2006/12/13
「任せたからは」
任せたからはどうなりと
機嫌直してこちら向いて寝やしゃんせ
アレ窓から明けてくるわいな
じれったいでは、あとから鴉が鳴いてくる
カーカー。
「間違えば」
間違えば間違うものだよ、石が流れて木の葉が沈む
今朝も裏の畑で狐が三匹、小さい子供に騙された。
間違えば間違うものだよ、雨も降らぬに足駄さして
傘はいて、今ここへ坊さんをかついだ風呂敷包みが
来なかったか。
間違えば間違うものだよ、あの人のお父さんの頭を
薬缶かと思うて、今朝も古金買いが三百三十三文目に
値を入れた。
間違えば間違うものだよ、稲妻ごろごろ雷ぴかぴか
蚊帳よ嬶吊れ、へそ立て線香隠せ。
「町づくし」
高知の松ヶ鼻、番所を西へ行く
濃人町、菜園場、新堀、魚ノ棚、紺屋町
種崎町うち越して、京町行くとはや
会所が建っている、程なく使者屋をうち越して
堺町、本町、八丁通します
そこらで枡形本町突き抜け観音堂。
旭の蛍川、伊野から西へ行く
日下駅、西佐川、斗賀野に須崎のきんと湾
新庄湾うち渡り、九礼坂行くとはや
窪川岩本寺、入野の松原はや過ぎて
四万十川、中村、宿毛に片島や
そこらで小筑紫、土佐の東西一跨ぎ。
「待ちわびて」
待ちわびて、寝るともなしにまどろみし
枕に通う鐘の音も、夢か現か現か夢か
覚めて涙の袖袂、アレ村雨が降るわいな。
「待ちわびて」
待ちわびて、襲い来ようと癇癪の
つい一言の口説から、改まったる物言いは
とんだ自分に受け答え、エエ
泣くもすねるも恋の常。
「まっくろけ節」
箱根山、昔ゃ背で越す駕籠で越す
今じゃ寝ていて汽車で越す
トンネルくぐれば真っ黒けのけ
おやおや真っ黒けのけ。
与市兵衛、杖を頼りにとぼとぼと
おいおいと定九郎
提灯ばっさり真っ黒けのけ
おやおや真っ黒けのけ。
桜島、薩摩の国の桜島
煙を吐いて火を噴いて
十里四方が真っ黒けのけ
おやおや真っ黒けのけ。
塩原の、炭屋の多助が家出して
馬と別れのその時に
涙でお顔が真っ黒けのけ
おやおや真っ黒けのけ。
「松坂」
この家座敷はめでたい座敷、鶴と亀とが舞い遊ぶ。
この家旦那さまお名をば何と、蔵は九つ内蔵助。
「松づくし」
唄い囃せや大黒、一本目には池の松
二本目には庭の松、三本目には下り松
四本目には志賀の松、五本目には五葉の松
六つ昔は高砂の、尾上の松や曽根の松
七本目には姫小松、八本目には浜の松
九つ小松を植え並べ、十で豊受の伊勢の松
この松は扶養の松にて、情け有馬の松ヶ枝に
口説けば靡く相生の松、またいついつの約束に
日を待つ時待つ暮れを待つ、連理の松に契りを込めて
福大黒を見さいな。
「松は唐崎」
松は唐崎、時雨は外山、月の名所は須磨明石
雲は越路かや、いざ方よのあれはよいよい
あれはさて、これはさて。
「待つ春」
待つ春も、早や橘のてらてらと
虎が所縁の村千鳥、焦がるる恋の歌枕
畳へ落とすかんざしも、よい辻占じゃないかいな。
「万歳くずし」
御代も栄える千代に八千代に
万々歳のご繁盛、エイエーンーコリャ
アイエンナーコリャソダソダ。
めでためでたの若松様よ
枝もマタ栄えて葉も繁る、エイエーンーコリャ
アイエンナーコリャソダソダ。
表に門松背戸には背戸松
明け行く空に鳥の声、エイエーンーコリャ
アイエンナーコリャソダソダ。
投稿者: minminmin
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