二輪の教習所に通っていた時期を思い出しました( ̄ー+ ̄)
『バンク』
うなるモーターバイク
車体を傾ければ
一体となれる
風を切る快感が身体に染み渡る
ほんの一回りの世界
それだけなのに
僕は世界が愛しく見えた
あるときの物語が蘇った
視界に入り込む前髪
それを取り払って
よく前を見据えてた
ほんの一瞬なのに
それはずっと続く野性だった
車体を傾ければ
自然とモーターバイクは方向を緩やかに変えた
目印の角で
アクセルを開ける
ブレーキは一切必要ない
ただアクセルがそのとき必要であった
僕の中に燃える熱が
モーターバイクのバンクで火が着いた
ただ無我夢中で走り続けた10分間
それが永遠に続くようだった
車体を傾ければ
自然とモーターバイクが方向転換を許す
アクセルを開かせると
次々と僕は目印を越えていった
最初は恐いと思っていたもの
うまく乗りこなせていなかった
それでも風を切る快感が僕をモーターバイクに跨がせることに背中押していた
アクセル開ける瞬間が何よりの快感で
どこにでも行けそうな気がした
僕の中に燃える熱が
モーターバイクのバンクで火が着いた
無我夢中で乗り続けたあの日々が現実のような非現実のような
風を切る快感
アクセルを開ける瞬間
着飾らなくても充分な野性の僕がそこにいた
最初は恐いと思っていたもの
うまく乗りこなせていなかった
それでも風を切る快感が僕をモーターバイクに跨がることに夢見させている

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