2010/11/2

あの川の上で  

 「ゆい、一緒に行こう」
これがあなたの口癖だった――わたし達はどこまでも一緒だよ

 

 高い橋にいた。
下を見ると小さな川が流れている。
その中間地点にわたしは立っていた。
 高い所にいるせいか、風が強かった。真っ白なワンピースが時々風によってなびき
その風が少しだけ出た肌色に触れた
冷たさを感じさせたのだろうか、少し寒さを感じた。
自慢の長い髪の毛もたまに口や目に入ったりした。その度わたしは、髪を耳の後ろまでやった
人一人いなく、耳が痛いくらいの静寂だったが こすれ合う木の葉がその静寂を破った。.
 ふと、空を見上げた
薄く雲がかかった所為か周りは不気味な暗さで、わたしはちょっとだけ鳥肌をたてていた。
 こうして空をみていると、思いだしてしまう…… 

 あの悲劇を

あの時も薄く雲のかかった空だった。
「ゆい、一緒に行こう」
目的も告げずに行こう、と誘う彼の最初の言葉。わたしは迷わず言う
「うん」
 そして、わたし達はずっと一緒だよ。心の中で呟いた
 隣には最愛の彼がいて、わたしは車の走行音が聞こえなくなる程
運転している彼を――廉(れん)を見ていた。
「おい、ゆい! そんなに見つめられると運転しにくいだろ?」
 わたしの視線に気づいたのか、こう言った
「いいじゃん見てても減るもんじゃないんだからぁ! 廉は恥ずかしがりやね」
「視線が気になるんだよ、ほら良いのか? お前への愛情が減るぞ?」
 こんな会話が延々と続いていた。一字一句忘れない 
 廉の死んだ日だから……
この楽しかった会話の後、わたし達は事故に遭ってしまった。
廉はわたしを残し先に逝ってしまった

 きっかけはこれ、今わたしが橋にいる理由

 手すりに手をかけ、足を乗せた。少しでも揺らせば落ちそうな程だった
「廉 今行くからね わたし達はどこまでも一緒だよ」
 
 ――カツン

 足音?
後ろから音が聞こえたような気がする。ふと振り返ると
 廉がいた
わたしは死んだのか?そんな錯覚を起こさせた
すらっとしたわたしの頭一個分大きい身長、茶色の髪に少し赤毛が混じったショートヘアー
大きな目の横にできた小さな火傷、そしていつも絶えなかった――笑顔。
間違いない! 山神 廉 わたしの知ってる あの頃の廉
 思わず漏れた言葉
「なんでここに?」
 小さくそして弱々しい声で言ったんだと思う。でも、なんでいるの?
死んだはずなのに……
廉の心臓が止まったのを何度も確認したのを今でもハッキリ覚えている
なのになんで?
「ゆい 俺は下になんかいないぞ?」
 この口調……
 こういった事がわたしの中にある廉だと確認させられる。
「俺はゆいを止めにきた そこから落ちたら目覚めてしまうからな」
 そう言うとわたしに手を差しのべた
正直、掴みたかった。一秒でも早く掴みたかったが、廉の言動がわたしを戸惑わせた
「何を言ってるの? それに何でわたしの目の前にいるのよ!」
「この手を掴め そんな所は危ないぞ」
 静かに、そして優しく言われる。
 戸惑っていると言ったが、やっぱり誘惑に負けた
わたしも手を伸ばした。
廉は優しく手を掴んだ
その瞬間、乱暴な力で引っ張られた。必然的に廉の胸に飛び込む形になっている

バサッ

覆いかぶさる音に少し驚きながらも嬉しくなって抱きついてしまう
自分も抱かれている事に気づいた。
こんなことされたら泣いてしまう――というより泣いていた。
「廉……」
「ゆい、一緒に行こう」
 わたしは頭がいっぱいで何も考えられなかった。
「うん、わたし達はどこまでも一緒だよ」
 廉に誘われ橋を渡った。
「それより何でいるの? もしかして幽霊だったり?」
 半信半疑。いや分かっていたのかもしれない
「ん?迎えにきたんだよ ゆいを天国までね」
 
 ここは何たらの川の上だってことを
 
 何かが切れたような音がした。そういえばわたしはこんな橋に来た覚えなどない

 そうして、わたし達の影は暗闇へと消えていっただろう……

 
小さな電球がゆらゆらと揺れていた。机の上にうつぶせになっている
ゆいがいた。
ゆいの体は冷たく、既に
息をしていなかった
 
 その冷体の脇から1枚のメモが落ちた。
こう書いてあった


            廉へ 

              「ゆい、一緒に行こう」
              
              これがあなたの口癖だった。
              
              わたし達はずっと一緒だよ
                   
                          
                              ゆいより
        

2010/2/10

andante♪  

こんにちは初めましてこんにちはー

マーブルと申します。

寄ってらっしゃい見てらっしゃいの、
ゆっくり歩いていこうあんだんて的な感じでこれから日記を
じゃんじゃんぼちぼち徒然更新していきたいと思ってます。

みなさんよろしければ暇つぶしにでも見てってくださいな^^

っていうか見てね。

アハハハハハアハハハハハヾ(゜∀゜)ノ



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