『僕の初恋を君に捧ぐ』 青木琴美
「八歳の夏僕は最低な約束をした。
だって知らなかったんだ…好きになっちゃいけないって。
無駄だって。
僕の人生にはタイムリミットがある」
八歳の頃、とある病院で出会った種田繭と垣野内逞。
淡い恋心を抱く二人は偶然、心臓の病気で逞が二十歳まで生きられないことを知ってしまう。
失意の中、守れない約束だとわかりながら、結婚の誓いをする二人。
しかし、成長をかさね、逞は、次第に繭と距離をおくようになる…。
惹かれあいながらも、
抗えない運命に悩み苦しむ二人の“初恋”の行方は―。
久々に切なくなる本に出合えました。
今、映画化で話題の原作コミックのノベライズ。
映画の主題歌を歌っている平井堅さんの曲も映画にマッチしていて
さらに切なさが増してくる。
大切な人が死んでしまったらどうしよう・・・とか、
大切な人を残して自分が死んでしまったらどうなるのだろう・・・
と、やりきれない哀しさでもがく主人公の痛みが
ひしひしと伝わってくる。
ここからはネタバレです☆
ラストの”遺言”の手紙が泣けますよ。
残された が数年後に結婚をし、子供をもうけ、
遺言どうりに新たに家族を作り、生きている。
けれど、絶対に忘れることができない初恋を胸に、
今を生きている。
ふとした瞬間に、フラッシュバックのようにあの初恋の思い出が
あふれ出てくるなんて、切ないだろうなぁ・・・。
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