2012/2/11

日本男児とは、具体的には、「国と家族は、俺が守る」と言い切れるような男子を指すBYwikipedia  MOVIE

本日は
2月だからなのか建国記念日だからなのか判りませんが
二二六事件を背景に
将校と貧農の娘が織り成す
ちょっとばっかしお堅いラブストーリー
「動乱」を見ました。

クリックすると元のサイズで表示します
 
 


主演が高倉健さんなので
地味とは云いながらもここは男の世界。

amazonの商品説明の文章をそのまま引用すると

「舞台は経済恐慌と凶作が重なり庶民が苦しみを強いられていた昭和初期、陸軍内部は皇道派と統制派に分裂し、宮城大尉(高倉健)ら皇道派の青年将校たちは、昭和維新を目指すようになる。そんな中、宮城はかつての部下の姉で今は娼婦に身売りされた女(吉永小百合)を妻に迎え入れる。しかし彼はなぜか彼女を抱こうとはしなかった…。昭和11年2月26日に勃発した226事件をクライマックスに、男と女の哀しい愛の姿を壮大な叙事詩2部編成で描いた森谷司郎監督の意欲的超大作。226に関する経緯や軍人たちの描写は紋切り的ではあるが、そうした不満を凌駕するほどにストイックな大人の愛の描出がお見事。

と、ありますが、
この映画の肝は二二六事件そのものやその背景ではなく
二二六事件事件を挟んで描かれる
2組の男女の愛のありかたにあると
(私は)見ました。

この映画では2組の男女が対比的に描かれています。

1組はもちろん高倉健さん演じる宮城啓介大尉と
吉永小百合様演じる溝口薫ペア。

度重なる不幸から何度も薫を救い出す宮城大尉ですが
薫に対しては常に敬語で語りかけ
同じ屋根の下で暮らそうとも指一本薫に触れることがありません。
籍すら入れてはくれません。
それを一度は娼婦に身を堕としたことのある薫は
「私が汚れているから?」と、激しく悩むのですが、
たぶん、それは彼が高倉健だからだと思います。
だって、健さんって見るからに手を出すの我慢しそうなんだもの。
心の中ではどんなに悶えていようとも
女には判らぬ理由で自制していそうなんだもの。
それが日本人ならみな憧れる高倉健さんなんだもの。
そうは云っても、この2大スターを揃えて
それだけで終わろうはずもなく
二二六事件決行前日まで
全く薫に手を出さなかった健さん…もとい宮城大尉も
やっぱり中身は男です。
大事の前に小事を軽んじることができなかったのか
映画もいよいよクライマックスに向かっていく中
ようやく2人はベッドインならず時代が時代だけに布団イン。
ただし、このシーンは
ひたすら小百合さまが喘ぐ顔の表情だけで編集されており、
安心してお茶の間で見れる反面
なんかかんや云っても
この映画は小百合様あっての映画であることを
否応なく感じさせてくれます。

さて、こんなストイックな年上カップルに対して
対比として出てくるのが
野上光晴(にしきのあきら)
高見葉子(桜田淳子)ペアです。

ラブラブ恋愛中の若い2人にも二二六決行の日が訪れます。
勝てば官軍負ければ逆賊となる戦いを前に
葉子には一切の事情も告げず
二二六事件の前日に籍を入れてしまう光晴。
晴れて2人は夫婦にと思うまもなく二二六。
おかげさまで結婚後、葉子が始めて逢う旦那は檻の中ですよ。
二二六以降、国賊の嫁として
友人やご近所さんにハブられ
実家の両親にも肩身の狭い思いをさせることとなり
「私、どうすればいいの?」
と、嘆く葉子に光晴がかけるのは
「野上家の男の子を生んでくれ。」
と、本人にとっては理に適っていても
葉子にとってはあまりに思いやりのない言葉だけ。
既に婚前交渉済みなのも慌しく籍を入れたのも
結局は
「もし自分が国賊として死刑になったとしても
家の名前は残したい」
という男のエゴイズムだったのです。

葉子さんにしてみれば
幸福の絶頂からいきなり突き落とされたようなものです。
しかも夫自らの手で。

確かに、昭和維新決起後のことを考慮に入れて
籍を入れることも
その身体に触れることさえぎりぎりまで耐えた
(たぶん、最後の夜のもちゃんと避妊してそう)
宮城大尉の行動も男のエゴイズムちゃそうなんですけど

でも、女の方からすれば
宮城大尉の生き様の方が
最後に「あなたの妻になれて幸せです。」
     (↑小百合様が業を煮やして自分から籍入れてきた)
と、見送れるってもんじゃないですか。



そういえば
懐かしのアニメ「宇宙戦艦ヤマト」の最終話では
亡くなった森雪に向けて
こんな古代進の告白シーンがありました。

クリックすると元のサイズで表示します

「はじめて会ったときのことを覚えているかい。地球防衛軍の司令部で逢ったときから
ボクはキミが他人に思えなかった。ヤマトに一緒に乗り込めたらなあって思っていたんだ。
その後キミに対するボクの気持ちは自分で気づかぬうちにどんどん大きくなっていった。でも、ヤマトの使命を考えると、ボクにはそれが云えなかった。」


これですよ。
使命の前には己の恋情もグッと堪える。
日本男子たるものこの心構えですよ。
これぞ、宮城大尉の生き様です。

「Space Battle Ship YAMATO」の
ワープのどさくさに紛れて森雪襲ってるような
どこぞのバカ古代進とは生物学的にも違う生き様、生き物です。

高倉健さんも80に差し掛かった今
かような日本男子は絶滅種なのですか?

昭和とともに日本男子もまた
過去の遺物に成り下がったように思えてなりません。


それにつけても
吉永小百合様の美しさは古今東西もってしても敵なしですね。
 
 
 
0
テーマ: 映画感想



2012/2/14  11:54

投稿者:あゆか

この時代の女性も
たとえ娼婦に実を落としても
本当に好きな男を再会した後は、
襲われそうになれば
自殺を図っても身を護るくらいの気構えを
見せてくれるので
やはり男女ともに貞操観念が時代とともに
変わってきているのかも。

まあ、この映画では健さんが特別であって
ゲスい帝国軍人さんも結構出ています。
だからこそ、二二六を起こすのですが…。

2012/2/14  2:48

投稿者:せー吉

最近のヤングの草食系とはまた違うんでしょうが、どちらにもハートCDトラブルピーチのナンパものでも見て男子たるものを勉強して欲しいですな〜タバコブタ

若いときから健さんファンになったけど、これ長いからっていまだに未見です目汗

コメントを書く


名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL




teacup.ブログ “AutoPage”