2007/9/16

『地球へ…』感想23  アニメ感想

暫定感想です。

第23話「地球へ」

「最終回」が目前!
感想もラストスパートです。
では参る!

――と勢い込んではみたものの、余りにも中身が濃ゆくて、どこから手を付けていけば良いモノやら...^^;
うーん、ここはやっぱりキース・アニアンから。

キースは表ではG・マザーに信奉しているようでも、心の底では欠片もその気がないことをジョミーに見透かされました。
ここまでの境地に至るまでの道筋は明確。
マザーが彼を「完璧な人間」として育てる為に仕組んだ全てが裏目に出ていた。
そしてシステムをプログラムされたたかが機械には、心の最奥の心理までは見抜けなかった。
これはでも普通の人間なら再洗脳でリセットされるか、それで廃人になるかのいずれかだと思います。が、キースの心を強くしたのは他ならぬマザーなのでした。

今回G・マザーとの謁見に於いて、マザーが人間に委ねる発言をしたことに対してキースは「こんなことは有り得ない」と動揺。
次いで何故ミュウ因子を根絶やしにしなかったのかを問うて、独り回答を得ました。
その回答を聴いて、キースがどう判断したのかはまだ明らかになっていません。

人間は強欲で愚かな生き物。だから強制が必要――キースはそう言葉にしています。
でも、G・マザーの布いた“SD体制”が、「人の理性が生み出した最後の砦」とはどうしても思えません。
簡単にいうと、G・マザーは力で個々を頭ごなしに抑えつけ支配する...893の親分のようなモノ。言いなりにならない人間は即処分。最悪、初めから存在しなかったことにされてしまう。
こんなことがいつまでも続けられる筈がないことも悟っていそうなんだよね、キースは。

ミュウの長・ジョミーからの再三に至る「会見」の提案に漸く是と首を縦に振ったキース。
会見場所は地球、ユグドラシア。
最後のワープを経て、ミュウ達が恋い焦がれた今の地球を目の当たりにした彼らの絶望は胸を突かれました。
――人が、生き物が生息する星には到底見えなかったから。
「こんなものの為に、我らは...」これがミュウの総意。それでも、彼らは地球に降り立つ。当初の目的を鈍らせない。

降り立ったミュウのメンバーの中に、トォニィとフィシスの姿もあり、フィシスは一人キースの元へ向かう。
そこでキースに「何故ミュウはトップ自ら前戦へと出向くのか」と訊かれる。トップが死ねば指揮系統が動かなくなる、と。
フィシスは答えた。
「私達は組織の為に生きているのではない。人には必ず死が訪れ、次世代に残せるのは自らの知識と想いと、僅かな希望」

そして残された者は先人の想いを指標としてその先を目指すのだ――。

この答えを聴いて、キースは「その思想が人類にあれば、この星もこんな風にはならなかったかも知れんな」と自嘲的に言った。
どこまでも食いつくようだけど、そんな思考を根こそぎ奪ったのは君が守ろうとしているG・マザー(コンピュータ・システム)と“SD体制”なんだよ。
で、ブルーの報復をしようと思ってやって来たフィシスだったけれど、何故か戦意喪失して「ブルーの死を忘れないで」とだけ言い残して去る。
キースは自分の生い立ちを全てこの時には知っていたから、本気で覚悟していたンだろうなぁ。彼女になら殺されても本望、とももしかしたら思っていたかもしれない。
でもそうはならなかった。
キースを育てたのはマザーであっても、キースの中に流れるDNAは、フィシスのもの。
「お母さん」とは呼べないレベルであっても、そこには紛う方無き「血の繋がり」があった。だから初めてナスカで会った時もフィシスはキースを振り切れず、キースもフィシスを殺せなかった。どころか心の片隅にはフィシスの姿があった。だからマザー・イライザはフィシスを模した姿になってキースを迎えた。

この後、極秘でキースはスエナに何らかの圧縮データを送信しています。おそらくは彼の「真意」がその中には込められていたと思われ(多分これが最後のオリジナルの布石かと)。

いざ会見の場で、予想通り水掛け論勃発。
地球代表の身でありながらも人間側の意見に否というキースの心をジョミーはしっかりと掴み取った。そしてキースはジョミー一人をG・マザーの元へと誘う。
ジョミーはその言葉に応じた。
ミュウ側の誰もが反対するのを「行ってみなければ何も掴めない」と言って。
フィシスもトォニィも、止めきれなかった。
これがどういう事態を引き起こすのか、原作を知る人間には判っているので一寸...;

しかしマントル層の辺りまで潜った場所にあの施設...(うひー;;)。
キースが名乗るとマザーの声が「承認」した。それを目の当たりにして
「『マザーに愛でられた者』か...」と素直に口にしたジョミーに対して、
昨日まではな」と返したのが、印象的。

深く深く沈むエレベーターの中で、マツカのことを謝罪するジョミー。口では「ただの手駒の一つ」と言いながら、心が泣いているキースにジョミーがそう訊ねると答えではなく、「サムが死んだよ」と言ったのは何故なんだろう?
単純にジョミーにとっても友達だったから、その事実を伝えただけなのか。それとも自分以外にサムの死を悼む者の存在が欲しかったのか。

やがてG・マザーの元にやって来たジョミーを迎えたのは、恐ろしいまでの「威圧感」だった。

――さぁ、いよいよ次週最終回です!
どこまでオリジナルで私達(原作を知る者)を「あっ」と言わせてくれるのか。それを楽しみにしています♪
そしてキースのあの言葉が聴けることを...v
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