旅は大事だ!んだんだ。−“Leo”へ向けてのプロセス(2)  2018 "LEO"

ダンスと創作していて、振り覚えが早いことは頭と身体の連動が良く、空間を捉える感覚が長けているのだと思います。私も、一先ず、シーンの輪郭を作りたい時は助かります。

でも、先のブログでご紹介した勅使川原さんがキューバでの創作の報告会で仰っていました。

「視覚からの伝承ではなく、言葉による伝達によって、受け取る側が再構築することになる。」

単なる振りの受け渡しではなく、まずは言葉で踊り手に伝えてイメージを創造させるというプロセス。これはとても根気がいることですし、国が違えばより膨大な時間が掛かります。

また、こうも仰っていました。

「知識に対して疑いを持つこと。自分の身体を通すことで過去がある。」

私はこれについては、知識を「情報」、身体を「体験」だとすれば、まんま自分の音楽人生だと思いました。

旅が良い例ですが、いくら訪れる国の情報や国際情勢を頭に入れておいても、私が現地に入ってからは直観や本能的なもので動いていたように思います。

先のイタリア滞在中、最も直観が働いたのがこれ!オレンジと燻製したお魚のマリネ。

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南イタリアではオレンジがお料理に使われますが、これはシーズンだったこともあり、衝撃的なおいしさでした。

事前に得た知識(言葉)と実体験(感性・本能)。このギャップが旅の醍醐味であり、その後の再構築が私の創作そのものだなと改めて感じました。

その旅の中でもアフリカだけで12か国旅した体験が私には強烈だったわけですが、10月の”Leo”では、単にアフリカン・ダンスを太鼓でやりたいということではありません。

太鼓のリズム言語とダンスが一体となった祭り(儀式)をアフリカで体験してしまったことで、自分の太鼓からはどういった身体表現と空間が作れるだろうか。

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”Leo”に向けてリハだけでなく、こうして書き留めていくことで自分のイメージをより鮮明にしていきたいと思います。しばし、お付き合いを(*^^)v

王道!

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ミラノでアフリカン−“Leo”へ向けてのプロセス(1)  2018 "LEO"

6月末から7月頭に掛けて、1年半ぶりにミラノへ行ってきました。今回はカメルーンのダンサーと出会うことが目的の一つでした。

実は、イタリアへ行く前に東京で勅使川原三郎さんがキューバのダンスカンパニー「アコスタ・ダンサ」とコラボを行った報告会があり、そこで伺った話がとても印象に残っていて、勅使川原さんの言葉を何度も思い起こしながらミラノで過ごしていました。

「価値が保証されていないものをやる」

もうこれだけで、勅使川原さんのアーティストとしての生き方を感じさせるメッセージとして受け取りました。

私がミラノまで飛んでアフリカのダンサーと作業したからと言って、公演が企画される保証はないのですが、私にはタイミング良くこの言葉がど真ん中にあったので、そのプロセスからたくさんのイメージを獲得できました。

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事実、彼らはこれまでに出会ったアフリカのダンサーとは違う印象やスキルを持っていて、これからどう転ぶか分かりませんが、今の私のフィーリングと音に合っているなと感じました。

アフリカのダンサーというとアグレッシブでリズムに強い動きをイメージされるかもしれませんが、彼らはとてもナイーヴな一面があり、日本の『間』とは違いますが、時間と空間の使い方に柔らかなスペースを感じました。

もちろん、リズムに乗った時(オンビート)の身体の躍動感は「キターーー!」って感じで無条件に興奮します。でも、競ったらあかん!と自分に言い聞かせながら叩いていました。

まさに、”Power and Patience(パワー・アンド・ペイシェンス)”

「俺が太鼓を叩けば、女は踊る。そのうち女は遠くへ行ってしまう(トランスしてしまう)けれど、(一緒に盛り上がってはだめだ。)戻ってくるまで辛抱強く叩き続けなければいけない。」

これは私の亡き友人であり、シャーマンであるガーナのパーカッショニスト、アジャ・アディが教えてくれたメッセージですが、初めて聞いた時は、私自身が人を踊らせるほどのリズムを叩き出せなかったし、若さゆえに自己燃焼に喜びを感じていました。

太鼓は祭り。力強く、日本男児ここにあり。そして、ドヤ顔(笑)

こういったイメージは確かに保証された価値ではあります。自己燃焼系パフォーマンスは観ているお客さんが同調できれば良いのですが、太鼓の(音の)豊かさと音楽的な可能性を知れば知るほど、その狭義な解釈ではあかんなと思っていました。

もうこの迫力はどうよ!?まともにいったら足元を救われますよ💦

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ちなみにこれはドヤ顔ではありません。ドヤ顔はカメラ目線が基本(爆)チケット絶賛発売中!

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私はアフリカから太鼓におけるパワーの質を教えてもらったように思います。パワーはしなやかさであり、しなやかでないとパワーは生まれてこないと思っています。

W杯を観ても海外のプレーヤーのボールタッチが柔らかいこと。足元にスポッとボールが収まりますよね。あれは、足首を柔らかくしていないと衝撃を吸収できないと思う。専門じゃないけど・・・。

数年前におしゃれに入居者募集していたミラノの高層マンション。あっという間にモッサリしとる。これもある意味、価値が保証されていなかった!?(笑)

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