2018/1/30 | 投稿者: 鹿苑院

『マツコの知らない世界』の日本茶特集、面白かった。
見ていて一番うれしかったのは、3種類の茶葉の匂いを嗅いだマツコさんが「あぁ、違う!」と声を上げていた時である。
実に日本茶は茶葉にせよ抽出液にせよ、産地や品種や銘柄によって香りも味も違うものだが、そんなことにまったく無頓着に「お茶の違いなんてわからない。どれも同じでしょ?」と言ってしまう奴が世の中にはわんさといる。

そういう人間がすべての飲料について同じ態度なら僕もそれ以上文句は言わないが(哀れだなとは思うけど)、これがコーヒーや紅茶やワインになると途端ににわか評論家に変身して「モカはああだ、ブルーマウンテンはこうだ」とごたくを並べ出すのは醜悪を通り越して滑稽でさえある。

日本人でありながら日本の誇るべき文化である日本茶になんら留意せず、コーヒーや紅茶やワインについては違いがわかるふりをしたがる手合いの姿を見ると、明治以来の日本人の欧米コンプレックスはまだ治っていないのだと嘆かわしくなる。
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2018/1/28 | 投稿者: 鹿苑院

戦国時代前半の中国地方の歴史は面白い。この分野で小説の主人公になるのはやはり第一には一代の英傑・毛利元就である。第二にはその毛利に抗い続けた尼子の忠臣・山中鹿之介だろう。
初期の頃は中国地方は尼子と大内の二大勢力に大きく分かれ、毛利などはその時々の情勢であちらにつくかと思えばまたこちらを繰り返していた小豪族連の一つに過ぎないが、両雄の一方たる大内家が小説の主人公になることはほぼ無い。
主人公になれないのも道理で、大内義隆は厭戦家で遊び暮らしていたら勝手に自滅したようなもので、武勇も智謀も無いのだから大衆受けしないのだ。そのいわば困難な素材をここまで読み応えのある一冊に仕上げた作者の手腕に敬意を表したい。

作品は大内義隆の側近・冷泉隆豊の視点から語られる。武骨者で容貌魁偉なために貴族気取りの義隆には疎まれ、諫言もことごとく無視され続けるのだが、隆豊は腹を立てながらもこのどうしようもない主君への忠義を捨てない。
武断派の首領たる陶隆房の謀反の兆しが見え始めてからも、義隆に隆房誅伐を進言しては却下され続ける。あまりの義隆のだらしなさに、読んでいるこっちが「むしろ隆豊は陶隆房に同心して義隆を討てばいいのでは?」と言ってやりたくなるぐらいだが、彼は決してそうせず、衣川で義経を守りながら闘死する弁慶のような最期を迎えるのだ。
極端に文事に傾いていく大内家の中で、武断派でありながら謀反人陶隆房に加担せず、あくまで武士として自分を冷遇する主君を守って戦い、死んでいった武骨な男の生き様が心に響く秀作。
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2018/1/23 | 投稿者: 鹿苑院

林原めぐみさんのラジオにて、30歳のリスナーが最近になって梅干しのおにぎりを食べれるようになったという投稿をしていた。コンビニでそれしか売れ残っていなかったので渋々買ったところ、意外に美味しかったとのこと。
僕も先日、セルフうどんの店に入ったら梅干しのおにぎりだけ一つも売れていなかった。

まったく冗談じゃない。おにぎりで一番美味いのは梅干しなんだ。
僕も子供の頃は明太子なんかが好きだったが(まあそれはそれで今も好きだが)、そういうハイカラな物ばかりだといつかは飽きる。一周回ってどシンプルな梅干しが結局一番美味いという結論に、僕は大学時代ぐらいにはもう達していた。
白米の甘みを梅干しの酸味がさっぱりと整える。これぞ正タッグパートナーと言うべきじゃないか。山本小鉄には星野勘太郎、今中慎二には中村武志、堀江由衣には田村ゆかり、白米には梅干しである。

もちろんこんなのは好き好きなので、梅干しが一番美味いと思わないやつはダメなんだとまで言う気はさらさら無いが、いつも売れ残っているほどの不人気は非常に不当な評価である。
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2018/1/21 | 投稿者: 鹿苑院

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巨匠には失礼と思うが、吉川英治の『源頼朝』は期待はずれだった。武家政権の創始者たる頼朝公が、後白河院との冷戦を経ていかに国作りをしたのかが読みたかったのに、源平合戦ばかりに終始していて主人公もほとんど義経と言って過言でない感じだった。

