逆子の考え方  逆子鍼灸治療
(1)西洋医学的な逆子治療の考え方 骨盤位、いわゆる逆子(さかご)の場合、逆子体操の指示・おなかの張り止めの薬などの使用、場合によっては外回転術等がおこなわれます。最終的に危険がともなうと判断された場合は、経膣分娩(自然分娩・普通分娩)ではなく帝王切開となるケースが多いようです。

なお、逆子体操は体操時の母親にかかる負担が大きいとも言われています。また、外回転術は合併症の危険も指摘されており、賛否が分かれているようです。

現在、アメリカでは逆子(骨盤位)はすべて帝王切開術で産むという勧告が出ているようで、逆子はほぼ全員帝王切開です。この影響もあり、また訴訟のリスク回避などにより、日本でもこの帝王切開という傾向にすすんでいるようです。

(2)東洋医学的な逆子治療の考え方 1.逆子や難産の治療法 東洋医学的には、骨盤位(逆子)のことを胎位不正といいます。

昔から、東洋医学で逆子が治療されていたと思われていますが、最近の研究によれば、1950年頃まで逆子という概念は東洋医学にはなかったようです。

難産であった場合に、はじめて逆子とわかり、分娩中に妊婦さんの足の小指にある至陰(しいん)というツボにお灸などをしていたと言われています。

多くの古典的な文献の中で、西暦652年に隋から唐の時代の孫思ばく(そん しばく)という人が、「備急千金要方」という著書に記した影響が大きいといわれています。

帝王切開ができない時代で、ましてや超音波エコーなどない時代に確定診断ができるはずもなく、難産はあっても逆子という概念がなかったといえるのです。帝王切開が日本ではじめておこなわれたのは1852年といわれています。

2.逆子と危険なツボの考え方 もともと古典的な東洋医学では、妊娠初期にしてはいけないツボに、鍼(はり)やお灸をしてはいけない(禁鍼穴・禁灸穴)があると考えられていました。

しかし、現在では東西医学の進歩のおかげで、注意すべきことを守っていれば、安全に鍼灸治療をできますので安心してください。

逆に、東洋医学的な難産の治療が、問題となるような副作用もなく、逆子治療に対して非常に有効であることが科学的データとして実証されてくるようになってきました。

専門家が継続的にみるのがベストとはいえ、それができない場合でも、28週目以降ならむしろ積極的に逆子鍼灸治療をするほうが、良い結果が出ます。

「自然に直ることが多いので、そのうち直りますよ、様子をみましょう」というのではなく、赤ちゃんが大きくならずに動きやすい時期に、1日でも早いほうがよいでしょう。そのコツがわかれば、自宅で自分でもできますので最後まであきらめないでください。

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逆子と帝王切開  逆子鍼灸治療
逆子の場合の予定帝王切開と緊急帝王切開 帝王切開には予定帝王切開と緊急帝王切開の二つに大きく分けられます。

予定帝王切開とは、妊娠中の検査で経膣分娩は無理と判断されて、帝王切開で分娩したほうがより安全であると判断された場合に、事前におこなわれる帝王切開のことをいいます。

緊急帝王切開とは、お産の途中で経膣分娩の継続が無理だと判断された場合に、急遽切り替えられておこなわれる帝王切開のことをいいます。

逆子の場合は、医師の考え方にもよりますが、通常妊娠37週目から38週目頃に予定帝王切開がされることが多いようです。

逆子分娩時のリスクを考えて、予定帝王切開が第一に検討されるのはわかります。しかし、帝王切開は経膣分娩にくらべて5〜10倍ものリスクがあるといわれています。

妊娠28週目頃に逆子とわかれば、「そのうちに直るかもしれません。様子をみましょう」ではなく、胎児が大きくなって逆子が直りにくくなる前に、母子ともに安全な治療方法を検討する必要があるでしょう。それは、1日でも早いほうがよいのです。

ここで、東洋医学的な逆子鍼灸治療は、副作用が非常に少なく、母親のみならず胎児にとっても負担が少ない治療法だといわれているので、この方法を試みる価値が充分あると言えるのです。

