2016/8/24

だけど 信じてる 信じてる 君を信じてる  MOVIE

本日の映画は
めでたく日本ではDVDスルーと相成った
「SPY」

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です。

この映画を存在を知ったのは昨年の8月のこと。

海外映画レビューサイト「Rotten Tomatoes」で
94%という高い支持率を得ていながら
その後一向に日本公開の目途が立たたず
思わずmixiで
「なんでやねん!」と愚痴ったところ、
映画好きのマイミクさんから
「出演俳優の知名度人気度ともに日本ではイマイチ、
題材も、見ればグイグイ引き込まれるんだけど
プロモだけで興味を惹くにはイマイチ。」
とコメントされました。

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日本では知名度人気度ともに日本ではイマイチな皆様。


がーん。
そうだったのか。

…いやいや、
私が記憶する限りではジェイソン・ステイサム出演作で
日本では劇場未公開DVDスルーとなったのは
「デス・リベンジ」と本作ぐらいのはず。

まあ、たしかに単体で主演を張った「ワイルドカード」では
パンフレットが作られていなかったくらいですから
知名度人気度ともに日本ではイマイチなのかも…。

だからとは云え、海外俳優沼のお姉さま方の間では
「惑星一美しい男。※頭皮を除く。」の異名をとる
ジュード・ロウまでもが「イマイチ」と評されるとは…。

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現在ペプシのCMに出演中のジュード・ロウも往年の女性映画ファンにとっては
「かつてのイケメン俳優」なのでしょうか?


さように日本ではアメリカのコメディ映画が
受け入れられないと云うことなのでしょうか?
(英国人俳優が顔を利かせてますが、英国産ではありません)

思い起こせば、
この映画が公開された2015年は
空前のスパイ映画ブームの年だったはず。

それに乗り遅れたと云うのは
俳優の人気以前によほどのことではないでしょうか?

とまあ、再度愚痴ってみたところで一介の映画好きには
どうしようもないことで
遅ればせながら長期休暇(お盆休み)を利用して
新作DVDでレンタルしてきました。

あらすじを掻い摘んで紹介しますと





スーツケース型核爆弾を追う
CIAの諜報部員ブラッドリー・ファイン(ジュード・ロウ)は
コンビを組む内勤分析官の
スーザン・クーパー (メリッサ・マッカーシー) の通信による誘導で
ブルガリアのヴァルナに潜入。

難なく核爆弾の隠し場所を唯一知る
ティホミル・ボヤノフ(ラード・ラウィ)を
追い詰めることはできたものの
誤って彼を射殺してしまいます。

スーザンの的確な指示で何とかその場から脱出できたものの
唯一の手掛かりがパアになってしまいました。

しかし、その後のスーザンの調査でボヤノフが生前に
娘のレイナ(ローズ・バーン)に遭っていたことが判ります。

レイナが父親から核爆弾の隠し場所を聞いていたかもしれない
と判断したCIAはファインを彼女の家に潜入させますが、
今度はあっけなく見つかり返り討ちに遭ってしまいます。

その様子をファインの瞳に装着した
小型カメラを通し目の当たりにしてしまうスーザン。

どうやらCIAの情報が漏れているようで
レイナはトップエージェントの名前と顔を入手していることを
カメラの向こうにいるスーザンにほのめかします。

おかげで手持ちの諜報員を使えなくなったCIAはお手上げ状態。

このままではスーツケース型核爆弾はなすすべなく
犯罪組織に売却されてしまいます。

そこで内勤故レイナに顔の割れていないスーザンは
自分が現場エージェントになると
上司エレイン・クロッカー (アリソン・ジャニー) に申し出ます。

これまでデスクワークしかしたことないスーザンの起用に
一部からは反対の声を上がりますが、申し出は受理され
まずは核兵器売買の仲介人である
セルジオ・デ・ルーカ (ボビー・カナヴェイル) を追って
パリに向かうことになるスーザン。

はたしてただのアラフォーおばさんのスーザンが
危険な任務を遂行し世界を救うことができるでしょうか?


