穂村 弘『もしもし、運命の人ですか』★★★☆☆
間違いない。
とうとう出会うことができた。
運命の人だ。
黙々と働く昼も、ひとりで菓子パンをかじる夜も、考えるのは恋のこと。
あのときああ言っていたら…今度はこうしよう…延々とシミュレートし続けた果てに、「私の天使」は現れるのか。
穂村弘さんのエッセーで、恋のことを面白おかしくかかれている。
あ〜、男の人(穂村さんだけかもしれないが)は、こんなふうに考えているのか、
こんなことで、恋に落ちてしまうのか、とか
独特なロマンティックな妄想が、とても面白い。
たとえば、「トキメキ

」を持続する方法の提案として・・・
年齢も本名も知らない夫婦。
お互いを「まあくん」「ちいちゃん」などとあだ名で呼び合っている。
そして、毎年の誕生日に「贈り物」として一つずつ互いのことを
教えあう、というのだ。
1年目は血液型。
5年目は年齢。
そして、五十年目の死の床で。
「お前の名前を教えておくれ」
「ちか、あたし、ちかっていうの。あなた、死なないで」
「ちか・・・・・・・、いい名だ。ぼくはまさる」
「まさる」
「ありがとう、ちか。君のおかげで幸せな人生だった」
「まさる」
「ちか」
と、固く手を握り合って最期の時を迎える。 (一部引用)
こんな提案には、唖然

とするけれど、なんだかこんなばかげた発想って、面白い!!
毎回、恋をするたびに、「あ!この人が運命の人かも

」って勝手に思い込み、そのひとにまっしぐら。
いろんな恋の醍醐味(?)満載!!
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