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逆子体操と外回転術  逆子鍼灸治療
逆子体操と外回転術 (1)逆子体操の方法・やり方・コツ 切迫早産の危険がある人など、体操をしてはいけない人もいるので、この逆子体操は、必ず医師の指示のもとにおこないます。

なお、逆子体操の効果と安全性については、医師の間でも意見が分かれているところです。

1.胸膝位(きょうしつい)の逆子体操 一.布団のうえで、四つんばいになり、顔と胸を床につけます。
二.腰はなるべく高くあげます。
三.5〜15分間、この姿勢のまま静止(かなりきついようです)。
四.最後に赤ちゃんの背中が上になるように、横向きに寝て約10分間ほど休みます。

2.仰臥位(ぎょうがい)の逆子体操 仰臥位法は、ブリッジ法とも呼ばれています。
一.あお向けに寝て、高さが30〜35センチになるように、おしりの下に枕や布団を入れます。
二.この姿勢を1回10分間、1日2回おこないます。

3.逆子での逆立ち(さかだち) とくに、有効性や安全性について賛否があるようです。三点倒立や、仰向けで壁際に足を少しづつはわせてゆき、お尻あげてゆき、両腕で腰をささえる方法もあります。ただし、ご主人などの介助者がいて転倒などに充分注意する必要があります。

(2)外回転術 外回転術は、妊婦の上から赤ちゃんを回転させる方法で、通常36週目前後におこなわれることが多いようです。

医師によっても賛否に対する意見が分かれ、胎盤早期剥離・臍帯圧迫・出血・臍帯巻絡などをおこす危険性も指摘されています。

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逆子の直し方と時期  逆子鍼灸治療
逆子の直し方(なおしかた)と、いつから始めるのか (1)逆子が直らなかったら 逆子のお産はリスクが高い
逆子(骨盤位)の場合、経膣分娩(膣を経過して出産する分娩法のこと)ではリスクが高いのです。とくに、初産婦(一度も出産経験がない人)では経産婦(一度でも出産を経験している人)にくらべリスクが高いと言えます。


(一)妊娠中のリスク ・破水しやすくなる
・臍帯脱出になる可能性が通常よりも高くなる
などのリスクがあります。

(二)出産時のリスク (母親の精神的ショック)
急に、骨盤位経膣分娩か帝王切開の選択をせまられることになり、これによる精神的ショックが大きかった場合、
・産後のマタニティーブルー
・育児に関する障害
となることもあります。

(帝王切開が選択された場合のリスク)
赤ちゃん側のリスクとしては、
・新生児一過性多呼吸
などがあります。

また、母親側のリスクとしては、
・術後の肺塞栓症
・次回経膣分娩がおこなえる可能性が減少する
・美容上の傷
・傷の癒着
・母子の愛着形成の遅延
などがあげられます。

(骨盤位経膣分娩が選択された場合のリスク)
逆子の経膣分娩では、胎児で一番大きい頭があとから出ることになります。

このとき、胎児のお腹と胎盤をつないでいる臍帯が、あとから出てくる頭と産道の間にはさまれて圧迫されることになります。

臍帯が圧迫されている時間が長くなると、胎児にとって大きな負担となり、
・胎児の酸素不足
・頭蓋内出血
・新生児仮死の発症
などのリスクが生じることになります。

また、無理な状態で出るときに、
・鎖骨骨折
・上腕骨などの骨折
・上腕神経叢(ジョウワンシンケイソウ)麻痺
などをおこすこともあります。

このように、逆子(骨盤位)における分娩は頭位分娩に比べて約30倍の危険性があると言われています。

(2)逆子の鍼灸治療をいつからするのか 1.妊娠初期(1週目〜15週目、妊娠4ヶ月まで) 2.妊娠中期(16週目〜27週目、妊娠5ヶ月、6ヶ月、7ヶ月まで) 逆子の頻度は、妊娠中期では40%〜50%といわれています。

妊娠26週を超えても逆子の場合は、赤ちゃんの背中があるほうを上にして横向き(側臥位)で休むとよいでしょう(詳細は自宅でできる逆子治療の章の「逆子と胎動、側臥位(側臥位)」を参照してください)。