というハラハラドキドキの
正統派スパイアクションコメディ映画である本作。

オープニングクレジットと音楽
あからさまに「007」シリーズを意識して作られて
それだけでぐっと心を掴まれます。

と云っても「007」の焼き直し的なスパイ映画では
お話になりません。

それこそ日本では劇場未公開となってしまいます。

そこはそれ。
ちゃんと他との差別化を図っております。

2015年公開の他のスパイ映画を見てもお判りのように
「男性の(もしくはハニートラップ可能な美女のみに許された)領域」
とも云えるスパイの世界。

そこを敢えて
イケメン凄腕スパイブラッドリー・ファインをはじめ
ファインをライバル視する腕自慢の脳筋スパイや
リック・フォード(ジェイソン・ステイサム)、
インド映画に出てくるカーチェイスのような
華麗なるドライビングテクニックの持ち主で
女好きなアルド(ピーター・セラフィノーウィッチュ)
と云った現場で活躍する男性諜報員らを
ことごとく「おバカ」な人物として描き
容姿に自信がなく自他ともに過小評価され続けていた
40女のスーザンを「実は有能な人物」として描いているのが
この作品の面白いところです。

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ちなみにスーザンはこれまでのスパイ映画にありがちな美人スパイではありません。

元々、現場でのスパイ活動を陰で支えるスーザンの能力は
相棒のファインも認めているようにかなり高いのですが、
上司からはそれに見合う評価を受けていません。

年上の女上司からも「どんくさい中年女」扱いをされています。

ただし、それは彼女ひとりに限ったことではなく
どうやらCIA内においては
裏方である分析官チーム自体が
表舞台で活躍する諜報員と比べて
軽い扱いを受けているような描写がなされています。

ひょんなことからファインの後釜として
念願の現場に出ることになり
同じ分析官で親友ナンシー(ミランダ・ハート)と
手と手を取り合って喜ぶスーザン。

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諜報員となったスーザンはナンシーとコンビを組むことになります。

花形部署とは云え、現場の諜報員がどれだけ危険で大変か
最も間近で見ている彼女たちでさえ
(特にスーザンはパートナーを殺されています)
あれほど外勤に憧れるというところに
CIA内における差別問題を感じずにはいられません。

なにしろ彼女たちのオフィスの環境は
パリの場末にある肥溜めホテルより劣悪なのです。

諜報員らが華やかに世界を飛び回っている裏で
分析官チームは天井裏には蝙蝠、
室内にはネズミが大量発生するようなオフィスで
働かされているのです。

現実は非情です。
こんなところにも差別は存在するのです。

しかし、念願の諜報員になったところで
待遇が画期的に良くなるわけではありません。

それが証拠にパリに潜入するスーザンに支給された
はじめてのスパイ道具は

「防犯用の笛」に見立てた指紋認証付き吹き矢(毒針入り)、

一見「除菌スプレー」に見える
セキュリティ・システムを無効化する催涙スプレー、

「お尻拭き」に見立てたクロロフィルム、

「緩下剤」の薬瓶に入った解毒剤、

暗視スコープ付き腕時計は「フォーエバー・フレンズ」の写真入り
と云う華麗なるスパイの世界などほど遠いものばかり。

いくら独身女性が旅行に持ち歩きそうな品を
用意したとは云え非道すぎます。

文句を云ってもバチはあたらないと思います。

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武器担当に対し婉曲に抗議するスーザン。そこまで卑屈にならんでも…。

長年ファインの相方を務めてきたスーザンには
自分がどれだけ非道い扱いを受けているのが丸わかりです。

昨今、日本のマスコミでは何かと持ち上げられている
アラフォー女性ですが、現実何てこんなもの。

かようにスーザンがいくらCIAに貢献しようとも
アラフォー女性がちやほやされるなんて
ほんの限られた美魔女に許された特権であり
所詮は「女性は見た目が10割」と云うことを思い知らされます。

本作の監督であるポール・フェイグ監督は
最新作であるリブート版「ゴーストバスターズ」でも
オリジナルでは男性が演じた主要キャスト全員に女性を配し
女性差別主義者から激しい批判を受けたそうですが、
本作も女性問題の観点から見るとまた違った見方ができそうです。


女装した男性歌手ヴェールカ・セルヂューチュカの起用もそういう思惑から?

