2018/6/11

4472:トレイン  

 計測開始ポイントを通過するとロードバイクの流れは一気にスピードアップした。同じスタートグループに属する参加者は概ね脚力が近い。

 すぐ目の前には同じチームのメンバーの背中があったので、しばしその後ろに付けて走ることにした。そのメンバーは1時間20分切りを目標としていて、私よりも脚力が高い。

 あまり長く付いていってしまうと、後半で脚の余力がなくなる可能性が高いので、「切り離しポイント」を探りながら、序盤を走った。

 心拍数は170程度で抑えて、スタートからの平均パワーも220ワット以下で抑えた。序盤は脚にまだまだ余力があるので、レースの雰囲気にのまれてしまうと、無理をしがちである。

 後半でもペースが落ちなければ1時間25分は切れるはずであるが、終盤で脚が切れてしまうと、タイムは伸びない。

 スタートしてから3kmほどでチームメンバーの背中から外れた。その後は通過していく幾つかのトレインのうちからペースが合いそうなトレインを選択して、その後方に付かせてもらった。

 先月行われたチームでの試走では、そのほとんどを単独で走った。しかし、本番ではトレインが数多く流れているので、ペースが合うトレインに乗せてもらうことができる。

 そのため、富士スバルラインの料金所から走る試走の時よりも、500メートル距離が長い本番の方がタイムが良くなることが多い。1ケ月前の試走時のタイムは1時間26分25秒であった。できれば本番では、試走の時よりも2分ほどタイムを縮めたいと思っていた。

 トレインに乗せてもらっていて「少し速すぎるか・・・」と判断すると、そのトレインから降りて、新たなトレインを探した。

 ちょうど良いトレインがない時は、すぐ前を走る参加者の背中を目指して走り、追いついたらかわして、すぐその前の参加者の背中を目指した。

 やはり、単独走よりもペースを維持しやすい。しかも周囲の参加者は脚力が近いので、その流れの具合はちょうど良かった。

 サイコンに表示される走行距離はその数字を着実に上げていった。Mt.富士ヒルクライムでは5kmごとに大きな看板が道の左側に設置されている。

 5kmを通過した。概ね当初予定していたペースで走ることができた。昨日チームメンバーと一緒に樹海台駐車場まで走った時には体が重く感じられていたが、今日は比較的体が軽かった。

 5kmから10kmまでもほぼ同じ感じで走った。トレインに乗っては降り、しばし単独で走ってから、また別のトレインに乗せてもらった。

 Mt.富士ヒルクライムは斜度の変化があまりなく走りやすい。それでも斜度は微妙に変化する。私は身長が高く体重が重めである。なので、斜度が緩むとぐんぐんとスピードを上げて、斜度が厳しめになると、あまり無理をせずにやり過ごした。

 10Km地点の経過タイムは36分26秒であった。概ね予想していたタイムであり、一安心である。同じペースで走れれば、20km地点で1時間13分ほど、残り4kmは平坦部分もあるので12分以下で確実に走れるはずである。

 10km地点を通過してしばらくは順調であった。しかし、15km地点を示す看板を心待ちにしている頃合いであった。

 右脚の太ももの裏側に違和感が生じ始めた。これは明らかに筋肉が攣る前兆であった。軽い痛みの瘤が筋肉の中に形成され始めていた。

 「まずいな・・・ここで本格的に筋肉が攣るとすべてが終わる・・・」と恐怖心が心のなかにふつふつと湧きあがった。

 ギアを軽いものに切り替えた。そしてケイデンスを少し高めにして、パワーを少し下げた。「頼むから攣らないでくれ・・・」との願いを込めながら、「回転型走行」で15km地点を目指した。 



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