この時期では、特別な事情がない限り、胎児が活発に動ける状態なので、あまり心配する必要はないといわれています。

3.妊娠後期(28週目以降、妊娠8ヶ月、9ヶ月、10ヶ月) 妊娠中期の逆子が、この妊娠後期になると、逆子の頻度が3%〜5%と自然に直り減少すると言われています。

一般的には、28週か少し前に「逆子ですね」と告げられ、そして、そのときに「だいたい出産までに自然に直ることが多いので、あまり心配しなくてもよいので、しばらく様子をみましょう」と告げられることが多いようです。

この妊娠28週目以降で1日でも早い時期が、逆子の鍼灸治療を開始する絶好のタイミングになります。

このときに、鍼灸逆子治療を、産婦人科の医師や助産師さんに紹介されたり、インターネットで調べたりして開始できれば、正常な状態になる可能性が高まります。

このタイミングで何も知らずにいた場合、妊娠32週目頃の妊婦健診でも逆子が治っていない状態がわかると、今までとは違い、逆子の積極的な矯正法・逆子のリスク・帝王切開の説明を受けることになり、精神的なショックを受けることにもなりかねません。

一般的には、逆子が直っていない場合、34週目〜35週目頃に、37週目頃の予定帝王切開の日程が決められることが多いようです。

この時期の妊娠32週目から遅い妊婦さんでは36週目前後で、あわてて鍼灸逆子治療を受けることを決意されるのは、このためかも知れません。

このとき、いつも残念に思うのですが、「どうしてもっと早く治療できなかったのか」ということです。

しかし、この時期でもあきらめてはいけません。まだ逆子が直る可能性はあります。理由は、逆子鍼灸治療で矯正される可能性は低くなりますが、逆子鍼灸治療開始時期が40週目頃という事例があるからです。

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逆子の原因と分類  逆子鍼灸治療
(1)逆子の原因 結論から言いますと、まだはっきりとした逆子の原因はわかっていません。

考えられる原因としては、
・骨盤が狭い
・前置胎盤
・子宮筋腫
・羊水が多すぎたり少なすぎる
・胎児奇形
・子宮の奇形
・臍帯巻絡(さいたいけんらく)
・過短臍帯
・下腹部の冷え
などがあげられています。

東洋医学では、このようなはっきりした原因がわからない場合にも、副作用の少ない方法で治療する方法がありますので、ご安心ください。

(2)逆子の分類 単殿位:お尻から出てくる。
複殿位:座ったような形で出てくる。
全足位:両足から出てくる。
不全足位:片足から出てくる。
全膝位:両膝から出てくる。
不全膝位:片膝から出てくる

いずれの場合でも、前期破水(ぜんきはすい)の原因になることもあり、正常な頭位で分娩するほうがよいといえます。

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妊娠中の便秘  逆子鍼灸治療
妊娠中の便秘に効く穴(つぼ) 逆子のときだけでなく、妊娠中の便秘に悩まされる妊婦さんは多いものですが、おなかの赤ちゃんのためには、薬を積極的に利用することはできません。

そこで、便秘に効くツボをマッサージや指圧をして、なんとか解消できないかいろいろ探されます。

確かに、便秘のおもなツボには、
1. 手首の神門(しんもん)・合谷(ごうこく)
2. 足の三里(さんり)、
3. 腹部の中かん(ちゅうかん)・天枢(てんすう)・大巨(だいこ)、
4. 腰の大腸ゆ(だいちょうゆ)・小腸ゆ(しょうちょうゆ)、
などのツボがあります。

しかし、妊娠中の便秘ですので、自宅で利用できるツボとしては、手首の神門(しんもん)・合谷(ごうこく)、足の三里(さんり)などになるでしょう。

これらのツボを、もんだりマッサージしたりして、便秘が解消されるようにためしてみるのもよいでしょう。

もちろん、食生活や生活習慣を変えることも必要であり、食事では食物繊維の多いもの食べたり、ウォーキングなど適当な運動も大切なことです。そして、水分も充分取りましょう。

