3日間ほど、検査入院してきた。
足の付け根にグイグイ麻酔を何本も打たれて、カテーテルを三本も入れられた。
造影剤を流し込まれるわ、冠動脈の痙攣を誘発する薬剤を流し込まれるわ、心臓が踊るわ、しかも検査後は7時間絶対安静で、そのうえ造影剤を早く体外に出さねばならぬということで起き上がらずに用を足せという無理難題を突きつけられるわで、まことに大変な目に遭った。
お世話になった病院は心臓では腕がいいというところで、確かに個々の医師はいかにも優秀そうではあったのだが、ヨコの連携と説明するという姿勢が欠如しているのには、全く不安にさせられた。
入院早々、問診で看護師があれこれ詳しく聴き取りをしたにも拘わらず、あとで姿を現わした担当医が同じことを繰り返し尋ねる。確認ではなく、先の問診のことは全く聞き及んでいないという様子がありあり。
カテーテル検査の前後には大小さまざまな検査やら、定時の検温、血圧測定などが行なわれるのだが、そのひとつひとつの目的や結果がどのように診断に反映されているのかについてもなんら教えてくれる気配がない。
検査後に発熱したというのに、それも検温でわかっているのに、そのことに関してもなんら対応がない。カテーテル検査後には24時間心電計をつけさせられてたのだが、その結果については、次回来院時に結果を先生にお聞きくださいと検査技師が言う。次回来院は、手持ちのニトロが切れた時だから、いつになるかわからない。たぶん看護も心電検査もルーティンワークの一つに過ぎないということなんだろうなぁ。患者側ははじめての経験なのになぁ……。
病院の人々は総じて人当たりがよくて優しい言葉遣いで接してくるけれど、それはとてもありがたいことではあるのだけれど、幼な子を相手にしているのではないんだから、優しく相手してさえいれば万事OKではないでしょう。何事も説明があってこそ、安心するものではないのかしらね。
わからないことは何でも聞いて下さいと、駅の乗車案内みたいな調子で繰り返し病院では言われるけれど、その言葉もルーティンの一つのようにしか思われない。
まずは必要最低限の説明があるべきで、それを知ったうえで初めて尋ねることができることもあろうに……。
知りすぎている者が何も知らない人間に説明するという困難もあるのだろうが、それにしても、もう少しプレゼンなりコミュニケーションの技術を磨くべきだろうと思うことしきり。これは病院だけでなく、専門職の人が働く場では、どこにでも転がっている問題ではあるけれど。
説明の心構えのない人たちに説明を求めることの心理的な負担を今回の入院では痛感。
そんなこんなで、しばらく休養。

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