(一時は闇巣総裁室乗っ取りに成功したかに見えた緑川蘭と灰島、赤尾。
だが一夜明けると形成は逆転、あえなく失敗に終わった。
総裁クロサワを失脚させるどころかクロサワの側近白石ミクに、こてんぱんにされてしまっただけに精神的ダメージは深い。
幸い数日後には学園に復帰した灰島と赤尾。)
灰島>あの蜘蛛女(ミクのこと)め・・・
赤尾>仕切りなおしだな。
(校舎裏にしゃがみこみ話す灰島と赤尾そして紫苑。
そこへ緑川がやってくる。)
緑川>先ほど雫さんから連絡が入った。
渋一の蓮、襲撃時に現れたバイクの女の正体が判明したそうよ。
紫苑>・・・
(気まずそうな表情の紫苑。
紫苑はあの時のバイクの女が凛子である事に気づいていたのだから。)
赤尾>もったいぶらずに早く言えよ。
渋一の生徒か?
緑川>いいえ・・・違うわ。
灰島>渋一の生徒じゃないのか? じゃあいったい・・・?
緑川>闇女の生徒よ。
赤尾>闇女? なるほどな・・・クロサワのさしがねか。
あいつ、休戦協定中の約束を果たしたってわけだ。
緑川>それも違うわ。
灰島>ああああああ〜!!!!
(イライラが頂点に達した灰島は頭をかきむしり緑川を睨みつける。)
もったいぶってんじゃねーぞ。
緑川>残念だけど、そいつはあたし達の仲間だった。
灰島>仲間って・・・? あっ!!
(突然、ハっとした表情になり、ぐっと腕を伸ばし緑川の胸ぐらを掴みあげゆさぶる。)
テメ〜・・・まさか金魚屋が裏切ったって言うんじゃねーよな?
緑川>ちょっ・・放してよ・・苦しい・・・
(緑川の胸ぐらから手を放す灰島。)
はぁ・・はぁ・・そのまさかよ。
(はだけそうになったセーラー服の胸元とリボンを直しながら吐き捨てるように語る。)
灰島&赤尾>何だって!!!!・・・・
(灰島、赤尾に衝撃が走る。 赤尾の咥えていたタバコがポロリと足元に落ちた。)
紫苑>「こりゃマズイ事になったぞ・・・」
(心の中で叫ぶ紫苑だがもちろん口に出していえるわけも無い。
と・・・突然、灰島が笑い出した。)
灰島>ふっ・・ふはははははは!!!!
凛子はオレが中坊の頃からマブ達だぜ?
そんなあいつがオレらを裏切るわけがねーじゃねーか。
緑川>彼女は親友のあなたより男を選んだ・・・そう言う事なのでしょう。
灰島>嘘だ!! そんな話、信じねぇ!!
(灰島は怒りにまかせて校舎の壁に拳を叩きつける。
それほどまでに凛子を信用してきた灰島の心は今にもへし折れそうだ。
そして拳から血が滲む。)
緑川>とりあえず佐藤蓮の家をはる事ね。
蓮と出来ているなら凛子は必ず姿を現すはず。
紫苑>それがいいよ。まずは確かめてみね〜事には、始まらねーし。
(凛子は、ああ見えて意外にシャイだ。
蓮の家に行くこと等、到底出来ないはず・・・との確信めいた物があった。
そこに凛子が現れなければ灰島や赤尾には何とかごまかせるはずと考えたのである。)
赤尾>よし・・・これから蓮の家の前で張り込みだな。
(その頃、凛子の家では・・・)
凛子の父>おい、その水槽をどこに持っていくつもりだ?
(凛子は翔太と約束したミドリガメの餌と水槽を店から持ち出そうとしている所だった。
値段もかなり高めの水槽を持ち出そうとしている凛子を問いただす父。)
凛子>・・・うっせ〜なぁ。 今日、留守番したんだから、これはそのバイト料だって。
凛子の父>留守番って・・・タバコを買いにいったほんの10分ほどじゃないか。
その水槽は高価だ。 こっちにしなさい。
(安い水槽を持たせようとするが)
凛子>ざけんなよ!!
彼氏の家に持って行くんだ・・・こんな、ちゃっちぃーの冗談じゃねーぞ!!
凛子の父>オ・・オマエ、彼氏が出来たのか?
(呆然とする父に目もくれず店を出る凛子であった。)
(そして・・・15分後、凛子が蓮の家の前に到着する。)
凛子>(蓮の家の近所のコンビニのトイレに入り化粧をチェックする。)
よしっ!!
(いざ蓮の家の玄関に。)
ピンポーン!!
(中から「は〜い。」という女性の声と共にドアが開く。)
凛子>「あれ? 蓮くんってお姉さんいたんだっけか? それとも妹? 聞いてねーし。」
と心の中でつぶやきながら家の中から出てきた女性を見つめる。
真依子>えと・・・どちら様?
凛子>あ・・あの・・蓮くんのお姉さん?
真依子>違うけど。
凛子>ああ。妹さんね^^;
真依子>・・・違うけど。
蓮に用事ですか? 今、ちよっと出かけているんですけど。
凛子>「お姉さんでもない・・・妹でもない?
おまけに蓮くんの事、呼び捨て!! 何なのこの女??」
(心の中で自問自答する凛子。そしてついに・・・)
つーか、オマエ誰よ?
真依子>(いきなり見ず知らずの女に「オマエ」呼ばわりされて決していい気持ちはしない。)
は? オマエこそ誰よ?
凛子>ああ? オマエって誰に向って言ってんだ?
真依子>あのねぇ〜(呆れ顔で凛子を見やる真依子。二人の視線から火花が飛び散る。
風雲急を告げる佐藤家。 いったい蓮はどこへ行ってしまったのだろうか?)
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