と云っても私はそこまで頭の方が良くないので
深い考察は別の方にお任せいたします。

まず見終わって思ったのは
少女漫画のフォーマットに則っているなあ…
です。

我がことながら安い感想ですね。

この映画におけるヒロイン、スーザンは
周りからも女として扱われず
自分に対しても自信が持てない典型的な地味ヒロイン。

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見た目はこんなんだけど女子力は高いよ!ケーキ作りもお手もの。チコリが隠し味。

年齢的に
「いつか私にも王子様が…。」は
「私なんて…。」と諦めてしまったところがありますが、
総合女子力は非常に高い女性です。

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自己評価がただならないほど低いヒロイン。

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親友は彼女を褒めますが、女性は意外とお互いを褒め合う生き物なのです。

そんな彼女が密かに恋しているのは
いつも彼女のそばにいて紳士的な態度で接してくれる
見た目も中身も超イケメンな王子様です。

ね、少女マンガでしょ?(それも昭和的な)

でも、彼女の秘めたる思いは王子様には伝わっていないし
彼女の方も王子様が振り向いてくれるなんて思ってもいないから
そんな雰囲気になってもすぐに自分から冗談にして
誤魔化してしまいます。

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女心の判らないニブチンなのかはぐらかしているだけなのか判らない王子様。

恋に臆病なヒロインなんです。

そんななか彼女にやたらちょっかいを出してくる男子が現れます。

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いきなり年下の女性に対し「おばさん」呼ばわりです。おいこら、ハイネック!

平然と彼女をブス呼ばわりし目が合えばケンカばかり

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でも、王子様とは違って本音で云いたいことが云いあえる相手です。

その割にはなにかとヒロインの目の前に現れ
「もう!いったいなんなの、あいつ!」
と、普段は大人しいヒロインをイライラさせる相手。
少女マンガにはつきものですよね、こういう男子。

口では「お前とは絶対ヤれない。」とか云いながらも
(少女マンガではそんなあけすけな表現がしない)
定石通りなら彼こそが本命?と云うダークホースです。

他にも女の子と見れば誰彼かまわず口説いてしまう
女たらしにやたら気に入れられ付きまとわれます。

気が付けばなんだかモテモテのヒロイン。

これを女性ヒロイン至上主義って云うんですか?

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なんやかんやとモテモテです、ヒロイン。

さらには高慢ちきで意地悪なライバルも登場。

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しかもヒロインのことを見下しよる。

男っ気がなくなって3年と4か月。
ここに来ていきなり訪れたモテ期に
戸惑うヒロインの恋の行方はいったいどうなっちゃうの?





これ!これですよ。

で、最終的には王子様とではなくツンデレ男と
もれなくどうにかなっちゃう…と。

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え?そうくる?

この映画のジェイソン・ステイサムなんて
口を開けば自分の自慢話ばかりで
女子のみならず同じ諜報員仲間からも陰でバカにされているような
「おバカ」男子です。

その自慢話ときたら

目隠しで水上スキー
中年すぎてピアノ
自分で心肺蘇生
目からガラスを自分で抜く
高層ビルから飛び降りコートをパラシュートにして両足骨折
飲んだマイクロチップを排泄してPCを作る

で極めつけはこれ↓。

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速攻でスーザンから「それは無理でしょ!」とツッコまれました。

他にも必要とあらばオバマ大統領の影武者にもなります。

私的には「中年すぎてからピアノ」がツボですね。

スーザンには「何云ってんの?こいつ?」みたいな
扱いを受けてしまいますが、
こちらといたしましては
元々ジェイソン・ステイサム見たさにDVD借りてきていますからね。
点も甘くなると云うものです。

終盤、ファインもアルドも
あっさりとフェイドアウトしていく中
いつまでもスーザンとナンシーにつきまとい
「…よもやこいつどさくさに紛れて
女子会に参加するつもりではあるまいな?」
と思わせるところもステキです。

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大好きなファインからディナーの招待を受けておきながら

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親友との夕食を優先するスーザン。いい女ですね。

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…ってなんでハイネックまで一緒についてくるの?

流石にそんな野暮なことはせず
散々カッコつけて退散するフォードでしたが、

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海よ俺の海よ 大きなその愛よ♪…ですね。(実際は湖)

エンディングを見る限り
結局女子会に乱入してそのままベッドに雪崩込んだ模様。

エンドクレジット後

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流石、ポール・フェイグ監督。エンドクレジットもいっさい手を抜いていません。

におまけ映像が付いていますが、
この後いったいどうなっちゃうの?

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これが最後につくことでほのぼのとした気持ちで映画を見終えることができます。

確かに一見すると、男性キャストも女性キャストも
「イマイチ」に見える映画かもしれませんが、
それだけで見落とすのは惜しい映画です。

続編ができればぜひ日本劇場公開に!!

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