もし、これらをしても便秘が解消されない場合は、市販の便秘薬ですませるのではなく、最近では安心な便秘薬や漢方薬もありますので、早めに産婦人科で相談することです。

(参考)
1.神門(しんもん):手のひらを上にしたとき、手首の関節の小指寄りの端にあるツボ。
2.合谷(ごうこく):手の甲を上にして5本の指を開きます。親指と人差し指のつけ根を押さえたとき痛みを感じるくぼみあるツボ。
3.足の三里(さんり):膝蓋骨直下のくぼみと、外くるぶしの上端の中央との
線上で、くぼみから下に指幅3本分のところにあるツボ。
4. 食物繊維の多い食べ物
   食物繊維の多い食べ物としては、野菜、くだもの(特に赤いリンゴはよい)、海藻類、りんご、きなこ、豆類、ヨーグルト、プルーンなど


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安産のツボとお灸  逆子鍼灸治療
安産のお灸に使用するツボで、三陰交というツボがあります。

三陰交へのお灸は、妊娠出産に重大な影響を与えますので、必ず妊娠中期の5ヶ月以降で、胎児が安定する時期からにしてください。

三陰交は、内くるぶしの上から、指幅4本分(7cm〜10cm)上がった骨の内側のへりにとります。押すと少しくぼんでいる感じがするところです。

この三陰交にお灸をすると、
1.冷え性がよくなる、
2.妊娠中の足のむくみが取れる、
3.分娩時間が短かくなる、
4.出血量が少なくなる
5.丈夫な胃腸の赤ちゃんが生まれる、
6.産後の肥立ちがよくなる、
7.母乳の出がよくなる、
などの非常によい効果があります。

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逆子治療判断のポイント  逆子鍼灸治療
(1)逆子鍼灸治療のメリット・デメリット 逆子になったとき、鍼灸治療をするメリットとしては、母子ともに安全な治療であるということである。

しかも、「おもな逆子鍼灸治療の文献データ等」のところにある、産婦人科医の林田氏の臨床データとして示されているように、584例の逆子に対して矯正成功率が89.9%と高い事例が報告されていることである。

デメリットしてしては、鍼灸という未知のものに対する恐怖感や、お灸により軽い水泡(すいほう、いわゆる水ぶくれ)ができてしまったとか、少し腹部緊満感が出た人もいる程度である。しかし、これはやり方や簡単なコツを知れば、さけることもできると考えられます。

逆子のままでは、帝王切開という外科的手術や、逆子の状態での経膣分娩が待っています。これは、母親や赤ちゃんにとっても危険がともなうなど、好ましいものではありません。

他に有効な治療方法が無いなかで、逆子の鍼灸治療はデメリットよりもはるかにメリットのほうが大きいといえ、実行すべき治療方法の一つといえるでしょう。

もし、逆子で鍼灸治療をするなら、妊娠28週以降1日でも早く開始するほうが矯正率も高くなり、メリットはますます高くなるといえます。

(2)逆子鍼灸治療をさけるべき場合 逆子鍼灸治療のみならず、リスクの高いハイリスク群として、過去に習慣性の流産・早産・死産・頸管無力症などがある場合があります。

また、多胎妊娠・膣炎・子宮の奇形・重症妊娠中毒症・尿路感染症・前置胎盤などがある場合は鍼灸治療をさけるべきと言われています。

(3)逆子が直りにくい場合 逆子が直りにくい場合として、羊水量の過少・臍帯巻絡(さいたいけんらく)・子宮筋腫・双角子宮・胎児奇形・過短臍帯・腹部緊満感などがあげられます。

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逆子のときの注意点  逆子鍼灸治療
逆子になったときの注意点 基本的には、以下のようなものがあげられます。

(1)運動や体操であまり無理をしない 運動や逆子体操を多くやれば、それだけ早くなおるというものではありません。
早く直したいという気持ちはわかりますが、そのときの状態に応じ、適度に無理がないようにしてください。

