玄関先に「どうだんつつじ」の植木がある。
娘は散歩に行くたびに、その植木の葉っぱを1枚むしり
ポケットに入れて行く。
初めの頃は ただただ葉っぱを持ち歩きたいだけだと思っていた。
毎日毎日 出掛けに葉っぱをむしってはポケットに入れ
帰ってくると玄関先に捨てていた。
今日、午前中に公園に遊びに行くときも
娘は葉っぱを1枚むしり持って行った。
途中で「これ、もってて。なくさないでね。」と私に その葉っぱを預けた。
公園に着くと近所の保育園のお友達が2クラス遊びに来ていて
大勢の子どもがわんさかいた。
娘は保育園の子どもたちに混ざりこみ 一緒になって走り回って遊んだ。
その中の4歳だというひとりの女の子が
娘と手をつないでくれたり、抱っこしてくれたり、一緒に滑り台をすべったりして
とてもよく遊んでくれていた。
彼女にはつい最近 弟が産まれ、小さい子が気になってしかたがないんですよ。
と、保育園の先生が教えてくれた。
女の子と手をつなぎながら、娘が私のところへ駆け寄ってきた。
「ママ、葉っぱちょうだい。」
先ほど私に預けた葉っぱをくれ、と言うのだ。
葉っぱなら公園にもたくさんあるのに…
そう思いながら、小さな葉っぱを娘に渡す。
「いっぱい遊んでくれたから、おねえちゃんにあげるの。」
そう言って小さな葉っぱを 先ほどからよく遊んでくれている女の子にあげていた。
女の子は
「わぁ!小さくてつやつやしてる!
キレイな葉っぱをありがとねっ!」
そういって、娘が渡した葉っぱを喜び、他のお友達に報告をしていた。
そうか、わかった。
娘、ただ葉っぱを持ち歩きたいわけではなく、
おともだちにあげたかったのか。
その小さな葉っぱは 娘にとって「友情のしるし」なのかもしれない。
誰かおともだちにあげよう。
そう思いながら葉っぱを1枚持ち歩き、
渡すチャンスがなかった葉っぱを捨てていたんだね。
葉っぱを渡した娘、
とても満足そうな笑顔だった。
保育園の子どもたちに集合がかけられ、帰っていく時間になったとき
女の子は娘も保育園に連れて行きたいと言った。
先生が「それは無理だよ」と諭すと、涙を流して別れを惜しんでくれた。
そして、娘があげた葉っぱをポケットから出し
娘に見せながら
「また遊ぼうね!約束だよ!」
娘の気持ちは女の子にちゃんと届いていたようだ。
たった1枚の小さな葉っぱがつないだ「友情」。
娘が渡した「友情のしるし」。
また会えるといいね。