ジョン・K・ガルブレイスの『悪意なき欺瞞』を読みました。
【内容】
経済学会に長く在籍し、政治にも深く関わっていたガルブレイスが、経済について一般に考えられている常識や、経済学で教わる内容を、でもやっぱり現実は違うよねと「ぶっちゃけて」しまう内容。
経済予測なんて出来るわけないのに、予測する人たちは高い給料もらってるよね、とか、結局中央銀行が公定歩合操作したって経営者は利益がでると判断しないと動かないんだから、金利に関係なく金は借りられるんだとか、アメリカの経営者は給与が高すぎるのに誰も非難しない、とか、解雇という手段が正当化されてしまっているけど他に策があるよねなど。
実際その通りだな、と感じることばかり。
今年97歳になる御大のぶっちゃけトーク。
本文ページ数が127ページと少ないので、1時間で読めてしまう。
【感想】
爽快感が残るという読後感です。実際そりゃそうだよな、と思うことばかり。学者が描く経済は、机上の空論に過ぎないということを喝破して、それを悪意はないけど嘘ジャン、と言い切ってしまうところが面白い。
今まで経済のことをもっともらしく語る本を読んできて、なるほどそうだよね、と考えていたことから、さらに一歩踏むこめる。
ますます経済に興味を持ってしまう。それが作戦か?ただ本当に、なぜ今頃になって自分のやってきたことを否定するような著作を出したのかは不明。もうすぐ死ぬだろうし、最後にかましとくか、位の考えか?
【使い方】
経済に興味がなくても面白い。経済について少しは学びたいけどとっつき難いという人が逆説的に読み始めても良いかも。でも読んだあとに、じゃあもう経済学のことなんて学ばなくても良いや、と思ってしまう危険も。。。