(2)体や、特に下半身を冷やさない 服装では、妊婦さんの体温はただでさえ高いのですが、猛暑の夏でもお腹のまわりを冷やさないようにしたり、素足ではなくしめつけない靴下をはくなどするほうがよいでしょう。

冬場は、日中に足首がよほど冷える場合は、靴下の上から足首の内側にある三陰交(さんいんこう)に小さな(大きなものは熱すぎるので)カイロをはるのも一つの方法です。ただし、夜は低温やけどの危険がありますので絶対にしないようにしてください。

また、夜に足が冷える場合は、火傷(やけど)をしないようにして、足元に湯たんぽをする方法もあります。湯たんぽの湯は、注意して瞬間湯わかし器から入れることができれば、わざわざ湯をわかさなくてもよいでしょう。

夜寝るときは、電気足温器や電気毛布は使用しないほうがよいでしょう。その理由は、とくに夜は寝ている時間が長く、スイッチがオフでも電気のコンセントが差し込まれている状態だと、電磁波の関係から微細な血管の血流の流れが悪くなると考えられるからです。

もし、それでも冷えるなら、布団乾燥機であたためた布団に寝たり、電気毛布で別の普通の毛布を暖めてから電気毛布を取り去るという方法もあります。

食事では、夏場にざるそばやそうめんなど、冷たいアイスクリームやかき氷などを食べ過ぎないこと。体をあたためるという根菜類を食べるといったことが必要です。

(3)破水に注意をすること 逆子では、子宮口の近くにおしりや膝・つま先など、頭よりもとがった部分で圧迫することになり破水しやすくなります。

また、子宮口近くで破水したときには、破水が進みやすくなってしまいます。そのすきまから臍帯が胎児よりも先に出てしまう、臍帯脱出になる可能性が通常よりも高まるといわれています。

臍帯脱出は、へその緒につながれた胎児にとって、酸素が十分供給されないという危険な状態といえます。

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自宅での逆子治療  逆子鍼灸治療
(1)自宅でできる逆子のお灸 もちろん、専門家が継続的にみることができればよいのは言うまでもありません。

しかし、

近くに経験豊富な逆子鍼灸治療をするところがない、
物理的な距離が遠い、
体力的に継続して通院できない、
経済的に続けられない、
時間的な余裕がない、
どこの鍼灸院等がよいのかわからない

などでは、充分選択する価値はあるでしょう。

自宅で、妊婦さんが自分でできることが前提ですから、わかりやすく家庭でもできるようなお灸にする必要があります。

逆子治療が現実的に必要になってくる場合、長くて約1か月間ほどですので、それほどゆっくり勉強している時間的な余裕はありません。

何もせずに、自然に逆子が直るのを待っているうちに、赤ちゃんがどんどん大きくなって、羊水も少なくなり、ますます回りにくくなります。

そこで、自宅でできる逆子のお灸をして回転する確率を高めるのです。

自宅でのお灸のやり方は、主として温灸(おんきゅう)や棒灸(ぼうきゅう)を使用しますが、やってはいけないことや、妊娠週数に応じた守るべき注意点やコツをつかめば簡単です。

インターネットで一般に紹介されているホームページや動画では、タイプ別にしていないので、わかりにくかったり、場合によっては間違った説明をされているものもありますので注意が必要です。

なお詳細については、「自宅でできる逆子鍼灸治療」の動画を見ればわかりやすいでしょう。ここでは、お灸のみでハリは使用しない方法で紹介しています。

(2)四つん這い(よつんばい)のハイハイ動作 四つん這いのハイハイで歩き回る方法で、雑巾がけをする方法もあります。できれば約30分以上ともいわれていますが、あくまでも無理をしないようにしてください。

ひざや手首が痛くならないように、布団やベッドで歩いたり、四つん這いで本を読んでいるお母さんもいます。

その理屈は、四つん這いになるとお腹の筋肉がゆるみ、羊水のなかで赤ちゃんが動きやすくなるので、回転しやすくなるということです。

科学的に証明されているわけではないのですが、手を使えるように2本足歩行になった人間の、4本足歩行から2本足歩行への影響かも知れません。

(3)足湯(足浴) (用意するもの)
●腰をかけるいす
●足を入れる大きめの洗面器またはバケツ(かかとの少し上までをカバーできる大きさ)
●ポットかヤカンに入った熱めのお湯
●タオルやバスタオル
●温度計(あればでよい)

