
↑水草との調和が美しい丸手オランダ。左はアズマニシキ。

↑丸手オランダの親魚。迫力と美しさを兼ね備えている。
画像提供=白玉さん。

↑専門の品評会もある 長手オランダ。

↑長手オランダの当才魚。褪色途中だがすばらしい尾鰭の個体。

↑品評会に出品されていた見事な個体。

↑オランダは絢爛豪華な品種である。
長手オランダ4点画像提供=リョウさん。
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オランダシシガシラ (和蘭蛇獅子頭)
琉金の頭部に肉瘤が発達した琉金シシガシラから発生した品種です。
中国本土では古くから存在している品種で 頭部の肉瘤が当才魚のうちから
とてもよく発達するようで特に頭頂部がキノコ雲のように盛り上がります。
江戸時代末期に唯一、外国と交易を許されていた長崎に
中国から輸入されたのがわが国でのオランダシシガシラのはじまりだと言われています。
中国原産の品種でありながら オランダと名がついたのは
長崎に陸揚げされる品物をオランダ物と呼んでいた事からのようです。
けっして中国からオランダを経由して渡来したというわけではありません。
渡来したオランダは琉金に近い寸の詰まった丸い体型だったようです。
その後、オランダシシガシラを愛好する先人の手によって
上から観賞する方向で美しさと迫力を兼ね備えた
日本独自のオランダシシガシラへと改良されていきました。
それが日本オランダ または長手オランダという系統です。
縦長ではありますが幅のしっかりついた魚体に
前掛りの強い親骨と適度に張りのある大きな尾鰭を支える
尾鰭の付け根にあたる、尾皿が裏表ともに大きく左右に広がり優雅に泳ぐ姿はとても見事です。
以前は西日本を中心に盛んに飼育されていたようでなかでも広島県尾道で
累代繁殖されていた尾道系と呼ばれた系統は素晴らしい魚っぷりだったようで
絶滅してしまった今日でも古い愛好家の間では語り草となっています。
日本オランダは全国的に愛好家が増えつつあり
以前のように活気を取り戻しつつあります。
いっぽうで広く普及している丸手オランダは水槽で横からの観賞に適した
体型に改良されてきた系統といえます。
トレードマークの肉瘤は当才魚の時点では盛り上がりが少ないのですが
3才ともなるとまさに獅子の頭の如く、迫力が出てきます。
タンパク質を豊富に含む人工飼料と赤ムシなどの生餌を併用して飼育すると
水槽飼育でも肉瘤の発達が期待できます。
また、カレイなどの白身魚の身を水で煮たものを与えると短期間で成長が促進されます。
ただし、食べ残しからくる水質の悪化が早いので注意が必要ですが。
長手・丸手ともに体質は頑健な部類に入りますが
飼育水の汚れや 夏場の青水飼育では尾鰭が痛むことがあります。

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