X-JAPAN 活動再開の第一弾ライブとなる 攻撃再開2008 I.V. 〜破滅に向かって〜
東京ドーム3days公演の第一夜。 『 破壊の夜 』が開催された。
興奮さめやらぬうちに 簡単にライブレポート風に書いてみる。
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過去に日本人アーティストとしては 初の東京ドーム3days公演を成し遂げているものの
現在のYOSHIKIの身体の状態を考えると、あまりにも無謀ともいえる連続公演だ。
椎間板ヘルニア 両腕の腱鞘炎などの爆弾を抱えているのだから。
冷たい雨の降る東京ドームの外には 開場予定時間になっても中へ入れず多くのファンが雨をしのいでいた。
YOSHIKIの開演前の入念なウォーミングアップのために 開演が一時間遅れることは
過去のライブからも珍しい事ではない。
しかし、今回は機材トラブルなども大きく影響してリハーサルまで遅れた。
前代未聞の約2時間も遅れての開場・開演となった。
客席が埋まり終えてからしばらくして 場内の客電が落とされ
あちらこちらで色とりどりのペンライトの灯りが揺れている。
クラシックバージョンの『 THE LAST SONG』が会場内に流れ始めた。
いよいよ、破壊の夜 の幕があがる。
ステージ上にTOSHIのシルエットが浮かび上がり 10年前のラストライブで演奏された
この曲を歌い上げる。ここから新たにスタートするかのように。
そして曲は『 Rasty Nail 』へ移りTOSHIのシャウトが天井高くこだまする。
鈍く銀色に輝くチタンのドラムセットを激しく叩く YOSHIKI。
レスポールを肩から下げて 黙々と音を刻んでいくPATA。
ビジュアル・演奏ともに磨きが掛かったHEATH。
スクリーンに映し出されている過去の映像と音源で蘇るHIDE。
僕の眼前にはあの5人が確かに映っている。
これこそ、X-JAPANだ。
そしてRasty Nailが終わり、TOSHIがYOSHIKIのそばへ駆け寄りファンへ向けて
『ずいぶん、またせてすまなかったなぁ。』『YOSHIKIが遅れちゃって。』
などと、2人でおちゃめなやりとりを交えながら MCを続ける。
やがて次の曲がはじまる。
WEEK ENDの途中で歌声が涙で潤んでいる事に気付く。
盟友とのこれまでの様々な思い出が浮かび、感極まったのだろうか。
YOSHIKIもなにか感情を押さえ込むように ドラミングが激しくなる。
『SCARS』 『Silent Jealousy』へと曲は進み ここでゲストギタリストとして
LUNA SEA のSUGIZOが演奏に加わる★
復活ライブでゲストとして招かれるなら、彼だろうと予想はしていた。
昔からもっともHIDEに可愛がられていた事は ファンには先刻承知。
客席はさらに盛り上がりを見せていく。
SUGIZOが奏でるHIDEのパートはその音まで完璧で PATAの刻むサウンドとも
実に見事に息があっていて とても驚いた。
一瞬、HIDEの姿がオーバーラップして見えてしまうくらいなのだ。
彼にとってとてもプレッシャーが大きいだろうなと思っていたら
なんのことはない 笑みを浮かべて実に楽しそうに愛器のエクリプスで完璧な演奏を最後までやりきった。さすがである。
Silent Jealousyが終わり、歓声が響き渡るなか
ドラムセットから立ち上がったYOSHIKIがシンバルを持ち上げ ドラムを破壊しはじめた!!!
すぐに舞台袖へと避難する他のメンバーをよそ目に 次々と破壊していく。
破壊し終わって 客席へ向かってガッツポーズを決めてステージを後にした。
ステージ上が暗転してからしばらくして、HIDEの部屋がはじまる。
繰り出すダンサー隊。HIDEのボーカルにPATA HEATEが演奏に加わり
ステージを所狭しと 移動しながらエキサイティングなプレイを披露した。
場面はかわり アコースティックギターを抱えた TOSHI PATA
そしてベースで参加のHEATHとで あのなかよしトリオのコーナーが復活。
和やかなTOSHIのトークからアコースティックに編曲された『Say Anithing』が演奏された。
ソロコーナーのトリを飾るのは YOSHIKIのピアノソロ。
真っ赤な薔薇の花束を両手に持ってゆっくりと ステージ中央から
アリーナ席へと延びる花道?へ歩み寄って 客席へ薔薇を投げ入れる。
ピアノへ向かい 今回は短めだが美しくも激しいピアノソロを奏で終わり
そのまま、HIDEに捧げた曲。『without you』のイントロへと移り変わる。
やがてTOSHIのヴォーカルが加わり、『キミがいなくても、キミとの大切な思い出を胸に明日を強く生きていく。』そんな美しくも儚いバラードナンバーだった。
YOSHIKIが TOSHIのMCのバックで『I.V.』のサビの部分をスローテイクで弾き始め
TOSHIがゆっくり歌った後に続けて、ファンもゆっくり歌っていく。
みんなで歌の練習? のようなひと時でメンバーと開場のファンがひとつになっていくようだ。
そして PATA HEATH ここで再びSUGIZOも加わり奇跡の新曲 『I.V.』が披露される。
タイトでヘビーなベースサウンドを基本に 流麗なドラム 超絶技巧で刻むギターと唸りを上げるギターサウンドにTOSHIの低音から高音までの幅広いヴォーカルが命を吹き込んでいく。
曲が終わり、ここで大役を果たしきったSUGIZOが右腕を高く突き上げて大歓声に包まれながらステージを後にする。
曲はHIDEのつまびくアルペジオで静かにはじまる 『 紅 』へと。
『 くれないだー!!!』 この掛け声とともに、一気に激しい疾走感あふれる演奏に。
そして 本編が終了。
メンバーがステージを後にしてからしばしのインターバルの間、スタンド席からウエーブが発生。
客席全体へと大きなうねりのごとく、広がっていく。
薄暗いダークな感じのステージにメンバーが戻り アンコールがはじまる。
なんと、30分にも及ぶ大作『 ART OF LIFE 』の演奏がはじまった★
さらに驚いたのは 3Dホログラムで等身大のHIDEをステージに再現している。
激しい紅の後に 一曲まるまるドラムソロのようなハイスパートナンバーのART OF LIFE。
本編の途中から顔色が悪く感じられていたYOSHIKI。
このライブまでかなりの激務と疲労で もはや精神力のみで演奏に挑んでいるとしか思えない状態だ。
いつ、彼の体に異変が起きてもおかしくはない。
そしてその異変はついに 曲の前半パートが終わりドラムを叩き終わり
ピアノの即興パートへと移り変わるところで起きてしまった。
ドラムを叩き終わったYOSHIKIがそのまま、意識朦朧となって崩れるようにして倒れてしまった。
数名のスタッフに抱えられて運び出されていく。
会場内に流れる公演終了のアナウンス。
何がなんだかよくわからないような感じだ。
これから更に盛り上がっていくぞ! というところでぷっつりと途切れてしまった。
これぞ本当の 『 Longing〜途切れたMelody 』ではないか。
無事にこの3日間の日程をこなすことが出来るのか?
期待・興奮・熱狂・不安などなど、なんとも波乱の幕開けであった。