(効果的な足湯の入り方)
1、ちょっと熱めの42〜43度のお湯を準備します。
2、足をつける。(約20分〜30分)
3、下半身が冷えないようにバスタオルをかけます。
4、お湯がぬるくなったら、熱めのお湯を補充する。

(注意事項)
●気分が悪いときは中止する。
●体力がない場合は、ぬるめのお湯で、10〜15分程度の短めにする。
●ご自分が気持ちのよいという温度でよい。
●ゆったりとした気分で音楽を聞きながらでもよい。
●終わったあと、すべらないように足をしっかりふく。

(4)半身浴 全身ではなくお腹(へそのあたり)までの半身だけを湯船につけ、汗をかく程度に20分〜30分ほど入浴する(とくに最初は短めで無理をしないこと、目安は汗が出始めた頃を目安にする)。

お湯の温度は38度から40度くらいのあたたかい程度にして体に負担をかけないようにする。

上半身が冷えることもあるので、冬場などは乾いたバスタオルをかけて入浴するのもよい。

(注意事項)
1.入浴前に浴室や脱衣室を温めて、浴室と脱衣室の温度差をなくしておく。
2.入浴の前と後に水分の補給をしっかりする。
3.お酒を飲んだ後はもちろんですが、食事の前後はさける。
4.風邪をひいていたり、体調の悪いときはさける。
5.気持ちの良い程度にして、決して無理をしない。

(5)話しかける方法 赤ちゃんに話しかける方法で、話しかけ法というのがあります。しかし、医学的にはっきりしとした根拠は示されていません。

逆子の赤ちゃんに「頭は下よ、回ってね」と言っていたら直った。そのようなお母さんが、インターネット上の日記などで体験談を述べられているのをよくみかけます。

しかし、逆子で悩んでいるお母さんなら、皆さん充分話しかけられています。むしろ、逆子が直らないのは「話かけがたりないからでは?」と思っておられるくらいです。

また、周りからも「もっと回ってね、と言ったら直るよ」とか、「なんで直らないんだろうね、ことばがけが少ないのじゃないの」などと言われ、プレッシャーをかけられているほどです。

これではストレスがたまるばかりで、精神上よくありません。ご家族や周りの人も気をつけてほしいところです。

逆子は、「こころ」や「愛情がたりない」という問題ではなく、「からだ」の問題です。ゆったりとした気持ちになって、日常の生活改善や直接体を直せばよいことなのです。

逆子が直らないのは、赤ちゃんや、ましてやお母さんが悪いのではないのです。

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逆子と胎動、側臥位  逆子鍼灸治療
逆子の胎動と寝る向きを変える方法(側臥位) 逆子の胎動で、赤ちゃんの一番強く動く(よくける)場所が足の位置、モゴモゴと動くのが手の位置、壁のようにさわるのが背中、いびつな形でさわるのが手足といわれていますが、なかなか自分ではわかりにくので、詳しいことは産婦人科等で聞かれるとよいでしょう。

赤ちゃんは、重い頭から前転するといわれているので、赤ちゃんの背中のある方を上にして横向き(側臥位)に休むようにします。

いつするかというと、
1. 夜寝るとき、
2. 少し横になるとき、
3. お灸の直後10分程度などに、
赤ちゃんの背中がある方を上にして、右横か左横かどちらかの向きで寝るようにするのです。こうすることによって、赤ちゃんが回転しやすくなります。

また、どうしても心配で、次回の検診までに現在の赤ちゃんの背中の位置がどちらかわからないときは、普段寝るときの反対の向きになって寝るという方法もあります。いつも寝ている側と反対の向きになって寝ることにより、赤ちゃんの自然な胎動を促し、逆子を治すという考え方です。
あくまでも無理をしないで、お腹が張ったり痛みを感じたら様子をみて適切に対応しましょう。

