<前回までのあらすじ>寺の厠はありがたし。以上。
行事が始まったようで、本堂の方から規則正しい太鼓の音色と共に経が聴こえてくる。オンコロコロセンダリマトウギソワカオンコロコロセンダリマトウギソワカオンコロコロ・・・・。
護摩供といって、護摩木という木片に願い事を書いて燃え盛る炎にそれを投じ祈願するらしい。外ではなく本堂内で盛大に火を焚いていたので、火事にならないのか傍から観ていてヒヤヒヤする。余計なお世話なのだが。
場所を境内に移して、行道、さらに客殿にて大般若転読と進み、客殿前ステージでの天野こうゆう住職による法話と続く。この天野住職がJTAの機内放送で美香の「あきらめないで」を聴いて感動して下さったことが縁で、この度我々は倉敷の地に来ているわけである。
行事の合間に楽屋でお昼をいただく。
岡山名物「祭りずし」。酢飯の上に様々な海の幸が乗っかっている。好き嫌いの多い美香は、沢山の具材をミスターに提供。結果、ミスターの弁当は「超豪華祭りずし」に昇格。美香の弁当は「錦糸卵ご飯」に成り下がっていた。
ご飯の上に、これまた岡山名物の「ままかり」という魚が乗っていたのだが、ミスターは得意げに「ママ(お母さん)の手も借りたいぐらい美味しいから、ままかりっつーんだよ」と言っていた。ふーん?
すしの後に来場客に振舞うため用意された、倉敷にある「沖縄料理てぃ〜ら」特製の「ゆしどうふソバ」が廻ってきた。実を申しますと、ゆしどうふソバは初めて食します。沖縄人失格ですか?ってだれに問うているのだ私は。アーサも添えられて大変美味しゅうございました。

そんなこんなであっという間に時間が過ぎ、いよいよ一時間の内里美香ライブ。
行事の位置づけとしては「音楽奉納」となっている。なんだか責任重大な感じだ。
音響的にまったく問題は無かったのでほっとする。やはり基本整備がキッチリなされていると演奏するほうもより良い音楽が届けられると思う。あたりまえか。
途中風が強く吹いて、ミスターの譜面が飛んだりなど、ちょっとしたアクシデントはあったが、二人とものびのびと演奏してよかったと思う。お客さんの中には涙を流しながら聴いてくださる方もあり嬉しい限り。

住職一押し曲「あきらめないで」はやはり人気で、演奏後のCD販売会では完売。「風のションカネー」もよく捌けた。嬉しい限り。
そういえば、滋賀の浦上さんはわざわざ5時間かけて美香ライブのために倉敷まで来てくださっていた。すげぇな。真似できないや。嬉しい限り。
ミスター、早々に大阪へ戻る準備をし、FMくらしきスタッフの車で駅へ向かった。今日も大阪でライブとのこと。命を削って音楽をしている。ミスターに幸あれ!!
夜は、本日ソバを提供していた「沖縄料理てぃ〜ら」にて打ち上げ。気を使っていただいて、沖縄もの以外の料理も出して下さった。天野住職のご子息が、美香に懐いて終始くっついている。美香が子ども好きなのを見抜いているのだろう。私のところには寄ってきやしない。
ホテルに戻る段になって、せっかくだから倉敷の美観地区を通って帰りましょうということになり、前沢さんと共に歩いてホテルへ。大原美術館などレトロとモダンが入り混じった独特な町並み。枝垂れ柳も初めて観た。風情がある。怪談話をしてみたいと思った。
途中、お土産の話になり、先述の「ままかり」の話題になった。前沢さんが「ままかりは、お隣からご飯を借りて食べたくなるぐらい美味しいことから『まま(ご飯)かり』となずけられたようです」と、徳のありそうな穏やかな口調で説明してくれた。あはッ。ミスターが言ってたことと違う。直感的に前沢説のほうが絶対正しいと思った。
今日もホテルでテレビを観ながら就寝。美香がまた感涙。なんなのこの娘は。
翌日は早朝から前沢さんが迎えに来てくれ、岡山空港まで送って下さった。午前中には那覇空港着。美香は帰宅。私は帰って早々、ナムラホール(旧ダンスクラブ松下)で某ヒップホップダンスグループのファン集会に神谷千尋がゲスト出演するため、嘉手納経由でまた那覇に行く。お寺からヒップホップまで。楽しいな。
それにしても、また長い文章書いちまった悲しみに。