2011/9/24

朝に白帝城へと発するのココロだーッ  旅日記・散歩

お城というのには異称がありまして、たとえば姫路城なら白鷺城、岡山城なら烏城、松江城なら千鳥城といった姿を表したもの。
また、仙台城が青葉城、彦根城が金亀城といったように地名かとったものもあります。
さて、白帝城のあだ名を持つのが国宝・犬山城。
これは、木曽川の岸壁に立つその姿から、中国のお城になぞらえてついた美称なんですな。劉備が諸葛孔明に遺鉢を託したのも、李白が「早に白帝城を発す」と詩を賦したのもこのお城でのことです。
そんな犬山行きのココロだ。

岐阜県との県境に位置する愛知県犬山市。
現在は合併がすすんで人口約7万人。
霊長類の研究では世界でもトップクラスの、モンキーセンターの存在でも知られております。名古屋駅から名鉄に揺られること約30分で犬山駅に到着いたします。
そこからバスに乗って山間に入っていきますと、名鉄が誇る博物施設・明治村が我々を出迎えてくれます。
各地から移設された、歴史的価値のある移築物が約70点。
その中に更に貴重な資料も展示されております。
♪東京の中枢は丸の内
 日比谷公園 両議院
 粋な構えの帝劇に 厳めし館は警視庁
 諸官省ずらり 馬場先門
 海上ビルディング 東京駅
 ぽっぽと出る汽車 どこへ行く
 ラメチャンタラ ギッチョンチョンデ
 パイノパイノパイ
 パリコトパナナデ フライフライフライ
なんてね、「東京節」でも口ずさみたくなるような街並みなんですよ。


名古屋の町中から呑気にやってきた我らがニセお父さん。
正直、明治村を舐めておったんですな。
「ま、2時間もみればお釣りが来るでしょう」
なんてほざいてたのですが、最初の10軒見るのに1時間。
膝の悪いニセお父さんは、早くもよろばうように動いております。
それでも、
「西郷従道、幸田露伴、森鴎外、西園寺公望…ひゃあ」
と偉人たちに因んだ建物を見ては子供のように瞳を輝かせておりますよ。
「ガイドのお姉さんたちは、はいからさんがとおるみたいな恰好で、これはこれでなかなか趣きありますな」
なんてね、どういう趣きなのか大体想像がついてしまうわけですが、3時半歩き続けて、帰り際にようやく周遊バスに気がつくんでございます。
ニセお父さんは、ただ建物の前に止まるだけだとバスのことは無視してたのですが、それぞれの建物の解説を運転手さんがしてくれて、無理に歩かなくてもよい流れにちゃんとなっておるわけです。
「俺は目が悪いから、中で何してやがるかなんて気がつかなかったんだよ」
なんて言い訳してね。
最初に職員さんに聞けばいいのに。
足も目も悪くて、真ん中のお足まで元気がなくて、このお父さん、一体どうする気なんでしょうね。


さて、同じバスに揺られて犬山駅に戻ってきますが、あまり駅前の商店街というはっきりした形にはなってないんですな。
西口から少し歩くと、犬山城の大手に向かってが街並みを整えて、こちらが中心街のような賑やかさ。
ちょうど時の鐘のあたりの川越の街から自動車をとっぱらったような雰囲気ですな。
その城下町を1km近く歩きますと、犬山城にたどり着くわけです。
そばを流れる木曽川の河原からですとなかなかの高さですが、実際には小高い丘程度の丘陵の上にこぢんまりとした本丸が乗っております。
今の城下町を構築したのは、小笠原吉次公。
その後、転変を経て犬山城を今に伝えたのは、尾張藩の家老・成瀬氏でございます。
初代の成瀬正成という人は、お小姓時代から家康の英才教育を受けて育った、言うなれば家康チルドレンと言うべき武将。
それだけに瀕死の病床では、
「権現様(家康)の傍で死にたい。日光へ連れて行ってくれ」
なんどと申して聞かず、仕方なく家来たちが、戸板の上にお殿様を載せてわざと揺らしまして、
「ただいま、日光に向かっております」
と取り繕ってお殿様の機嫌をとったという、それだけ忠義一徹の男だったわけですな。
天主に登りますと、木曽川以南の風景を一望することができます。
成瀬正成の入封は元和偃武の後ですが、一朝有事の際には、この尾張北端に突き立った物見櫓から小勢を繰り出して、敵の足止めでもするような腹積もりだったのではありますまいか。
颯爽たる正成公の姿が浮かぶようですな。
それに引き換え、両足引きずってニセお父さんのだらしないこと。
「どうせ犬山なんて二度と来ないだろうよ」
なんて嘯いてますが、犬山市の方から願い下げだと思いますがね。


とまぁ、こんな具合にどっかの番組調で…。
ええ、ラジオ好きな方にはお分かりでしょうが「小沢昭一の小沢昭一的こころ」風に進めてまいりました。
どうしてか、って聞くだけ野暮でございますよ。
明治村の村長さんは小沢さんなんですから。
ははははーっ、ってことで続きは多分ないのココロだーッ!
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2011/10/1  17:51

投稿者:ニセリッチー

>うりこさま
いつもありがとうございます(^^)

犬山城、やっぱり家老のお城なので、非常にこじんまりとしておりました。
でも立地はよいです。
濃尾の境を守る要衝です。

2011/9/27  20:52

投稿者:うりこ

市長さま、ご無沙汰しております。
犬山城は、ちょうど最近友人が見に行ったと聞いて、うらやましがっていたところです。一度でいいから、天守閣をひょいと指差し、「これ、私んち。上がっていかない?」と私も友人もやってみたいということで話が落ち着きました。犬山といえば、「ルドルフとイッパイアッテナ」という児童書もありましたよね。

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