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逆子と鍼灸治療  逆子鍼灸治療
逆子と鍼灸治療 (1)逆子鍼灸治療は熱い・痛いのか ここで紹介する自宅でできる「逆子治療」では、鍼(はり)は使用しない方法を採用しますので安心してください。したがって、ハリの痛みを心配する必要はまったくありません。

国家資格のある鍼灸師が、主として、お灸やその他の方法を、できる限りわかりやすく、母子ともに安全なように工夫しています。

自宅の環境に適したように、ご自分でも簡単にできるようなコツや注意点を整理してまとめ、動画とマニュアルで説明しています。逆子治療に有効なツボの選び方、やってはいけないこと、道具や材料の使い方なども人目でわかるようになっています。

また、お灸につては、熱さを最小限にして、最大の効果が出るように材料や道具の選択・妊娠週数に応じた刺激の量などにについて十分配慮をしています。

動画とマニュアルでは、ご自分で刺激量を調整できるようにしているので、お灸の気持ちの良いあたたかさを感じる方が多いようです。

逆子のお灸等ができる期間は、妊娠28週目以降の数週間程度しかありませんので、がまんできないほどのものではありませんでしょう。

むしろ、簡単なので、あきずに根気よく継続できるかのほうが問題です。

(2)早急な逆子鍼灸治療程よい理由 なぜ、妊娠28週目以降1日でも早い鍼灸逆子治療がよい理由の例としては、以下にあげられます。

1.羊水の量が少なくなってくる   妊娠中期は羊水の量が多いが、妊娠末期なると少なくなって胎児が回転しにくくなる。

2.胎児の可動性は、妊娠週数が遅いほど制限されてくる   妊娠中期では比較的自由に動けるが、妊娠末期では動きが制限されてくるからである。

3.妊娠末期でも逆子が3〜5%あり、ゼロではない   妊娠中期で逆子が40〜50%で、妊娠末期に3〜5%に減少するとしても、まだ100人のうち3〜5人が逆子のままである。
逆子の妊婦さん本人にとっては、100%かゼロしかないので、副作用の少ない逆子鍼灸治療を早めに開始する価値は十分あるといえるでしょう。

(3)逆子治療と鍼灸院・整骨院の見分け方 1.逆子鍼灸治療にかかる費用 一般的には、一回の治療費が3,000円〜6,000円程度、初診料が1,000円〜2,000円程度といえます。健康保険は利用できませんので、自費となります。

逆子の鍼灸治療は、とくに産科領域の専門的な知識が必要なため、取り扱わない治療院も多いです。また、料金もかなりの幅があります。

治療間隔は、1日おき、1週間に2〜3回程度、回数券制でする治療院など、その鍼灸院の治療方針によっても相当違います。

2.逆子鍼灸治療の内容 通常、逆子の鍼灸治療では、膝から下にある至陰(しいん)や三陰交(さんいんこう)というツボに、灸頭鍼(きゅうとうしん、はりを刺してそのはりの頭にお灸をするもの)や直接皮膚にお灸をするやり方が多いです。

場合によっては、手や腕にすることはありますが、お腹にハリやお灸をすることはありません。膝から下の足もとにかけての治療がほとんどです。

鍼灸院で使用される鍼(はり)には、長さ・太さ・材質等によっていろいろな種類があります。また、手でおこなう手技の方法などで刺激量を調節します。

お灸にも、多くの艾(もぐさ)があります。やり方は、直接ツボにお灸をする場合や、隔物灸(皮膚のうえに熱くないようにものをおく)などの方法があります。

もちろん、妊婦さんや赤ちゃんに安全なように治療しますので、安心してください。

3.逆子治療が経験豊富な鍼灸院・整骨院の見分け方 当然のことですが、最初はどの鍼灸師でも経験がありません。逆子というご本人はもちろん、生まれてくる赤ちゃんやまわりの方にとっても重大なことですので、私見ですが簡単な見分け方をお教えします。

一、 鍼灸師国家資格を取得してからの年数が長いこと(最低でも10年以上がベター、年齢ではなく年数でみること)

