、このときには恥ずかしながら、便器の便の状態をチェックしてもらう。
午後2時40分、ついに内視鏡タイムとなった。 使い捨ての検査着に着替える、もちろんお尻側にスリットの入ったスボン、上衣はスリットを隠せるように丈が長い。 間違って上衣のスソをズボンの中に入れてはいけません。(笑)
検査室の様子は胃カメラの時とほとんど同じ。 違っているのは枕とモニターの位置で、枕はベッドの中ほどで、お尻がベッド端に来る位置、そしてモニターはなんと患者用、つまり自分の大腸内をリアルタイムで見られるようになっているのだ。
ちょっと寒いと感じたので上半身にタオルを掛けてもらって、エアコンも止めてくれた。 そしてまずは腸の動きを止めるためグルカゴンを筋肉内注射、自分では揉みにくいなと思ったら、お願いしなくても担当医がもみもみしてくれた。 なんだか親切だ、もしかしてこれから始まる苦痛へのせめてもの・・・?(^^;
胃カメラの場合だと、なんといってもスコープを飲み込むときがいちばんつらい。 でも、肛門からは案外すんなりと入った。 スコープは胃カメラよりも少し太いそうなのだけれど。
そこからはもう、ミクロの決死圏(古っ)の世界。 あら、大腸の内側ってなんだかきれいじゃあないですかぁ、ツルツルしたピンクのトンネルがライトに照らしだされ、鮮やかな赤い血管が彩っている。 時々小さな黒い粒が見えるのは食べ物の残渣だそう。
曲がり角では少し痛いけど、思ったほどの苦しさはなく、モニターを見ながら会話できる程度。
これも個人差があって、特に癒着のある方はものすごく痛かったり、先へ進めない場合もあるとか。 わたしの場合は麻酔もしないで済んだ。
やがて無事に小腸の終わりあたりへ到着。 小腸の風景は大腸とはまた違っていて、派手な血管は見えず、質感はややザラザラした感じ。 さて、あとはもと来た道を戻るだけ、と思っていたら・・・ある地点でスコープはストップ、
ポリープが発見されたのだ。 「これ一つだけだと思います、他には見当たりません、今日切除しときますか?」ということだ。 後日に切除することもできるそうだが、今まさに現場(?)にいるのにやっとかないテはない。
スコープはそのままで、手早く切除は進められた。 まずポリープの根元に生理食塩水を注射、これでややお辞儀したようなかっこうになっていたポリープがプルンと立ち上がる。 それに金属の輪をかけて電気を流して切除、回収。 いわゆるスネアポリペクトミーというヤツだ。 もちろん、一部始終をモニターで見物することができる。 が、見た目とは裏腹に何かしているといった感触は全くない、跡は白っぽく焼切れた感じに見えた。
ポリープの場所はS字結腸、腸管はフレキシブルに動いているので正確にどことは指せないが、だいたい下腹部左あたりだそうだ。 なんだ、また左か?
ポリープは生検に回され、後日結果を聞きに来ることになる。 見た感じは良性っぽいそうだ。
スコーブが抜かれて、身体を起こす。 と、とたんにガスによる腹痛。 空気を入れながら検査したので、それがたまっていたものが上がってきて圧迫しているのだ。 ヨレヨレしながらすぐトイレへ駆け込んで、急いでガスを出した。 今日の中ではここが苦しい場面かも。
落ち着いたら次は止血剤の点滴、これは切除したための付録だ。 ラベルを読むと、止血剤のアドナ注(静脈用)50mg/10mL)をブドウ糖のソルデム3A(200mL)に混ぜたものだった。
終わるまで約1時間、横になっているだけなので、あとは楽勝と思っていたのだが、しばらくすると吐き気がしてきた。 看護士さんが点滴が早過ぎないか見てくれたけれど、そうでもない。 ガスのせいか空腹のせいだろうということなので、残っていたジャスミンティを一口飲んでまた横になる。 もちろん休んでいる間もガスを出すようにした。 右側を下にして寝ると出やすいと教えてもらってそうもしてみた。 でも、点滴が終わってもまだ吐き気が残っていて、座ってしばらくしたところで、とうとう吐いてしまった。 吐くといっても胃はほぼカラッボ、さきほどのジャスミンティが出ただけ。 看護士さんが膿盆を持ってきてくれたけど、間に合わず、床を汚してしまいました、スミマセン。
帰り支度を済ませたら、今後の説明を受ける。 ポリープを切除したので、引き続き食事制限もある。 一週間はお粥やうどんなどの柔らかい食事、また繊維の多いものは禁止だ、乳製品がOKなだけでもましか。 香辛料は2週間禁止、それと運動と残業も禁止、なるべく安静に。 もし手術跡から出血してしまったら大変だからだ。
それと、説明の用紙には、ポリープを切除した人は原則年一回の大腸検査が必要と書いてあるではないか。 ということは、来年度からは胃の内視鏡との両方しなきゃいけないのか、はあーまた一つ増えた・・・○| ̄|_
病院を後にしたのは午後5時半、もう日が暮れていた。 あーお疲れさまto自分。
結論として、検査は想像していたよりは楽だった、胃の場合は不自然な苦しみだが、大腸の場合はトイレで経験したことのあるような種類の苦しみだからかもしれない。 ただ、最後に吐いてしまったのはイタかった。
今回良かったのは、トイレに液体の便座クリーナーが備え付けられていたこと、なければ便座クリーナーを買っていこうと思っていた。 それと、着替えなどに暗いロッカー室ではなく、明るくてベッドのあるお部屋が使えたこと。 そして、検査室付近の看護士さんの密度が高て、呼べば迅速に対応してもらえるという心強さ。 何よりもいいと感じたのはどんな場面でも決して急かされなかったことで、これはもちろんわたしに対してだけでなく全員に対してだ。 全般的に胃の内視鏡の場合にくらべて手厚く思えた。
それにしても、またしばらく生野菜が食べられないのが辛い。 ああ早くサラダが食べたいよ、バケツいっぱいくらいのをムシャムシャと!!