S. S. D. プロセス-9 パンコメレンと25年  Silently She Dances

構想25年。

今年に入り、作っては壊し、時間を費やしてきた作品「Silently She Dances - 静かなるダンス」が完全版として世に放たれました。

舞台スタッフはもちろん、制作面においても多大な協力を受け、出演者一同は高い集中力で最高のパフォーマンスを発揮してくれました。

ありがとう!

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そして、遠方からもご来場いただいた皆様。

どうもありがとうございました。

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ところで、今回の本番に向けて私は「らしくないミス」をしました。打ち上げ会場を押さえてない!とかではありません(笑)

それは、太鼓アンサンブル用に準備した太鼓の選択。

リハはともかく、本番で太鼓アンサンブルが使用した太鼓のほとんどが私の太鼓でした。

いずれも胴を薄く削ってあり、表裏の皮の種類を変えていて、ピッチが高く倍音も多め。ゆえに、鳴りも良くなっています。

つまり、ソリスト仕様になっているのですが、それらはアンサンブルで一斉に叩いたりするには個性が強すぎて、全体が馴染まないのです。

レナード衛藤は何人もいらないのと同じ ← 自分で受ける〜(笑)

日頃、アンサンブルのメンバーが叩いている太鼓は、桶太鼓などの張りが柔らかい太鼓なので、バチのコントロールが難しかったと思います。女子はスナップがどうしてもね。

会場に入ってから、その太鼓の特性とメンバーの気合いとで攻撃性が増してきていたので、こりゃヤバイなと。

ピアノが入るシーンはアレンジをし直し、タップとソロの順番を変えたりしました。

その甲斐あって、裸足のタップからフルコンタクトの平胴バットまで、音響さん泣かせの超ワイドレンジの音空間が立ち上がりました。

よーやった。音響の木村文子はよーやった♪( ´θ`)ノ

ところで、今回の公演の前に「アフリカの祭りを再現したいの!?」とある方に聞かれたことがありました。

アフリカ体験なんちゃら、こーちゃら書いてあれば、そう思われても仕方がなかったですね。

もちろん、そのようなグルーヴを「和太鼓で」叩きましたが、それ以上に静寂と音色の豊かさをみんなで作り出し、袖音も含め、音空間を豊かにしました。

そして、ラスト前の合奏で叩いた「パンコメレン・シェレンコメン」。

これはアフリカ・ガーナの村に伝わるリズムの口唱歌。

パーカッショニストの友人でガーナのシャーマンであるアジャ・アディ(Aja Addy)が、1980年代終わりのヨーロッパ・ツアーで私に教えてくれました。

ちなみに手順は、パン(R)コメレン(RLR)シェレン(LR)コメン(RL)。

相変わらず分かりにくいですが、右手は6/8拍子になります。これを猛烈な速さで叩きます。

マニアックになりましたが、このリズムが放たれた月明りのアフリカの大地でトランス儀礼を見て、私のライフワークとなる「太鼓と踊りの関係」が始まったのです。

パンコメレンと25年。ついに、結実いたしました(涙)

日本の地で亡くなったアジャ。

天国で「ヒッヒッヒッ」という独特の笑い声とチャーミングな笑みを浮かべて、一緒に踊ってくれていたと思います。

「アジャ!どうだった!?」

「ヒッヒッヒッ」(笑)

トランス儀礼:
太鼓のリズムで女性が踊っているうちに(気を失うほど意識が異次元へ行く状態=)憑依し、神様のお告げを聞くとされるセレモニー。

そして、まだまだ続くのだ。

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photo: Ayako Kimura



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