二、 逆子鍼灸治療の臨床経験豊富な鍼灸院や鍼灸・整骨院などで多くの臨床経験を積んでいること(経歴・プロフィールが見られない場合は要注意)

三.逆子鍼灸治療を全面的にアピールしていること(これがないと逆子治療の症例が少ない可能性が大きい)

四.逆子鍼灸治療で、あまりにも古典的伝統医学・中国何千年の東洋医学などを持ち出していないこと(理由は、鍼灸では分娩時の難産の治療は古くからありましたが、ごく最近まで逆子の概念がなかったと考えられるからです)

もちろんこれらに該当していても、良い治療院はあります。あくまで右も左もわからないときの例示と考えてください。

(4)逆子鍼灸治療での主なツボ 1.至陰(しいん)    ツボの位置:足の小指の外側で、爪のつけ根近辺にとる(教科書的には第5指外側爪甲根部爪甲の角を去ること分)。

2.三陰交(さんいんこう)    ツボの位置:内くるぶしの上から、指幅4本分(8cm〜10cm)上がった骨の内側のへりにとる(教科書的には、内果の上際の上3寸、脛骨内側縁の骨際)。

3.太衝(たいしょう)    ツボの位置:足の親指と第2指の間を、甲に沿って押し上げていくと、小高くなっているところがありますが、その前にとる。

4.足の三里(あしのさんり)    ツボの位置:膝蓋骨直下のくぼみと、外くるぶしの上端の中央との線上で、くぼみから下に指幅3本分のところにとる。

5.陰陵泉(いんりょうせん)    ツボの位置:内くるぶしから、向こうずねの内側をなでていくと、膝の近くで出っ張りのある太い骨にあたります。その直前にとる。

6.内関(ないかん)    ツボの位置:手首の手のひら側曲がり目の中央から、肘の内側に向かって指幅2本分のところにとる。

(5)逆子の鍼灸治療ができる国家資格 1.鍼灸治療ができる国家資格 現在、鍼灸治療ができるのは医師・鍼師(はりし)・灸師(きゅうし)の国家資格者に限られます。

ハリと灸は別の資格で、ハリができる資格が鍼師、きゅうができる資格が灸師、両方の国家資格を持つものは鍼灸師(しんきゅうし)と呼ばれます。よって、鍼師のみの国家資格ではお灸はできないことになります。

ちなみに、整骨院は骨折・脱臼・捻挫・打撲等を扱うことができる柔道整復師という国家資格者が独立開業しているものです。

整体やカイロプラクティックは民間療法で、1週間の通信教育でも整体院やカイロプラクティック院を開業しているところがあります。

鍼灸整骨院は、はり師・灸師・柔道整復師の国家資格があるものが開業しているものです。当然、保健所の管轄にあり、広告の制限を受け、勝手に看板や電話帳に「逆子治療」などと宣伝することはできません。ただし、インターネットは、詳しくは述べませんが別のものです。

鍼灸に理解のある助産師さんでも針(ハリ)や灸はできません。もし、助産院で逆子になった場合は、近くの経験豊富な鍼灸院を紹介したり、最終的には帝王切開のために転院することが多いようです。

それは、産科医療のなかで安全を重視するため、助産院で逆子の分娩を扱わない方向に向かっているからです。

その理由は、問題が発生したときの訴訟リスクをさけるため等があげられます。これは、病院や医院についてもいえるかもしれません。

2.産婦人科医師の逆子鍼灸治療 一般的に、病院や産婦人科医院のなかで、逆子(骨盤位)に対して鍼灸治療をしているところは少ないようです。

例外的に、理解のある産婦人科医や雇用されている鍼灸師が、逆子の鍼灸治療をしていると考えてよいでしょう。

逆子になれば、一応逆子体操を指示したり、それでも回転しなければ外回転術をためすところもあります。まだそれでもダメなら予定帝王切開をするというところが多いと言われています。

逆子鍼灸治療の良いところが、西洋医学でも確認されているので、もっと病院や産婦人科医院でもされると安全でよいのではないでしょうか。

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タグ: 逆子 鍼灸 治療


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