待ってないふりをするのは難しく 驚く練習ばかりしていた (伊勢谷小枝子)
伊勢谷さんは色白で小柄な女性で
空を駆けめぐって日本の至るところに出没するようなひとには
決して見えないです。
彼女のブログ。
( another pain ) vs ( Chocorua )
ここには彼女の淡々としている感じが
より淡々とあらわれてます。
言葉は少ないけど、濃くて深いの。
先日発行された彼女の第一短歌集『平熱ボタン』には
私がいるような気がしてしょうがないのです。
特にこのへんに……。
知っているどれかひとつに分類し、名前をつければ安心でしょう?
まばたきのあいだに深く祈ったり呪ったりして わりといそがしい
大切なものはそのとき見えなくていつもあとから気づくのでした
その人の形に沿った白線も参考のため残しておいた
星占いの星座が同じなので
なんとなく似ているように感じるのかもしれません。
いろんなことをいつまでも心の中に残しておくタイプなのです。
(と、分類して名前をつけているわけです)
で、プラス20。
彼女とお会いしたときも
私のしていることを観察されていたりして
どきっとさせられるわけです。
でも、そういう私も
誰かのことを観察してそっと指摘したりしているわけで
そういうところも似ているのかな、と思ったり。
で、プラス10。
序文を書いておられる歌人の枡野浩一さんが出られるイベントには
東京でも大阪でもその他の場所でもマイルを貯めながら参加されていて
一番前の席で熱い視線を送っておられるのだとか。
その情熱は私にはないなあ。
で、マイナス20。
彼女に短歌集を発行することを勧められたのは
詩人の藤富保男さんということですが
その藤富さんと作られている「CHOCORUA」というリーフレットは
日本の各地で読まれています。
私も彼女から郵送していただいています。
見出される力(受動)、行動する力(能動)がすばらしい。
で、マイナス40。
収支はマイナス30。
私と彼女は似ていない方に振れていたようです。
あー、残念。
彼女とお会いしてお別れするときに
誰かさんをマネしてしっかりとハグをしました。
そしたら、彼女が耳元で
「じゃ、来週は九州で(お会いしましょう)」
とささやきました。
それは悪魔のささやき。
そういえば、伊勢谷さんといえば()。
『平熱ボタン』の中で好きなのはこれ。
傷口の皮を観察していたら生きる勇気がわいてきた(うそ)
うそつきにはたまらない()。
だけど、
一番すきな()短歌はCHOCORUA6の中。
)約4万キロメートルの糸をはる 背中あわせで糸電話する(
なんだか、すごく壮大な)(。
あまのじゃくなところのある私は
『平熱ボタン』の感想を書きながら
その中にない短歌をひきたくてしょうがないんだけど
もうひとつ紹介したい短歌は
すでに枡野浩一さんが序文にひいておられました。
あまりにもゆっくりすれちがったので なくしたみたいにふりかえります
彼女の第2短歌集にも私がいますように(祈)。
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『平熱ボタン』(伊勢谷小枝子:著)
発行 あざみ書房
定価 1500円
詳しくは
( another pain ) vs ( Chocorua )にて。
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