その欲求不満を晴らすのには本書はうってつけだった。平家と義経亡き後、朝廷との距離をいかにとりながら幕府を始めたのかがよくわかる。特に右大将をすぐに辞任した理由のくだりを読んだ時、これこそ僕が読みたかった頼朝論だと膝を打った。

まあこんなマニアックな事に注目して読みたがる人間の方がニッチなのは承知しているので、血湧き肉躍る源平合戦絵巻を楽しみたい方には吉川本も悪くない。小説としてはとても面白いので、おススメできないわけではない。
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2018/1/18 | 投稿者: 鹿苑院

市から来た「男女共同参画に関する市民意識調査」のアンケートで、○をつけてくださいの選択肢の中に「行政や企業などの重要な役職に、一定の割合で女性を登用する制度を採用・充実する」とか寝ぼけたことを書いてたから、

「絶対にダメ。女性だからといってムリヤリ枠を作るべきではない。適任な女性がいなければ全員男性とするのが当然。逆もしかりで、適任な男性がいなければ全員女性でもいい。」

と書いておいた。

まったく、こういう発想がすでに性差別であることがなぜわからないのか。
僕は小学校時代、登校拒否の友達がやたらに先生からちやほやされるのを目の当たりにしてきたから、「優しくしすぎるのも差別だろう!」と叫びたかった鬱屈が今もこうして顔を出す。

余談だが、歴代内閣の顔ぶれを見るとやはり、どうしても女性の大臣を入れないといけない暗黙のルールがあるんだろうなと思わざるを得ない。
殊に現在の総務大臣などはひたすらに女性であることだけを武器にやってきた人で、それ以外の能力など何もなく女性らしいヒステリーで国家・国民の害になることしかしてきていない人物である。およそ国務大臣の重任にふさわしくなく、どうせ女性だからというだけで大臣になったことが明らかなのだから一刻も早く更迭するべきである。
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2018/1/18 | 投稿者: 鹿苑院



今思うとモルツ球団って夢のチームだったな。
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2018/1/13 | 投稿者: 鹿苑院

南朝正統論が日本史のスタンダードになるには、水戸学の発生を待たねばならない。それまでは現存する朝廷が北朝である以上もちろんこちらを正統とする論が常識であり、ましてや足利幕府が継続していた時期においては新田義貞や楠木正成といった南朝方の武将は逆賊扱いされていた。

さて、13代足利義輝の時代といえば幕府も衰えの色が見えているが、楠木氏が逆賊であることは変わらない。そんな時代の楠木氏に長譜(ちょうあん)という人物が現れた。正成以来の兵法などは持ち合わせていないが、書が堪能であったことから松永久秀、織田信長、豊臣秀吉の右筆を務めた人物である。
松永久秀という人物はマクロ視点からは極悪人とされるが実は家臣に対しては好人物で、長譜の頼みに応じて朝廷に働きかけ、楠木氏の朝敵指定を解除している。

ここに朝敵ではなくなった楠木氏が、さらに忠臣の代名詞にまで後になったことを考えると、人物の評価とは絶対的なものではなく意外にその時々の世相による曖昧なものであることがわかる。
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2018/1/7 | 投稿者: 鹿苑院

星野仙一さんが亡くなった。巨人ファンではない僕にとって、昭和のプロ野球のスターといえばONよりも星野仙一であり、当時中日ファンだった僕には星野さんが阪神の監督になった時は本当にショックで寂しかった。

万年Bクラスの弱いチームも星野さんが監督になると強くなる。阪神も楽天もまずはノムさんが監督になって下地を作り、後を託された星野監督が本格的に強いチームにするという図式だった。
まだ中日ファンだった僕は2003年の星野阪神を、やや苦々しさの混じった複雑な思いで見ていたが、うかとすると阪神ファンになってしまいそうなぐらいにあの年の阪神は魅力的なチームだった。万年最下位のダメ虎が見違えるように強くなり、その後今に至るまで優勝を狙えるチームであり続けているのは間違いなく星野監督の功績だ。

もし僕が今も中日ファンだったら、多くの現役ファンと同じように心からこう言っただろう。
「もう一度、ドラゴンズの星野監督を見たかった」と。

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2018/1/5 | 投稿者: 鹿苑院

正月に行ってきた所。
MV中に出てくる神社にも参拝したが、ここの絵馬はSKE関連の願い事(誰々が選抜メンバーに入れますように、とか)がほとんどを占めていて、何の神社なんだかわからなくなるほど。その理由はこの曲の存在である。こういう事に目くじら立てるほど無粋ではないので大いにやればいいと思う。曲もなかなかいい。

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