2007/9/15

『地球へ…』感想22  アニメ感想

暫定感想です。

第22話「暮れる命」

感想ペースが落ちててごめんなさい。
まぁこういう時もあるさー! ってことで、言い訳はこの辺りにして、早速行きます!


今回はトォニィvsマツカがメーンでしたね。
マツカがここでキースを救って身代わり(ではないけれども)の様に命を手放したような演出をされていました。
マツカはキースの“心の最奥部分”を「観て」しまいます。彼の本心が著しく現実の彼の行動とは乖離していることを、普段は口にしない(言うと叱責されるから)彼でも、時には勇気を振り絞って直球勝負に出ます。けどいつも敗北。
今回もうっかりキースの心を観てしまったマツカ。いえ(意図的に)見せてしまった、とも思えるかな。
そこには逝ってしまったサムを悲しむキースの姿がありました。キースが耳にしているピアスがサムの血を固めて作った、いわば“遺品”であることも知りました。
だから「本当の貴方はこんなことを望んでいない!」とマツカは言い、でもやっぱりキースはいつも通り「私の心に触れるな!」としか言わない。

一方、仲間を殺され類を見ないほどの怒りに溢れたトォニィ。彼の怒りはキースを殺さない限りは納まらないとジョミーは判断し、トォニィの行動を黙認。
その機に乗じて、人質にされているミュウの因子を持つというだけで収容されている人々を辛くも救出。
これまで口やかましくて、ジョミーが右と言えば左、左と言えば右という長老が、今回ばかりは頑張った! 年輩者に錦を飾らせるなんてジョミー、粋だね!
で、この救出作戦を知らないスエナは、ある事実を掴んでジョミーに知らせようとする。でもジョミーはコンタクト拒否。目前のこと最優先と判断したのと、長老に任せた作戦が成功するであろうことを確信していたから。
そこにスエナが知らせようとした事実は無かったのだけど、結果的には皆が助かったので、オールオッケーかな。

さてキースの乗った船にまんまと潜入し、キースに対面し、これまでの恨み辛みを吐き出すトォニィ。そして能力で文字通りねじ伏せる。
殆どお花畑に行きかけてるキースを連れ戻すべく、ここでマツカが全力でトォニィと対峙する!
マツカがミュウであることに動揺しながらも、力を緩めることが無かったところにトォニィの憎しみの深さが伺えましょう。
キースは仮死状態。彼の指示を巡ってすったもんだが身内で勃発している真っ最中に
爆発音がして、艦内の人間がキースの元にやって来、目にしたのは息絶えたマツカと、彼が助けたキースの姿。
マツカは「自分が死んでも、貴方は泣いてくれるだろうか...」と思っていた。そして心の奥底にいる本当のキースは、マツカの死に涙しました。
...マツカは、満足して逝きました。
まぁ、彼の使命全うと言えばそれまでで。殉死、ってことになるのだろうけど...。

普通ならここでマツカに感情移入して「キースって実は良い(優しい)人なのね!」って心理に流されて、うっかりキースを支持しそうな空気が流れます。が、筆者の場合、前回散々こき下ろしたキースへの批判を、いかな「本当は優しい人」っていう擁護の言が出ようとも、撤回する気はこれっぽっちもありません!
指導者としての彼の姿が、一般人には重要なのであって、彼の素顔がどうこう...という感情論では解決も理解も得られないのですよ。
少し前に書いたように、キースは登り詰める必要があって、今その階段も登り切った処に座してる訳です。後、彼に残されているのはミュウの長ソルジャー・シンとの因縁プラスα。
この「α」にこそ彼の本来の目的がある――階を昇るのは単なる経路に過ぎない――。目的と言うほど、明快なものではない気もしますが。

それにしても、キースはこれで本当に「独り」になってしまいました。
彼の“本心”を知る人は皆無、心許した最愛の友は既に想い出という記憶の中にしか存在しない。
ところで、キースは今回の戦い前に、徹底的に人間全てにミュウ検査をしたみたいですねぇ。
国家騎士団であろうとも例外なくコルディッツ送りになっているようです。
この一件でマツカが何故自分を処分しないのか、と問うていますが、予想通り「利用しているから」と言われました。そして「戦いが終われば“処分”する」とも。
口ではそう言いながらも、キースがマツカを側に置いたのは、寂しかったからでは?
マツカがミュウだったからこそ、側に置いたのは表側の事実だけ見ても明白。
キースはマツカをボディガードとして、小間使いとして扱っていた。裏側の事実はここにはない。
本音(裏側)では、彼の本心を知る存在をキース自身こそが必要としていたからではないでしょうか。
ミュウは人間にはない能力を持つ存在であり驚異である。だから排除すべきである。
キースは「人類の敵」というけれども、その実は心許し、互いの存在を認めあい、現状の人間の世界よりも開放的な彼等を羨んでいた様に思えます。
――自分には何もない。誰もいない。

たった独り“完璧な人間”。
特別な人間には完璧な人間にしか出来ないことを成し遂げることしか、自分の心を支えるモノがない。
だからそんな自分の弱さを心の奥深くに閉じ込め、誰にも隙を見せないように振る舞う。
でも、完璧な人間と太鼓判を押されたとしても、そう見えたとしても、人間はデリケートなのだよ、マザー。

そしてトォニィ。“同族”を手に掛けたことは、不可抗力とはいえかなりの衝撃を受けました。これまでは嬉々として“人間狩り”をしてきたトォニィであっても、やはりミュウという血を持つ人間には情がある、ということかな。

それでもやっぱりマツカの死には筆者も泣きましたけどね。彼の一途さは賞賛に値しますから。キースが瞼を閉じるシーンは印象的でした。
名場面ベスト3に入るのでは?

いよいよどちらもが人類の聖地・地球へと辿り着くようです。
そこでの展開にもオリジナル要素があるでしょうから、単純に楽しみにしています。
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