明日香の橘寺は聖徳太子の誕生地。お寺には、田道間守と橘の実の小さな作り物も祭られてあった。
垂仁天皇から「常世の国に在るという時じくの香の木の実」を求めてくるよう申しつかった田道間守が長い旅でやっと持ち帰ったのが、橘で、その時、垂仁天皇は既にこの世の人ではなかったと。
橘は、島蜜柑(薩摩の北端の長島では、4〜500年前、突然変異で温州みかん発祥。各地に広まり、イギリスでは satsuma(温州みかん)としてお店に。産地はスペイン辺り)の半分くらいの大きさ。柑橘類は初夏の白い花も芳香が漂うが、実も香りが高い。島蜜柑の香りと似ている。香りはいいのに、橘の味はいまいち。美味しくは無い。
ピースボート船旅で訪れたモロッコ・カサブランカ。昼食はぶどう棚の下で。中庭には南方系の種々の果樹・中にオレンジの常緑の葉の中に白い花から、緑の果実、完熟の朱色の実まで、つまり、全ての季節が一本の樹で見えるのだ。目を丸くして見てたら、ボーイさんが樹に登り、一個のオレンジを松江から参加の86歳の方に手渡してくれた。「私にも!」。も一度樹に登り、もぎ取ってくれた。船に持ち帰り、期待せず、口に。なんと、生まれて初めて味わう美味しさ。「これぞ、時じくの香の木の実!!」
旅の終わりはハワイィ・オワフ島。無料の日本語案内書も置いてあるので、初めて、ハワイィ王朝最後の展示物の有るビショップミュジアムまで単独行。帰りに案内書にあった「金毘羅神社」に立ち寄った。ハロウィーンの季節で、途中の家々にはかぼちゃのお化けがぶら下がっていた。大小の白い照る照る坊主だけのお家も。
道端の多くの家にボンタンの樹。蕾から完熟の実まで。どの樹も満艦飾。モロッコのオレンジと同じように、四季の区切りがない常夏の地では、年がら年中、蕾から完熟までを繰り返しているらしい。
日本では、蜜柑が色づくと医者が青くなると。
健康な人が増えると医者は患者が減り、収入も減る、あおくならざるを得まい。霊薬間違いなし。
常世の国の香の木の実に思いを馳せ、不老不死の霊薬を求めた垂仁天皇。遥か南方の地の情報のある古代の世とは?世界を知る人の存在に驚く。
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